第一五五話 八重の決意
八重、ふぅー、助かった
香織も、うん
八重
「しかし、あんたら、何者って感じだよね?」
「喧嘩は強いし、頭は良いし、スポーツ万能で、かっこいいし、無いものが、無いよね?香織?」
香織
「うん、もう、本当に大スターですよね」
由良?
「それは、当然だろう。八重の隣にたつには、それくらいの男でないと、釣り合わないからな!」
「嘉位だってそうだろ?香織さんの隣に立つには、それくらいの男でないとな!」
嘉位
「その通り!」
八重、香織は、は、真っ赤になって、
八重
「嬉しい事を言ってくれるじゃないの、由良、大好き」
由良は八重の腕を組んで、香織も、嘉位の腕を組んで
香織
「お世辞にしても、嬉しいです。ありがとう、嘉位」
嘉位
「お世辞なのではないよ、香織!」
香織
「そういう事を、さらっと言えるところも、かっこいいです、大好き」
嘉位は、思い出したように、少し、笑いながら
「由良なんてさ、あれだよ」
「中学の時、シニア野球で由良と僕がキャッチボールして、肩を温めているときにさ」
「由良が、言うのだよね、俺、学校に好きな子いてさー」
「もう、入学して人目みたときから、好きになっちゃって、そう、信じられないけれど、一目ぼれってやつよ」
「って、言いながら、キャッチボールをしていて」
「僕はね、由良に、それなら、告白すれば良いだろうに、と言ったのだけど」
「由良は、そんな、恥ずかしい事できるかよー。」
「だいたい、フラれたら、俺生きていけねーーー」
「とか言っていたよな、さらにはね!」
「俺は、大学を出てプロになり、プロになってから、告白するのだ!」
「僕は、おいおい、長くないかい?取られちゃったら、どうするのだよ?」
「由良は、あ!考えていなかった、そうだ、どうしよう、どうすれば良い?嘉位?おしえてくれー」
由良は、真っ赤になり
「はずい」
八重は、そーだったのだ、由良、ありがとう、大好き!
嘉位
「そんな風に、ずっと由良は、八重さんを想い続けていたんだよね」
「おかげで、そのような会話をしながら肩をあっためていたら、」
「監督に大目玉!くらって、一日中、二人は走らされて、」
「翌日のオープン戦佐倉西遠征にすら、連れて行ってくれなかった。」
由良
「あああ、確かに、あったな、そのような事、翌日も1日走らされて」
嘉位
「由良は毎日学校いくのが、楽しみだとも言っていたよ」
「毎日、毎日、視線を送るのが日課なのだ!偉いだろう と 」
「僕は、それは、それで問題あるのでは?と、話しながら、終日走らされていたね」
香織は、おかしいと 思ってくすっと笑ってしまい
香織
「瞳さんではないけれど、初恋が実って良かったですね、由良君」
由良
「おう!」
そんな話をしながら、ホテルについて
嘉位はフロントで、キーを受け取り、そのまま、みんなで、エレベーターに乗って
食事へ向かった。
いらっしゃいませ
本日は、2組でございますね。
嘉位
「はい、こちら2名を夜景側で、お願い致します」
かしこまりました
由良と、八重は、夜景が目の前に広がるシートに、
立ち、椅子を引いてもらった。
八重、すごい!!すごい!!!
「きれい!!!東京の夜景、光のイルミネーションが一望できる、すごい」
由良
「確かに、凄いな」
前菜が運ばれてきて、
食事は進んでいった。
嘉位と、香織の席は、少し段の上であったが十分すぎるほど、夜景を堪能でき。
香織
「すごい、奇麗!夜景、そして、八重を一番良い場所にしてくれ、嘉位ありがとう」
嘉位
「次は、八重さん、完全に由良任せで大丈夫だよ。ここで慣れたからね」
嘉位は、軽く手をあげて、
お待たせいたしました。
嘉位
「あちらの二人、何気なくで良いので、お写真をお願い致します。」
かしこまりました。
沢山デート風景を撮ってもらい、
山本様も、と
嘉位と、香織も沢山とって貰った。
ディナーは進み、
仔牛とフォアグラのロッシーニ風
が運ばれてきて!
香織!!
