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第一五八話 ご家族の心配事を、嘉位は解決!


由良は、目を覚ますと、あれ?ここどこだろう・・・あ、そうだ、八重と

あれ、なにか音が聞こえるな、リビング・・・のほうからだ

だとすると、あ!!!


隣には八重がぐっすり寝ている、どこか安心しきったようで、かわいく思えた。

スマートフォンを見ると、まだ六時を過ぎたあたり。

休日、八重は何時に起きているのだろう

由良は、朝5時に起きて、ストレッチ、やランニングをし、シャワーを浴びてから

これは平日も休日も変わらない、日々の由良のスタイルであるが・・・。


女の子、部活動ない女子は、普段何時に起きているのだろう?

男子も、部活動ない場合は、何時に起きるんだ?

徹夜で勉強して、朝寝るとかかな?

これは非効率なのだよね。

八重の部屋の天井を見ながら、八重を起こさないように、考えていた。


深夜に徹底して勉強、暗記、ドリルをやって、

過去問を繰り返しやるのは悪い事ではないのだけれど

効率が悪い。

俺であれば、受験を想定するなら移動時間を考慮し、何時に起きて

何をすませて、そして試験時間に合わせて過去問をやるのだが


普通に考えれば、解ることなのだが、

大学入試試験は、深夜にやらないでしょうに

実際の試験同様に環境に合わせた、脳のトレーニングと体のトレーニングをするのが効率的


そんな事を考えながら、やはりリビングの方から音は聞こえていた。

?あれ、音がここまで聞こえるとなると、あ!

夜の声・・・、実は、聞こえていた?

過ぎたことだし、恥ずかしいが、両家認めて貰っているのだし。

そういえば、嘉位は年内に結納すると言っていたな。

俺も、考えておやじに話してみるかな?

親父の事だし、昨日のあの二人をみると、既に計画済みだな。


八重は、いっこうにおきる気配がない。


なるべく意識しないように、八重を見ないで、考え事に集中していいたのだが、

八重がぐるっと、肌を寄せてきて、

うわ、あたっている。胸が。

だめだめ、我慢、我慢、おそらく、声は駄々洩れになる。

と思いつつも、そこは正直に、手は動いてしまっていた。


八重も、うーーん、と、あー、とか

言葉には、ならない、わけのわからいことを、口にし、

ゆっくり目をあけた、


八重

「あ、由良、おはよう!大好き!」

八重は、そっと、手を、由良の大事なところに、おろし、指でなぞりはじまったが。


由良!!!、ちがう、八重、ここホテルじゃない。

由良

「八重、八重、やえちゃーーーーーーん、よーーーく、聞いてね、良い子だからね」

八重

「うーーーん」

由良は耳元にで

「やーーーえーーちゃーーん、この音聞こえるのかな?」


八重は目をこすりながら、

あ!!!と、なった。

おかあさん、朝ごはん作っている!!!


八重は、あ!と思って

由良におはようの軽いキスをして


八重

「おこしてくれて、ありがとう、朝ごはんつくらなくちゃ」

「由良は寝てて良いから、私は着替えて朝ごはんの準備いってくる」


八重はそっこうで着替えて、部屋を出ていった。


由良・・・?!下着つけてないけど、ま、自宅なので良いのかな?


さて、俺も着替えておこう。

そういえば、明日はシニアに見に行くと嘉位が言っていたな。

すごい人数になるのだろうな、嘉位の家から車を出してくれるから

良いもの、あ、嘉位寝てるかな?、嘉位の事だから・・・。

寝てはいないが、

おっと、想像してはいけない。

だとしたら、後でメッセージを入れておこう。



八重が戻って来て、

「由良、朝ごはんどうする?いつでも、食べられる」

「わたし寝坊しちゃって、ご飯はなるべく、お母さんに教えてもらうために」

「料理勉強で週末は特に、一緒に作るのだけれど・・・」

「完全に寝てしまっていて・・・。」

「よくわからないけど、お母さん歌うたいながら、朝ごはんの準備していた」

「御父さんは、おそらく夕方まで、起きてこないだろうと」

「明け方に、二日酔いで薬は飲んだみたい、由良の御父さんも大丈夫かな?」


由良は笑いながら

「いや、普通に、ダメだろうな、ある意味、おふくろ、今日暇になるから良かったのかもね」

「もう一度、八重のお母さんに確認してもらって、3人で朝ごはん食べてよいなら、食べようか?」


八重

「わかったーー!」


由良・・・やはり下着つけていないから、揺れるなー。ごちそうさまです。



御父さん抜きで、3人で食事を頂き、

八重のおかあさんは、由良のごはんの食べる量にびっくりして


八重のいう通りだわ、お米の3合じゃたらないよ、倍の6合は必要と。


八重のおかあさん

「御手洗さんも、大変ね、あ、おかあさんの事ね」

「御手洗さんは、ママともなの、ずっとよ」

「よく食べるって聞いていたけれど、八重が居なかったら、お米足りなかったですわ」


由良!あ!

