第一四四話 道具の使い方
楓と連は山本のお屋敷に到着した。
楓
「ただいま、戻りました!」
玄関には、嘉位、香織、千佳が出迎えてくれていた!
楓は
「かお!!!ありがとう!すごく、嬉しい!なんで黙っていたの、もう!」
香織・・・あれ、わたしに・・・。ちょっと困った顔を見せながら
「良かったですね、楓ちゃん」
連
「かいさん、香織さん、千佳さん、数日お世話になります」
嘉位
「連、ようこそ!あがって」
広間に皆が着席した。千佳がお茶を運んでくれた。
嘉位は、連を見て、楓を見てから
「ゆっくり楓の部屋で寛いでください。明日和井田の野球部で、道具等新生するべく買い物にいくのだが、連もどうだい?和井田の野球部のジャージで?」
連!もちろん、もちろん!!
「はい、行きます、行きたいです」
楓も、良かったと思い
「では、いったんお部屋に戻って、ゆっくりしてから、お風呂を済ませて、お食事で宜しいでしょうか?」
香織
「はい、そうしましょうね、楓ちゃん」
千佳は承りましたと、会釈をした。
楓と連は、部屋に入ると
連、ここだよ!ここ
「うーん!この感じ、良いよね!落ち着く」
楓
「ありがとう!どうだった?引退?」
連
「びっくりしたよ、まさか同じ日に引退宣言とか思ってもいなかったし、3月と言っていたから」
楓は、照れながら
「だって、早く連と一緒に居たかったのだもの」
楓は連の手を握って、照れていた。
「野球部ね!マネージャー、20名になってしまったの」
連は、はぁ?みたいな顔をし
「え?20名のマネージャーって、部員は何名でしたか?」
楓
「それはね、せんさんでしょう。新三年、かずき君、お兄様、由良君が、新二年生、在校生4名と、新一年生15名だから、男子はなんと、総勢19名!」
「マネージャー女子が、20名!どう?」
連・・・・
「どう、ってどう?と言われても、聞いたことがないです。選手より、マネージャーの方が多い部活って(笑)」
楓・・・やっぱり、変なのか?
「もう、確定事項だから、変えようがないの、良いですね?」
連?!
「良いも、悪いも、僕に選択肢は無いですし、早くメンバーに会いたいです」
楓
「明日は、せんさん、かずき君、お兄様、由良君。そして、私、お姉さま、八重、さらに、佐伯さんと、桜井さんが加わり、そして連で行くよ」
連は、指折り数えて
「9名!!!!」
楓
「お兄様が言うには、女子マネージャー用は、女子で自由に選んで良いのだって!」
連
「確かに、女子野球も、女子ソフトも盛んだから、色々あるよね!」
楓?!
「へー、そうなのね。楽しみ!ではお風呂入ろうか?一緒に入る?」
連・・・・は顔が真っ赤になり
「いえ、一人で入ります」
楓は、少し残念そうにしたが、二人はそれぞれ、お風呂を済ませる事にした。
一方の嘉位と香織は、部屋で
嘉位がタブレットを取り出して、香織に渡した
香織はそれをみて!
「え!こんなにあるのですか?」
嘉位
「うん、購入依頼書、委任状みたいなものは、監督と理事上、学長のサイン入りのものを預かっているから」
「この際まとめて、和井田野球部道具を含め、その他も一新しようと思って、規定を送信したときに意見を送り、これも承諾された」
「もっとも、うちからの寄与という形になるから、学園の方は問題ない」
香織、うわ、スケールが違いすぎる
「女子は、どのようなものが?」
嘉位は、オンラインショップのサイトを開いて、香織に見せた
香織
「うわ、女子用、こんなにあるのですね。ピンクのシューズとか、紫とかもありますね、かわいいな」
嘉位
「女子のものは、任せる。運動系であれば八重さんが、アドバイスしてくれると思うし」
香織
「わかった!では、お風呂に行きましょう。あ!連君きているから、別々ですね」
二人もお風呂へ向かった。
それぞれがお風呂を済ませ、食事をとることにした。
食事の話題は、やはり芸能界引退と、その後の反応がどうであったかで、
笑いながら、食事を終えた
嘉位
「連、ゆっくりしたいだろうから、明日は10時起床で、12時には出かけよう、13時に和井田の駅に集合で」
連
「わかりました、おやすみなさい」
それぞれ部屋に戻り、
・・・。
気持ちを寄り添った、夜を過ごした。
朝になり、嘉位はアラームをセットし忘れていたが、香織がセットしていたこともあり、香織が嘉位を起こした。
嘉位は、あら?ありがとう、香織と胸に挨拶を・・・香織は、まったく、と言いながら和井田の野球部のジャージに着替え、防寒具をもち
広間へ、既に連、楓は座っていた。
朝食?!を済ませて、屋敷をあとにした。
駅につくと、皆揃っていて、遅い、遅い、詰め寄られていた。
せん
「では、そろいましたし、行きましょう」
「僕もかずきも、久しぶりにお休みの日に学校の外に出ますので、新鮮です」
笑いながら、ショップの最寄り駅についた
香織は
「あ!ここ、嘉位のグローブ買ったところですね。ということは、この人数!」
嘉位
「うん、狭いから、長居はせずに、紹介、案内を受けたら、いったんお店から出て、カラオケに向かう」
八重!