「フォアグラですよ、フォアグラ、それもこんなにおおきい、まるまるです」
香織はスマートフォンで納めてから、
「おいしい!!!」
嘉位は、香織が満足にしている、香織の幸せな顔を見るのが大好きであった。
次に、お口直しに
フカヒレの姿煮茶碗蒸し仕立てが、運ばれてきて
香織
「フカヒレです!!!それもこんなに、丸々茶碗一杯に、」
「姿煮じゃないのですよ。茶わん蒸しです、すごい!」
再度スマートフォンで撮り。
おくちへ
「幸せ!」
メインディッシュに、
松坂牛のサーロインステーキが運ばれて来た。
香織
「今日は、サーロインです、凄い!!!凄い!!です」
写真を撮った後、
香織
「幸せすぎる。嘉位ありがとう」
デザートも終えて、食事を終えた
八重も大満足で、香織を話が盛り上がっていた
それぞれ、部屋に戻り、明日も9時にルームサービスで、13時チェックアウトと確認した。
香織と嘉位は、一緒にお風呂、そして夜を。
一方、八重と由良も、
同じように、お風呂に入り、くまなく手洗いをし、今日は髪も洗い
由良が八重の髪を乾かしながら、たまに、胸をもんで
八重も我慢ができなくなり、由良、お願い と 目で
由良はとても、激しく、
八重は、今までに感じたことがない
そう、
頭が真っ白になると同時に、
体、指、足、まで一気に電気がぬけるように駆け抜け、
足指、手の指が丸くなにか力が一瞬はいると
同時に、何かが溢れ出て
頭の中は、完全に真っ白になっていた
もう、由良無しでは生きていけない、由良愛している。決めた、もう戻れない
由良を両親に合わせよう。
そう思うと、何故かわからないが
すーーーと、涙が、零れた。
決して、悲しい涙ではなく、なぜだろう、良くわからない
とにかく、すーーーーと、
涙がこぼれたのであった。
由良は、軽く八重の涙をぬぐって
八重の髪を撫でていた。
八重は、由良の胸に顔を寄せて
「由良、私から、もう、離れないでくださいね、もう、放しません」
由良
「それは、もちろん、俺と八重が結婚する事は確定事項だからね」
八重は、ものすごく、その結婚という言葉が、胸響いて、今度は本気で泣いてしまった
八重
「あ、ありがとう、由良、由良、愛しています」
由良
「俺もだよ、八重、愛している」
八重は、幸せだと感じながら、涙を拭いて、安心しきって、そのまま眠りについた。
翌朝
由良は目が覚めると、八重は腕の中にいた、
髪をなでながら、
徐々に、視線は、下のほうへ、下の方へ
朝は、気持ちよく、激しいものとなった。
八重は、なにもかもが、満たされており、幸せでいっぱいであった。
ルームサービスにも今日は、間に合い、
朝食を取り終え、由良は、外に出しておいた
まだ、時間もあるので、
もう1度、二人はお風呂に入ることにし、
お風呂で、いちゃいちゃ、とスキンシップに励み
そうなると、やはり、そうなってしまい、時間は過ぎていった。
嘉位と香織も、ほぼ変わらず、当たり前のように、すごしていた。
12時50分になったので、嘉位は由良に連絡し、
エレベーターを降りて行った。
フロントは少し混んでいた。
嘉位は、由良に少しまっていてと伝え、
フロントへ
その時であった、
え?
暗く、そう辺りが暗くなったのである
停電。
10秒ほどで、薄い電気はついた。
由良が外を見ると、周りも停電しているようであった。
フロントで待つ嘉位、停電だ。
めずらしいな、すぐ系統がかわるはずだが、
すいません、フロント前に割ってはいり、
停電ですね。副系統に変わるのはすぐですが、
ファシリティーに入って良いですか?