「あ、すいません、おいしくて、つい!」


八重のお母さん

「あら、嬉しい事いってくれるじゃないの」


八重も嬉しくなっていた。

「お母さん、今日も由良、泊まるね。」


八重のお母さん

「わかりました、御手洗さん今日は楽できますね」


由良

「あ、すいません・・・。風呂洗いでも、洗濯でも、掃除、俺、なんでもやります。料理も。もちろん」


八重のお母さん

「由良君は、出来るらしいわね、御手洗さんから聞いています。八重とは違い・・・」


八重は、まっかになって、照れ笑いしながら

「良いの!!今から、花嫁修業するのだから!」


八重

「そう、そこではなく、明日なのだけれど」

「香織たちが、朝7時30分に迎えにきて、由良の中学の野球チームを見に行く」

「もちろん、私も行くから」

「帰りは?・・・・あ、」


由良

「14時、15時には、」


由良


「シニアに長く居座ると、おそらく、俺と嘉位は、あ、野球部のキャプテンです。説明や指導で延々つきあわされるのが」

「目に見えているので、試合が終わったら、外でごはんを食べて、帰宅予定です」

「あ、すいません、ごはんのお替りを」


八重は、茶碗をうけとり、ごはんを、てんこもりに!


八重は終始、ごきげんだった。

由良

「あ、あの、もしかして、お母さん、夜の声、聞こえちゃったりしませんでしたか?」

「すいません!」


八重のおかあさん

「いいのよ、若いって素晴らしいこと!早く、孫の顔が見たいわ」

「たくさん、子供作ってね!こればっかりは授かりものだけれど」

「ほら、うちは娘一人でしょう。」

「あ、御手洗さんに聞いてみようかしら、由良さん、うちでお預かりしますか?と」


八重!

「えええーーーー!」


八重のお母さん

「ほら、そうしたら、御手洗さんも楽できるじゃない、八重は、いずれ、御手洗さんの家にずっといるのだから、ずるいわよ」

「八重と、由良さん、ほら、結婚するまで、家にいなさいって、あ、そうだ、後で御手洗さんに聞いてみるわね」

「そうなると、あれかしらね、八重のベッドじゃ小さいし、音がぎし、ぎり、しているから、大きいベッドを買いましょう」


由良・・・

「あの、もしかして、ベッドの音も、聞こえていたのですか?」


八重!真っ赤になって。

「え?声も、音も、・・・。」


八重のお母さん

「そうだ、今日お父さんは、まったく夕方、いや夜まで駄目ですから」

「インテリアショップにベッドを買いに行きましょう。お父さんには軽食を作って、おいておきますので」

「どう考えても、由良さんの体格ではシングルではきついですから、セミダブルでもダメですね」

「ダブル、ぎりぎり、八重の部屋に入るはずよ。」

「八重、寸法はかれる?」


由良

「あ、俺が出来ます、ただ、構造的に部屋の扉から入らないので」

「雨戸をあけて、窓を外して、分解して、アセンブリしないと」


八重のお母さん

「ま!そうよね、流石、頭の良い、由良さん。」


由良

「あ、ゆらさん だなんて、由良で 良いです」

「自慢の息子!になりますので、あらためて、宜しくお願い致します」


八重は、なぜか、その一言が胸に響いて、すーーーと、涙が、こぼれてしまった。



八重のおかあさん

「由良、そうとう決まれば、わたしもおめかしをして、出かけましょう」

「運転は渡しできるので、ご安心を」

「ただ、あれよ、今日すぐには納品されないと思うので、数日の間は、シングルで我慢してね」


由良は、顔が赤くなり

「ありがとうございます、おふくろに連絡しないと」


八重のお母さん

「由良、大丈夫、わたしから、御手洗さんにこれから電話するから」

「少し長くなるかもしれないから、八重と部屋で待っていてもらえますか?」


八重は!うれしくて!

「お母さん、大好き、ありがとう!!」


八重は、もしかして、お母さん同士も?と思い、思い切って聞いてみた

「もしかして、お母さんも、由良のお母さんも、はじめから、私たちが一緒にと?」


八重のお母さん

「もちろん、そうよ、言い出したのは、御父さんたちでしたが、わたしたちも、同じですよ」

「はじめから、紹介する人が由良君と言ってくれれば、済んだことなの」

「紹介したいひとが、いますと、切り出したものだから、御父さんは、あんな風に」


八重・・・あ、やっぱり!私がいけなかったのか、そうよね、世界一の由良だもの

「おかあさん、ありがとう!大好き」

「由良と部屋にもどって準備してくるね」


二人は部屋にもどり、由良は寸法を測り、タブレットに部屋全体の構造をまとめ、図におこしていた


八重のお母さんは、御手洗のお母さんとそれは、それは、長い、長い電話をしていたのであった。



一方嘉位と香織は、素晴らしい朝を延々とむかえながら、既にお昼をまわっていて

香織は色っぽく、満足そうに、そろそろお着換えをして、食事をと

二人は食事をとり、

嘉位は、千佳さんに

「千佳さん、これから、車をお願いできますか、少し買い物がしたいのと、あと明日、朝7時に車をお願いしたいです」

「明日は、朝から14,15時くらいまで、お願いできればと伝えて貰えませんか?」


千佳

「かしこまりました、今日はどちらへ?」


嘉位

「ドラックストアと、首回りの防寒具、女性用を2つ、あ、何といえばいいのかな、防寒出来ればよいので」


千佳

「かしこまりました」


香織は?なんのことだろう、嘉位と一緒であれば、なんでも良いのだけど



二人は、まずドラックストアへ


嘉位、これこれ、貼るのと、貼らないのと、小さいのを、それぞれを選び

香織は?なにこれ?と

「これは、なんですか?見たことがない、カイロみたいですが」

嘉位

「うん、これ必須。寒いからね、平均気温は例年より高いのだけれど、河川敷となると、風がね」

「動いている選手は、良いのだけれど、見ている方は、風が吹くと、体感温度4から6度下がるから」

「このマグマは必須!」


香織

「知らなかった。球道にも教えてあげたほうが良いですね」


そして二人は、次に、車でアウトドア、キャンプ専門店に


香織は!?

「キャンプするのですか?夜の星空は綺麗ですが、寒くないですか?」

嘉位

「キャンプ道具も沢山あって、テントもすごく温かいです。次のシーズンは野球部全員で、野外テント!お、良いな」

「冬トレーニング兼ねて!ナイスアイディア、香織」

「今日、買いに来たのは、首回り」

「ネックウォーマーと、ブランケットを香織と、八重さんようにね」

「おそらく、僕と由良は、ベンチに入ったりするから、香織、八重さんとはいる場所が異なるので」

「明日、寒くて、我慢できない、トイレとかはすぐに、車へ行ってね。」

「僕も、由良もスマートフォンはベンチの中では持っていかないので」


香織

「うん!わかりました。ありがとう、嘉位」

「ここにあるものを、選んでよいのですか?」

嘉位

「うん!任せる。首と全体を覆うことができれば」



二人は買い物を終えて、帰宅し寒かった事もあり、先に

お風呂に入り、食事をし、アラームをセットして

夜の営みを。



一方、八重と由良は、お母さんとインテリアっショップに行き

由良が、色々店員さんと話しながら、サイズは搬入経路を確認して

いくつかの見積もりを作ってもらった。

八重は、このベッドが良い!ふかふかだし、温かいし

だが、値段を見ると、え?!となっていた。


あ、流石にこれは、ダメだわ。


八重のおかあさん

「由良、御見積ありがとう、八重が一番気に入っているのがこれですね」


八重!金額を見て!!!あ、これ、無理だ、ダメだわ。


八重のお母さん

「では、これにしましょう。」


八重!!!え!良いの、こんなに高いもの!

八重のお母さん

「花嫁道具が先に来たと思えば、普通ですよ、八重」


八重は、嬉しくなって!花嫁!花嫁、あああー、花嫁なんて想像したことがなかった。

由良と、バージンロード、あああーー、もう、嬉しい!!!


そのまま帰って、

八重と、八重のお母さんは夕食の準備をはじめ、

由良も、

「俺、できますので、やります」

と由良も一緒に夕食の準備をしはじめた。

八重の御父さんは、一度、顔をだしたが、二日酔いがおさまらず、薬を飲んで、今日はこのまま寝ると・・・。


八重と由良は一緒にお風呂へ

八重はもう、躊躇なく、いっきに裸になって、由良を脱がせて

おたがいが、手洗いしながら、湯船へと

欲しくなってきたが・・・、夕飯があるので、我慢。我慢。


3人で夕食をすませて、後片付けをし、

寝る事にした。明日の朝にご飯が炊けるようにタイマーをセットし、明日の朝はおにぎりにすることにした。


部屋に戻り

八重はまっていました、とばかりに、由良に脱がせて、わたしを脱がせてよと、攻めてきて

由良も、これは、もう、我慢できないと



八重の声は、家じゅうを、かけめぐっていた・・・。


翌朝6時前に、嘉位と香織から、起きている?とメッセージがあり

由良は気が付いて、八重を起こし、八重は和井田野球部のジャージと防寒具に着替え、

おにぎりをたべながら、

嘉位が迎えにきてくれた、車に乗った。

由良は家につくと、すぐに着替えて、車に乗った。

しかし、車は出ない。


嘉位

「由良、それだけじゃ、足らないだろう?」

由良!お、その通りだ、ナイス嘉位

「嘉位、ありがとう、トランク使ってよい?」

嘉位

「もちろん」

由良は、もう一度部屋に戻り、とりあえず、1週間分の必要なものを段ボールに詰め込んで、2箱。

車に乗せた


香織は、よくわかっていなかったので、八重にどうしたの?と聞いてみて

八重は、にこにこしながら、実はね!

「由良!うちに、住むことになったのーーー!!」

香織!!!