支配人がすぐにフロントにきて、嘉位にきがつき
「これは、これは、副社長様」
「停電ですね、ファシリティーに入ってよいですか?私で対応してみます」
少し、声を大きめに、
「由良、少し時間かかるから、座って待っていて」
嘉位は即時中に入り、
エレベータモニターに、電源系統が切り替わっているか確認し、
エレベーターに取り残されている人が居ないか、確認した、
13Fの3エレベーターに閉じ困られているのを確認し、
嘉位は
支配人に指示を出す
13F付近のホテルマンに、13F-3のエレベーター、非常電力を集めますので
人を向かわせてください。
他の電気系統は止めます。」
支配人は無線で、13F付近エレベーターBB3と指示し
嘉位は、衛星端末を探し、見つけ
モニターをつけ、1系統を、カメラ、音声、モニターに回した。
端末に嘉位のカードで認証させ、
繋げ、エリアを関東に絞り、CALLを押す
一方、エレベーター13Fにホテルマンが4名到着したのをみて、
支配人に、
嘉位
「1分程電源、割合を替えますので、扉が開いたらすぐに、外へ、あとはマニュアル通りで」
衛星電話
セミコンダクターの副社長がすぐに応じて、
嘉位
「文京区、ドームで停電が発生、スマートフォン等の電波もたたず、状況が把握できません。」
セミコンダクター副社長
「文京区だけのようです、現時点推測ではございます。送電が切れたと」
ゼネコンの社長
「遅くなりました。自宅ですが、こちらは電気問題ないです。何か事故でしょう」
嘉位
「丁度良かったです。関連会社のエレベーター点検、遠隔が無理であれば、すぐに人の派遣を」
「パニックにならないように、迅速にお願い致します」
徐々に、
数名、
徐々に
数名、
また、
数名、
衛星会議にログインしてきた
「こちらは、東京ドームホテルです。端末が無い為、調査が出来ません。」
「お休みの所申し訳ありませんが、ゼネコン社長を指揮系統に、セミコン副社長を指示として」
「緊急編成を組み、対処願います。費用負担は財閥でもちますので」
「住民、旅行客、海外からの旅行者へ、不安が無いよう、迅速にマニュアル通りでお願い致します」
ゼネコン社長
「お任せください。既に号令済みです3分立たずに、編成し、対応します」
嘉位
「ありがとうございます。では、宜しくお願い致します」
一同
「はい!」
嘉位は衛星を切り、再度、管内モニターに1系統ずつ、電力を分けて、確認
支配人もマニュアル通り、スタッフもマニュアル通りに指示を、だし、動いていた。
支配人
「副社長様がいらしたこと、わたくしども助かりました」
嘉位
「いえ、偶然です。」
「館内チェックは問題ありません、電気系統、ガスをはじめとするライフラインは止めてあります」
「マニュアル通りに、お願い致します。費用は財閥で持ちます」
「いったん、失礼致します」
フロントの方も、覗いて見ていたが
フロントの方
「凄い、副社長様、高校生とは思えない、迅速な対応、適切な指示」
「山本財閥の御曹司ともなると、次元そのものが、違うのだ」
フロントスタッフ一同、唖然としていた。
嘉位はフロントから出てきて、
由良たちのもとへ
由良も、感じていて
「極地災害?全体?」
嘉位
「今の少ない情報は文京区のみ」
由良
「嘉位、タブレットだよ。」
嘉位
「あ、流石由良」
香織にタブレットを出してもらい
タブレットは、電波は繋がらいが
キーケースを出して、デバイス接続をし
衛星が繋がった。
嘉位
「由良、ナイス」
一同はタブレットの画面を見て、
まず停電範囲を確認した。
確かに、文京区とそのまわりの一部周辺は停電であり
東京全部や、関東というわけでないことは、把握できた。
つぎにSNSを調べると
・
・
・
・
香織が、あ!!!
トレーラー火災がしていて、街中の道路、その周りが火事であった。
由良
「これが原因であるなら、送電切り替えで、一部を除けば、電気復帰する」
「ただ、ガソリンのトレーラーだから、消化には時間がかかるな」
「今の今で、これだけ火が出ていると、タンクの残量にもよるが」
そこに、一昨日迷子になっていた
フランス人の女の子が
泣きながら、香織に寄ってきて
「こわいよ、暗くて」
パパも
「いったい何が、おこったのでしょうか」
嘉位、そういう事だ。確かに
嘉位は、フランス語で今から全館に説明しますので、
お待ちいただけませんか
と伝え
嘉位
「由良、少し手伝って欲しい。香織、八重さんも一緒に来て」
再度フロントに行き、話をし
ファシリティーへ
嘉位
「支配人、ページングは2系統同時に使えますね?宿泊者名簿を」
支配人
「もちろんでございます、名簿紙はこちらです」
嘉位と由良は一瞬で暗記し、9か国語で済む
嘉位
「由良、僕がこれから流す言葉を、上からお願い、俺は下から」
嘉位は、ページングマイクを由良に渡して
嘉位
「お知らせいたします。現在東京管内で停電が発生しています。これにより当館において」
「エレベーターをはじめ、電気系統が使えません。客室の電気施錠も使えません。」
「各部屋で待機をお願い致します。なるべくトイレ等は控えてください」
「各フロアーに、数名のフロアースタッフがおります。お問い合わせの際は、フロントではなく」
「各フロアースタッフにお願い致します」
「尚、東京管内で発生している停電により、各種公共交通機関が使えません。」
「並びに、インターネットをはじめとするWIFI機能も停電の為、使えません」
「食事、お水等については、非常食を配布致します。各フロアースタッフにお問い合わせください」
「詳しい事がわかり次第、ご連絡致します。」
由良は、フランス語でページングし
嘉位は、英語で
次に由良は、イタリア語で
嘉位は、韓国語で
由良は、中国語で
嘉位はドイツ語で
由良はスペイン語で
嘉位は、ロシア語
支配人
「す、すごい、そこまで気が付かなかったし、」
「なんて、わかりやすい言葉なのだろう、副社長も、こちらの方も」
フロントスタッフも、驚いて、・・・!