「ええええーーー、凄い!良かったね、八重」

八重

「うん、ありがとう!もう、信じられない事ばかりだけれど、嬉しくて、嬉しくて」

嘉位

「だから、問題ないと言いましたよ」

八重、うわ、

「香織の旦那は、ぜったいに、おかしい、何もかもお見通しで、やはり、わたしの家に隠しカメラとかついていて、」

「実は、香織も、それをじっと、みているとか?」


香織

「ないない、嘉位が問題ないというときは、全てが解決しているの、不思議と。」


そんな話をしながら、車は有料駐車場にとまり、そこから歩いてグラウンドに向かった。


嘉位、由良

「監督、ちわーす、お久しぶりです」


シニアの監督

「お!久しぶりだな、どうだい高校は?」

由良

「今年から稼働します、本格稼働」

シニアの監督

「そうか、春選抜東京代表無かったから、夏は期待しているぞ」

「それと、来週から新三年の春支部が始まり、知っての通り来月末は、全国だ」

「体験会もほとんど埋まって、新一年生、現在の小学6年生も、例年通りの人数が入った」

「そこで、嘉位、由良、わるいのだが、保護者へ説明をしてもらってよいかね?」

「事務局が説明したのだけれど、不満があるらしく、世界を取った二人からなら、説得力があるとおもうのだが」

「もっとも御曹司様は、言葉巧みに話すからな、頼まれてくれんか?」


嘉位

「はい、監督、では、由良、行こう」


嘉位と由良は新一年生の保護者のもとへ、

たいてい、保護者も新一年生、新2年生、新三年生とそれぞれ、わかれるから、みつけやすい


由良が、大きな声で

「新一年生の保護者の方、お集まりください。」

「世田谷へようこそ。」

「我々2名は、世田谷の卒団し新高校2年生となります」

「今から、改めて、シニアについてご説明致します」


保護者の方々が、ぞくぞくと集まってきて、あれ、この人どこかで見たことがあるような?

一人の夫婦の方が手をあげて

由良

「どうぞ」


夫婦の方

「あの、もしかしてですが、お二人は以前、U15代表でノーノーをなしとげ世界一になられた、バッテリーの方では」

由良

「はい、世界を取ってきました!」


保護者の方々も、おおお、と釘付けに、関心をよせるには十分な話題であった。

由良

「事務局より、説明があったと伺っていますが、正直不安な事が沢山あると思います」

「事務局、話すのが下手なのですよね」


保護者の方が笑い


由良

「シニア野球がどういうもので、世田谷がどういうものかは、説明はあったと思います」

「それは、他のチームの体験会でもあったはずです。」

「皆さんが、心配している部分は、正しく触れられておらず」

「それについて、わたくしたちから、ご説明いたしましょう」

「こちらが、和井田のキャプテン、わたしが和井田の副キャプテン、御手洗と申します」

「では、キャプテンからご説明を」



嘉位

「保護者の皆さま、世田谷へようこそ、わたくし山本と申します」

「改めて、疑問におもわれているであろう、要点を解説致します」


「皆さん、ほぼ軟式野球にて学童チームに所属したり、あるいはジュニアであったりすると思います」

「硬式野球のクラブチームは、ボーイズリーグ、シニア、ヤング、ポニー等それぞれのルール、規約があります」

「世田谷はシニアに該当します。リトルシニアですね」


「保護者の方々で、学童野球の監督やコーチを務められた方、または、現役プロ野球、あるいはそのほか、芸能的なプロの方も」

「おられると思います」


「ボーイズリーグは、営利団体。つまり言葉通り、利益をあげ、収入減から監督、コーチ、スタッフ、設備へと支払われます」


「一方非営利団体である、リトルシニアをはじめとする硬式野球は、月謝はあります」

「その月謝はあくまでもチームの設備等に充当し、監督、コーチ、スタッフ、事務局、一切収入がありません。」

「わかりやすく言うと、ボランティアなのです。」


「リトルシニアにおいて、この関東では支部ブロックにわかれており」

「支部大会が行われ、その上位チームが関東ブロック大会、そして、その上位チームが、全国大会」

「その後、各硬式野球のボーイズ、リトル、等の日本1を争う大会」

「あるいは、47都道府県全ての硬式野球の代表を決めて、日本1位を争う」

「また、中学3年生の4-6月位にはWBC U-15の代表申し込みがあります」


「まず、ここでご理解頂きたい事は、非営利であり、監督をはじめとするスタッフ一同は、無報酬であるということ」


「そして、非営利団体のため、保護者のお手伝いは、お願いしなくてはなりません。」

「野球はお金と時間がかかります。これは間違いないです。学童野球でも多大な、ご父兄様、ご家族様のお時間とお金を」

「お子様に費やしてきました。その範囲がさらに、広がります。」

「学童野球の全国大会、数種類ありますが、それは別として」

「オープン戦等で、関西や、東北等への遠征は無かったと思います」


「ここが、まず、学童野球と、中学硬式野球の違いになります。ターゲット範囲が、近隣、東京でいうと関東近郊から」

「全国になります」


「保護者の負担は、学童野球とはくらべものにならないのかも、しれません」

「また、世田谷固有ですが、地域的なところもあり、オープン戦、遠征等も、保護者付き添いの元」

「現地集合、現地解散となります。これは世田谷が他のシニアと違うところです。」


「シニアによっては、お子様を朝お預かりし、夕方に迎えに来てもらう、硬式野球チームもあります」


「世田谷は、保護者と保護者との連携が必要になります。理不尽な事もあります」


「関東大会等、雨季にあたる場合、静岡に遠征につれていったが、雨で、急遽グラウンドが変わり、千葉へ戻る等」

「保護者の負担は重いです、悪く言えば時間的拘束です」


「それら遠征においても、保護者の皆さまと同じで、監督、コーチ、スタッフ、事務局も振り回され、理不尽な思いをしています」


「保護者様のご負担、以上にボランティアで、チーム150数名全員に対して、監督以下、皆様がルールに乗っ取り」

「働きかけてくださるので、世田谷はなりたっています」


「むこうの奥にいる、新高校1年生の保護者の方々は、監督のありがたみが、やっと理解できている事です」

「ここに、事務局の説明の不安要素、最大不安要素が、保護者の方にあります」


「先に、非営利であること、時間的負担は監督以下全て、同じ、いやそれ以上であることを、説明しました」


「次に、事務局の説明がうまく、通じない進路についてです」


「不安だと思います、3年間、家の子試合に出ていないのですが、Bチームなのですが、Cチームですが等」


「保護者、親の立場からしたら、勉強で良い高校に入るのか、この良い・悪い、の基準については、触れません。」

「いわゆる、エスカレーターで大学に入れる学校なのか、と捉えてください」


「又、うちの子だけ、高校に進学できないのでは、ないのか?」


「心配になりますね」


「ボーイズや、一部のシニアチーム等では、中学2年の夏や、秋に高校が決まる子も居ます」

「世田谷ももちろん、声がかかります。各高校、強豪高校、全国からです。」

「ただし、本人の希望を第一と考えてくれます」

「監督が、です。」

「例えば、今の新三年生が50名います。2月のこの2週目において、来月3月には全国大会が大阪であります」

「文武両道の学校であるならば、大きく分けて2つあります」


「中学生活、1年生から3年生までの9教科の合計点で評価する文武両道の有名私立高校」

「又は、中学校3年生の上期、あるいは、下期どちらかの総合成績で決めるところ」

「学業の成績は気にせず、野球の実績を重んじているところ」


「これらについては、各高等学校のホームページに入学案内、推薦制度いきちんと記載されています」

「事務局は監督にまかせておいてください、おそらく、そのような一言だったと思います」


保護者は、ざわざわしていて、その通りだ


「具体的な説明が無いので、ご不安に思われるわけです。」

「監督は一人、一人、個別に相談してなぜ、どうして、その学校に行きたいのか、言葉をかわして」

「選手本人が希望する高校に連絡し、合意を得ます、得てくれます」

「その後は、クラブチームと高校側で合意がとれたのちは、高等学校と中学校の話し合いになります」

「特待生度については、高等学校の担当者、中学校の担当者、進路指導とでも、言いましょうか、そして保護者の皆さまと」

「話し合いがあります」


「このような事が、事務局からは無かった為、皆さん、不安になるのでしょう、不満をお持ちなのでしょう」


保護者のかた、まさに、それ、うちの子野球しかできないけれど、高校いけるのかしら

うちは、頭も良いけど、野球もやらせたいのだけど、そういう話なのか


由良

「改めて、クラブチームの監督に高等学校を決める権限はありません。あくまでも推薦です。あるいは高校側から」

「ぜひ、この選手をうちで育ててみたい等の打診が、監督、スタッフにあります。」

「監督は選手に、こういう高校からスカウトが来ているが、判断は任せる、いつごろまでに、返答を」

「あるいは、選手が希望する高校にいたして、かけあい、セレクションの枠をあけてくださり、この日に行ってきなさい」

「等の橋渡しをしてくれます。高等学校と、中学校、保護者の話、合意とは別に、パイプ、道筋をつけてくれます」