八重と香織はなみだぐんで、
「わたしたちの旦那様は、かっこいいよね、泣けてきちゃう」
嘉位、
「もう一度繰り返します」
と、由良と、嘉位は同時ページングを再度
嘉位、由良、よし、と
支配人
「恐れ入ります。副社長様。ありがとうごいざいます、申し訳ありませんでした」
「一番にお客様の安心、安全を確保しなければ、ならないところを」
嘉位
「いえ、問題ありません。僕達が居れば」
と由良に視線を送った。
支配人
「ところで、どうして、同時に2つページングしたのですか?1言語ずつではなく?」
由良
「それは、耳と言うか、脳の解釈で、聞き取りやすい言語を認識するのです。」
「わかりやすく言いますと、ニュース等で、日英同時通話等があります」
「こちらは、英語に慣れていない方は、日本語で聞き取ります」
「ところが、日本語になれていない海外の方は、英語で聞き取る事ができるのです」
「同時の方が、時間も早く済みます。又、言語も分けて、いるのも特徴です」
八重、香織・・・凄い
支配人
「恐れ入りました。引き続き、管内スタッフに指示を続けます、ありがとうございました」
フロントスタッフ一同、深々と嘉位と由良に頭をさげて
「ありがとうございました」
八重と香織は、涙がポロリと零れた
「かっこいいー」
一同は、フロントから出て、
由良
「帰るに帰れないからな」
由良?え?
「どうしたの八重?」
八重は、ドキドキしていた。こんな一面を目の当りしたのだから
改めて、由良の凄い、かっこいい、男らしいというより、頼ましいところに、
八重
「由良、かっこよすぎて、泣けてきちゃった」
香織
「うん。わたしも」
由良、嘉位
由良
「いや、普通に、出来る事をしただけで」
八重
「そういう風に、さらっと言えるところも、かっこいいです。由良大好きです」
香織も、泣きながら、頷いていた。
嘉位
「3,4時間まつしかないだろうね」
「とりあえず、座れるから、座ろう」
1時間が経過すると、スマートフォンの電波が立った。
嘉位、遅いな、30分で稼働できるようにしなければ。と思っていた。
迷子であった、女の子が、香織の袖を掴んで、ひっぱっていた
嘉位、香織、なつかれているな、あ、そうだな、辺りを見渡して
「トランプ持っていたりしますか?」
迷子だった子のママが、取り出して渡してくれた
嘉位は、由良を見て、やるかと
嘉位は、フロント周り等、近くにいる子供達を集めて、またその保護者の方も近くにきた。
嘉位は、これから、おもしろいものをお見せするよ
ここに、トランプがあります。ね、奇麗に順番に入っていますね。
ジョーカーと、白紙ははずすと、1からKingまでの13枚、4種類、52枚あります
嘉位と由良は、それぞれの言語で、言いなおして
さらに、ギャラリーは増えてきた。
このトランプを、テーブルに並べて、みんなで、カードを表にして、シャッフルしてください
そして、STOPとわたしが手をあげたら、その表のトランプを裏返しにしてください
嘉位と由良は、それぞれの言語で、言いなおして
嘉位は手をあげた。
すると、子供達や、大人たちは、次々にトランプを裏返しにした。
それでは、ハート、ダイヤ、クラブ、スペード どれが良いか、1つ、手を挙げて答えてください。
イタリアの女性が、新婚さんであろうか、旦那さんと手をつないで、手をあげて
ハート
と
嘉位は由良に、目をやって
由良、は1-K
嘉位、良いね
では、皆さん、よく見ていてくださいね
由良は、
ハートのエースをまずめくり、周りの反応を確認してから次に、2をあけて、
まわりが、ええええ、という反応をみせたのを、確認してから
3,4,5 と あけて、
えええええええ、と皆さんが、驚いているのを、確認し
一気に順番に、13のKingまで次々に、表にしていった
みんなは、凄い!!!!! と 拍手を
嘉位は、次はと手をあげ、フランスのママが、スペード
由良は、スペードの1を表にし、
反応を見て、
次に、2,3,4,5と表にし、反応をみて、皆が驚いていて
では、
6から13のKingまで表に、