「選手本人の希望を叶えるために、監督は尽力してくださいます。」


保護者、そういうからくりがあるのですね、いや、事務局は監督にまかせておいて、だけしか言わなかったから、納得です


嘉位

「保護者の皆さまに、改めて2つお話致します。お子様の進路はとても大切な事ですので、メモをとれるかた」

「既にとっていらっしゃるみたいですが、メモをお願い致します」


「来月小学校を卒業し、中学生になるわけです。中学校3年間を通した、欠席日数を7日以下にしてください。」

「内申点が良くても、理由が明確でない欠席日数は、推薦基準からはずれます。高等学校のホームページを見てください」

「今日、見ておいたほうが良いです」

「つぎに、5段階評価で成績2以下がつかないようにしてください。最低でも3以上を維持。」

「こちらについては、中学校の説明会で学年主任の先生がおられると思います」

「クラブチームで功績をあげ、〇〇高校へ行きたいので、不足部分を補うには、どのようにと、アドバイスを受けてください」


「うちの子は、成績オール1,だけど、打席にたてば、ホームラン、投げては超一流」

「そう思う方も沢山います、実際にそういうお子さんもいらっしゃいます」


「考えてみてください、高校野球は、あくまでも学業の一環なのです。」

「学業あっての、高校生活であるという風に、捉えて頂ければ、わかりやすいです」

「又、少し触れましたが、野球1本で、進学できる高校は普通は、ありません。」



保護者。・・・・・え、うちの子足し算もできないのだけれど



「それについて、保護者の方が、不安に思うはずです」


「監督を信じてください。監督が熱意をもって、高校側と対話をし、道筋を開けてくれます」


「その後は、高等学校と中学校、保護者との話になります」


「皆さまが、約3年後、ちょうどこの時期、わたしの言った言葉が理解できるはずです」


「監督を信じてよかったと」



保護者!・・・本当なのかな?そんなうまい話


卒団する保護者で、下の子が新1年生:「山本さん、本当にその通りでした」

卒団保護者「うちは掛け算もろくにできず、ただ、打つ、走るは親ばかですが、チーム1で、」

卒団保護者「監督にかけあってもらい、埼玉の強豪校に寮生が決まりました」

卒団保護者「皆さん、監督の有難みがわかったのは、中学3年夏が終わる位です。」

卒団保護者の母「本当に、信じられませんでした。監督を、世田谷を信じて、良かったです」

と涙ぐみながら



嘉位

「ありがとうございます、もう1つご注意を」

「先に述べた通り、ルールがあります。そして高校野球も学業の一環です」

「高野連の決まりがあります。どうしても、お子さんが欲しい場合、高等学校側も」

「あの手、この手をつかい、直接選手、お子さんですね。選手に接触してきます、名刺を渡されることもあるでしょう」

「これは、絶対に受け取らないでください。クラブチームで決まりがありますので、ありがたいお話ですが、監督を通してください」

「これは、徹底してください」


保護者、だめなのですか?監督を通さないと?高校決まるのですよね?


嘉位

「はい、高校は決まるでしょう。しかし、高野連の規約違反にあたり、過度な接触行為に該当し」

「高校の監督あるいは、編成部長等が罰せられます。最悪は無期追放です。」

「首になります。」

「無事に高校に進学しました、ところが監督が居ません。試合が出来ません、1年間対外試合が出来ない」

「そのような事もあります」


保護者、ああああ!そういう事なのですね、世田谷が困るのではなく、高校やせっかく入った高校生活の野球ができないと


由良

「はい、まさに、その通りです。冒頭キャプテンが申したとおり、シニア野球は監督以下全てが非営利、無報酬、ボランティアです」「キャプテンの話を、事務局がまとめて話せば良いのですが」

「実は、これもある程度、ぎりぎりグレーゾーンの話です」

「本来中学生は、どの生徒も同じ条件で受験し、合格し、高等学校に進学するわけです」

「その間の部分は、グレーゾーンであり、事務局としても、それを事務局の立場で明記したり、説明したりするわけには」

「後々問題になるかもしれません。」

「その為、本日、わたくしたち2名が、高等学校野球部の生徒として、説明を致しました」


嘉位

「最後になります。重要な事ですので、ご家族そろって、再度お考え下さい」

「クラブチームは野球を教えてくれない、試合に出させてくれない等、聞くと思います」


保護者の方、そうよね、人数も多い、指導なんて、確かにききます


「冒頭で述べた通り、監督以下スタッフは、ボランティアです。ましてや私立強豪高校よりも多い選手数が世田谷に居ます」

「一人一人、指導したい思いは持っていますが、叶いません」

「それでは、野球がうまくなることは、ないのでは?」


保護者の方、そうだ、それだよ、それ!不満なのは


嘉位


「野球がうまくなることは、ありません!!!」


保護者の方は!!ええ、なんだ、それ、聞いている事とちがう!おかしいじゃないか

保護者の方、なんのために、世田谷へ

保護者の方、きちんと指導してくれないの?


一斉に不満が高まった。


嘉位は、声を大きくして


「世田谷で野球をやることは、全国で選手本人がどれくらい通用するか、あるいは、しないのか」

「なぜ、どうして、あの人に勝つためには、何をしなくては、あの人を倒すために、何が足らないのか」

「全国強豪相手にし、自分がどれくらいの位置にいるのかが、わかるように」

「目標意識をもつために、あります」


保護者の方、唖然とし、そ、そうか、弱小チームであったり

無名の監督、歴史のないチームでは全国の強豪は相手にしてくれるはずもない、

そういうことなのか、


由良

「世田谷は、強豪チームと試合を組んでくれます、殆どが相手チームからの対戦申し込みですがね」

「キャプテンのいう通り、ここの指導、スキルアップは、各自がそれぞれ野球、勉学ともに磨かねばなりません。」

「シニアでは、チーム連携の連取はもちろんやります。」

「150数名、一名、一名に徹底した指導はしたくても、出来ません」


卒団保護者

「今、言っている意味が、綺麗に理解できました。たしかにうちの子、頭は足りないですが」

「平日は個別レッスンで、打撃に通わせていましたから」

「このお話をきけて、すっきりしました。またグレーゾーンであることも、理解しました」

「来年はうちの子が説明できる・・・あ、おつむが足りないので、それは無理だわ」


保護者は笑い


保護者一同

「すっきりしました、ありがとうございます。ようは試合を組んでくれる場所であり、進路は監督を信じてください」

「学業もがんばって、個別のスキルアップは、いろいろな手法、やり方で伸ばすということですね」



由良

「はい、その通りです」

「皆さまが、和井田に来ることを、待っております」

「それではすでに、試合は始まっております、新三年生と、卒団三年生(新高校1年生)の最後の試合をみましょう」

「お時間を頂き、ありがとうございました」



既に、6回表になっており、

先行が新三年生 得点 0-2 卒三年生(新高校1年生)


嘉位と由良は、いったん八重と香織のもとに戻って来て


おつかれさま!すごくわかりやすかったし、いろいろ謎みたいな、触れちゃいけない部分があるのですね


このカイロすごく暖かい!です。野球みていて面白い!

流石は、新しく高校生になる子たちだ、ホームランが出て2点差。


八重

「ほら、新一年のこうせい君?がヒットで、つぎに けい君?が、かきーーーん と」

「ホームラン」


香織

「こうせい 君から、まもる 君にピッチャーが変わったところ」



由良と嘉位は、目を見て、新3年いくか?


由良

「八重、ちょっと新三年生勝たせてくるわ」


八重

「は?ゲームじゃないのよ、いきなり行って、勝てるわけがないでしょうに」


由良

「和井田の野球は、野球スキルに、加えて、知恵と知能と戦略、和井田の野球ご覧あれ」


八重?え?

「じゃーもし、新三年生が勝ったら、わたし今日部屋では、全裸でいるね」


由良!!よっしゃ!こりゃーきたー!


香織

「そうだよね、勝てないよ、わたしも、嘉位の部屋で全裸でいるよ、勝てたらね、勝てたらだけどね?」


嘉位

「問題ない」



香織え?問題ない・・・。かっちゃうの?





由良は、八重と香織さんに

「ちょっといってくるは、すぐもどるから」

と言って、またどこかに行ってしまった



由良

「ちわーす」


コーチ

「お、由良、そして嘉位、なんだ、来ていたのか」

由良

「すごいじゃないですか、高校生になるチームにたいして、0-2ですよね」

コーチ

「こうせいは、良い球投げるな、まったく、定位置を超えんよ。こうせい、和井田だよね?」

由良

「そうですね」

「この試合ルール通りの7回までですよね」


コーチ

「うん、新三年の出鼻をくじくには、丁度良いかな、負けないとね、くやしさを、ただ、高校生なら負けても良いやと」

「そう思われると、こっちもこまるのだけれどな」


嘉位と由良は目を見て


嘉位

「では、いまから勝ちましょう」

コーチ

「おいおう、由良や嘉位みたいな、10年に1度の天才ってわけじゃないから」


由良

「コーチ、俺と嘉位で指揮してよいですかね、サインは変わってないですよね?」

コーチ

「あ、もちろん、誰も反対せんよ、みせてもらおうかね、その10年に一人の天才が、二人いるのだから」


由良

「では、新3年生をみさせてもらい、7表に勝ちます」

「6回表と、裏は、個々にアドバイスさせてください。三者凡退を想定した、7表の打順の選手を裏へ」

「良いですか?コーチ」


コーチ

「6表は、9番、1番、2番だから、犠打が決まればだが、たぶん、まもるの、スライダーに手がでないだろうから」

「そうなると、クリーナナップの3名を、おい」

「そこの、ちょっとこい」


由良

「すこし、一緒に5分、見せて欲しいから、ベンチの裏へいいかな?」


3人と由良、嘉位はベンチの外へ


由良は嘉位に視線を送り、あれを


嘉位

「皆利き腕は?」


三人

「右打ちです」


嘉位

「わかった、では、打席にたったイメージで、僕がこれから、コインを投げるから、それを取ってみて。」

「くれぐれも、地面に落とすことのないように、打席にたって、構えて、コインを取ってください」

「わかるかな?時間がないので、それぞれ3回ずつ」

「バットは持たないで、打席に入ったイメージで、コインを取ってくださいね」


三人は、言っている事はわかったが、それがどのような意味なのかは、まったく分からなかった

「はい、わかりました」



嘉位は、一人ずつにコインをまげ、落ちるようになげた


三人とも、コインは落とさずにキャッチできた。


嘉位は由良に、視線を送り

由良も、そりゃ、そうだ。


由良が

「もう一度やるよ」


三人は、意味が解らなかった。コインくらい、取れるだろう?と


由良

「今度は、右肘、左肘は、胸からはなさず、そうだな、自分の胸の先をこする感じで、コインをとってみて」


嘉位は、再度コインをまげ、おちるように投げた


三人は、腕を伸ばすことはなく、いわれたとおり、コインを取れた


嘉位は由良を見て


由良

「最後に、もう一度、スライダーをイメージしてみて」


三人は自分の胸を腕でこするようにして、コインをとれた。


三人はなんのことかが、わかっていない


嘉位

「まもるの、スライダーを打つときに、こうせいの球もそうだが、離れていくボールにたいして、」

「ドアスイングになっている」

「ところが、今同じ位置に、同じ角度に、変化させながら、コインを落としたが」

「腕は離れずとも、取れたよね」


由良

「つまり、スライダーは打てない、離れていくという、思い込みが強くて、自然と酷いドアスイングになっている」

「これを、今やったように、胸に腕をつけながら、スライダーを思いっきりたたけば、ヒットになる」

「3番、4番が出塁すると、5番打者」

「5番打者は、あえて、まもるの、スライダーをカットして、ファールにしてください、できるよね?カット?」


三人

「はい、できます。」


由良

「そうなると、けい の事だから、次はストレートを使わず、チェンジアップでタイミングを外して空振りをとりにくるので」

「3球目は、アッパースイングで良いので、思いっきり、芯でとらえてください」

「スタンドに入るから、これで、3-2で勝ちです」


嘉位

「このアドバイスだけ、実施してください。勝ちにいきますよ」