つづけて、中国語でダイヤと聞こえたので、
いっきに、1から13のKingまで、1枚ずつ、表にしていった。
最後は、クロバーなので、
今度は、あえて、クロバーのKing13を表にして、
一同は、ああああああ、、残念という、良い反応をしめしてくれたのを確認し、
いっきに、12から1へ徐々に、1枚ずつ、表した
由良は立ち上がり、軽いお辞儀をした
一斉に、拍手!!が起こり、注目
それでは、次は、皆さん、このテーブルのカードをもう1度シャッフルしてください。
STOPと手をあげるまで、シャッフルを
嘉位が手をあげて、皆さん、子供達は、それぞれ、トランプを裏にした。
皆、もう1度みせてくれるのだと、わくわく していた、
それは子供も、大人も同じであった
嘉位は目で由良に、1-13横、4と話
由良もわかったと
今度は、じっくり見て居てくださいね。
すこし、場所をひろげますね。
由良は、トランプを徐々に一枚ずつとり
横に並べていった。
子供たち、大人たちは何をしているのだろうと、不思議そうに見ていた。
嘉位は、子供達、大人たちに、それでは、その場所から動かさずに、1枚ずつ、表にしてみてください
と各言語で
子供達は、適当に、1枚、1枚、表にしていった。
大人たちは、どこか残念そうに、ああああ、という状態から
ええええええと、いう、視線に変わっていった。
そう、全部表にすると、見事に、1から13が横に奇麗にならび、それも各種
おおおお、、一同は、盛り上がって、拍手した。
次に、嘉位はでは、同じようにシャッフルをと
その間に、電気が回復し、辺り一面に電気がついた。
嘉位、よし、なんとか、皆さんの心配は取り除けたぞ
嘉位はSTOPと手をあげて、
みなさん、ごらんのとおり、電気が復帰しました、これで最後にしますね。
表になったトランプを、子供達、大人たちが、裏にした。
今度は、これが最後なので、僕がやりますね。
嘉位は、トランプを裏のまま、重ねていった。
右や、左、手前や奥、右、と重ねて
一つにまとめて、積み上げた。
フランス人の迷子の女の子に、トランプにキスをしてと、つたえ、
いいの?いいの?キスして、いいの?
と、トランプにキスをした。
嘉位は、トランプを再度うけとり、〇、円をかくように、ぐるーっと
とらんぷをまるくならべていった、
そのトランプは、見事に、1から13、1から13、1から13、1から13と
ならび円を描いていった。
嘉位は、はい!これで、おしまい
立ち上がり、軽くお辞儀をした
一同は拍手!!し、あなた方はマジシャンなのですね と いわれ
嘉位と由良は、
「野球選手です」
と
答えた。
トランプを箱に戻して、フランスのママに渡した。
皆、ご機嫌の様子で良かった。
支配人が来て、
「副社長様、ありがとうございます、お客様の不安を取り除いて頂いて」
「しかし、わたしにも、さっぱり、わかりません」
「あのトランプには何か、仕掛けがあるのですか?」
八重と、香織は、普通はそう思いますよね。
嘉位
「僕も、由良、彼ですね、手品等していません」
「トランプの動きを暗記しただけです」
フロントスタッフ、
「えええええええええええええーーーーーー!!!」
支配人
「信じられません」
「本当に、何から何まで、副社長様、ありがとうございました」
「また、由良様、いつでも、当ホテルにおこしください。」
フロアースタッフから
「特別無料優待券、ペアチケットを、12枚、用意いたしました。食事つきです」
由良
「いや、いや、受け取れないですよ、俺は何もしてないのですから、ただ、暗記しただけで」
支配人
「本当に、素晴らしい、由良様、是非、お受け取りください、奥様とご一緒に、お待ちしております」
「本日は、本当に助かりました」
嘉位は、電話をしてみると既に、車は地下の駐車場に止まっているとのこと。
もともと、朝から停まっていたそうだ。・・・え?
帰ろうと思えば、帰れたのか、
まー、良いか。由良はホテルチケット貰えたのだし
一同は車に乗って、変える事にした
< つづく >