三人は、まじかよ、まもるさんから???でも信じてみよう



六回表、0

六回裏、0


スコアーは

新三年 0 対 2 新高校1年生


7回表、最終回。同点以上でなければ、GAMEが終わる


3番バッターが打席に立ち、はじめの球のスライダーを、腕が胸をこするよう、こするよう

と思いながら、


まもるの、投げた、球をジャストミートし、レフト前ヒットに

4番バッターも、づづいて、レフト前ヒットに


ノーアウト、1,2塁。

5番バッター


ベンチは盛り上がり、いけ!ーーここで!!!と声を張り上げていた


初級、スライダー、ファール


嘉位、うん、ナイスカット


2球目、スライダー、ファール



3球目、あまく入ったチェンジアップを、アッパースイングで共振すると、

左中間をつきやぶり、そのまま、ネットを超えて

ホームライン 3ランホームラン 逆転

新三年生 3-2 新高校1年生


7回裏もぴしゃりと押さえて、なんと

新三年生が、勝ってしまったのである。


コーチは、由良、嘉位を

「おまえら、わずか5分の間で、何を教えたんだ?」

由良

「5分で勝つ方法、それだけです」


コーチ、はぁ??

「わけが、わからんん!!!」


最後に、けい、こうせい が、新三年ベンチに来て

コーチ、お願いがあります。

新三年生を守備で、新高校1年生を攻撃に、3打席、または3OUTまで

嘉位と、由良さんがバッテリーでやらせてもらえませんか?

嘉位と勝負したいのです。お願いします。


コーチは、監督に目を促して

監督は

「おもしろそうだな、ただ、大先輩だぞ、1イニング、3OUTだけな。」

「ケガでも、したら、それこそ問題だから」

「けい、こうせい、それでよいか?」

「嘉位、由良、おまえらも?」


嘉位

わかりました、少しだけ、アップさせてください。



アナウンスが流れて、



「新3年生は守備について、特別ルールで、高校生、がバッテリーにはいり、3OUTまで行います」

「ご存じの通り、高校生は和井田学園、キャプテン、副キャプテン」

「U-15日本代表。世界を制したノーヒットノーラン達成のお二人です」


「まもなくはじまります。この回に限り、写真、動画撮影を許可致します。」

「ご家族の方も、どうぞネットギリギリまで寄っていただいて構いません」



ブルペンで、嘉位と由良は肩をあたため


由良、直だけ、9で終わらせるか?

由良、けいは、2直でなれるから、8-1下だな

嘉位、了解、ガンあるかな?


由良

「コーチ、ガンあります?2つくらいで、1個それ怪しいので」

コーチ、

「わかった。どれくらい出るのだ?」

由良

「お楽しみください」



アナウンスが改めて、ながれ

「それでは、マウンドへ、お願い致します」


保護者の方々が、写真、写真、

録画しよう、しよう!わいわいと、ざわざわとあつまって、

他の保護者も、あつまって、カメラポジションを


香織と八重も前に出て、スマートフォンで動画撮影の体制に






審判がプレイボールと宣言



嘉位は、ゆっくりとワインドアップを初めて、

一球目

ずどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん


あたりは、静まり・・・。



そう、まったく、静かになった。




審判はコールすること自体、忘れていた


打席にたった、まもるも、え?




審判は、あ、と慌てて

ストライク!をコール



コーチのガンは163Kmを、もう1つの壊れているといわれるものは、166Kmをしめして



まもるは、三球三振。完全に振り遅れた


こうせいも、三球三振、完全に振り遅れ


つぎは

けい


けいも、空振りが2回、続き、

ただ、けいは、バットに当てるだけは、できそうだ。ポテンヒットなら、なんとか

と少しバットを短く握り、


構えた、


すると、


けい、もらった!!!


あ、消えた、あああああ


フォークボールが、がっしりときまり、空振り三振



一同、静まり返っていた。



嘉位は、軽く頭をさげて、そのまま

アナウンス室の前に、マイクをかりて


「皆さん、本日は誠にありがとうございました」

「和井田でお待ちしております。」



どこからともなく、大きな拍手がわくのであった。




嘉位と由良のサイン会が始まり・・・。

終わると、監督、コーチ陣に挨拶をし、父兄にも

車で、その場をあとにした。


八重

「なんというか、勝ったのもすごいけど、キャプテンのボール」

「こうせい君、まもる君とくらべものにならない・・・」


八重

「キャプテン、暗記以外も、すごいの?あ、そりゃ、世界一だから、すごいのか」


と笑いながら




14時に八重の家に到着した。


八重と由良をおろし、


嘉位と香織もお屋敷に戻った。



お昼ご飯を食べなければ



一方、八重は



あ、逆転して

勝ったら、


わたし部屋で、

一日全裸で過ごすと言ってしまったのだと


香織もだけど・・・。




< つづく >



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