「楓ちゃんの歌が、聞けるの?!」
由良
「いや、そうではなく、お店で、はしゃぐと周りのお客さんに迷惑になるから、カラオケの部屋なら大声だしても、大丈夫!」
「タブレットで、オンラインで見積を作る形かな」
佐伯
「流石!由良君!」
嘉位
「では、まず、お店に入って挨拶をしにいこう、小物は買いたいものがあれば、構わないので、見てみてね。」
嘉位
「こんにちわ、和井田の山本です」
店長
「お、来たね、待っていたよ!おお、べっぴんさん、ばかりじゃないか、和井田は良いな!」
楓!!
「あ、これ、楓のやつ、このサングラス!」
桜井
「かっこいいーー!わたし、サングラスかけたことないのよ」
佐伯、つけてみてよ、桜井はつけてみて、え?!
桜井はつけたり、外したりを繰り返していた!
楓!わかるよ、その先入観!
桜井は姿見に移動して
「サングラスって、こうなんというか、かけると、真っ暗になるイメージがあったのだけれど、テレビとかで」
「このサングラス、すごい、着けても、外しても、見ている感覚が変わらないよ」
八重!なにそれ?八重もつけてみた
「ほ、本当だ!これ、凄い!」
女子の視線は自然と、嘉位のもとへ
嘉位
「あ!うん、元々サングラスは買う予定だったので、人数分籠に入れてよいですよ」
女子!やったーー!全員分入れちゃえ!
店長
「今は可視光線透過率が良いですから、ごくごく自然に見えますよね、お店は暗いので、外でつけてみると違いがわかります」
嘉位
「それでは先ほどお話したとおり、オンラインでお見積りを作ってきます。保存し送信致します」
店長
「あと、ボールですが、これをお持ちください。ローマ字か漢字か、ロゴです。フォントサイズや、書体はオンラインでも選べます」
「実物があるとイメージがつきやすいと思います。2つほど、どうぞ」
嘉位、由良!連!に渡して
「ありがとうございます、それではまた後程、お伺いいたします」
「このサングラスは、カードでお願い致します」
桜井!
「え!いいの?!」
嘉位
「うん、お買い物のお駄賃ということで、みんなにプレゼントするね」
かずき
「わ!ありがとう、かい!」
一行はお店を出て、カラオケに行き、予定時刻に入店した。
由良・・・・、
なんで、
みんなサングラスかけているの?
嘉位も?!・・・、自由すぎる
嘉位
「全体的な部分は、既にリストにいれてありますので、女子のトレシュー等、好きな物、数を合わせて選んでください。20名分」
「交換が必要、洗濯が必要なものについては、遠征を考慮した日数分で、そこは八重さんかな、詳しいと思いますので」
八重!了解しました、的に、啓礼をし
「了解!」
女子達は、ワイワイとなんでも、かんでも、これ可愛いー、これも、いいよねと、リストに入れて行った。
せん
「嘉位、良いのでしょうか?・・・?」
嘉位、あ、そうでした、嘉位は購入依頼委任状を見せて
「せんさん、これは家からの寄与品になります。山本財閥から和井田へ。特に心配なさらず、監督、理事長、学長も了承済みですので」
かずき、は驚いて!
「す、すごい」
嘉位
「由良にしか、わからない、キャッチャー道具は任せるから、女子が終わったら、けいの予備も含めて」
「既にリストに入れてあるものを、皆に送ってあるので、それぞれタブレットで見て、確認してください。野球道具に漏れが無いのか等」
せん
「あ、あります。スピードガンは入っていますが、専用カメラ、あとビデオ、専用三脚があると便利ですので」
嘉位
「気が付きませんでした、ありがとうございます。それも女子が終わったらお願いします」
女子達
桜井
「ね、このアンダーシャツ、プリント入れる事もできるみたい、はーとマークいれちゃおうか!」
八重
「ナイス!アイディア」
由良・・・・ハート、ま、いいか、女子がアンダーシャツだけで動き回ることは、外では無いはずだし、そのうえに和井田のシャツ着るから
楓
「由良君、ほら、男女、わけるために、わかりやすく、ですわ」
連・・・は、せんさん を、見て、耳打ちして
「野球部のマネージャーは、高校生はこういうものなのですか?」
せん
「いや、まず、根本から違うと思います」
連・・・苦笑いしながら
「ですよね」
佐伯!
「よし、これで、どう?」
香織
「うん、かわいいの、いっぱい!」
かずきが、タブレットを受け取り・・・・え?
「なんですか、このタオルに、LoveLoveYuRa」
八重!え!
「ダメなの、ダメ?」
せん
「個人的に、使う分には構いませんが、公式戦はもちろん、オープン戦等の対外試合で使用しなければ、良いです。」
由良・・・はずかしくなり
「せんさん、すいません・・・。」
かずき、とりあえずは大丈夫そう!由良にタブレットをわたして、
由良
「防具は黒だからあとは、サイズだけ」
「ネイビーも良いのだが、歴代が黒だからこれは、伝統を」
「はい、せんさん」
せんも、入力が終わり、連に渡して
連は
「ボールのロゴは、後で送信でも良いですよね?マジックとかで書いてみて、イメージがあったほうが、どうでしょうか?」
嘉位
「それも、そうだね。それは明日野球部の説明会の時までに決めておこう、よし、これで良いか、丁度16時だから、お店に提出しよう。これで保存し送信しておきます」
「お店に顔を出して、和井田の最寄り駅、朝集合した場所で解散という形で」
「明日、日曜日は午前中が入学説明会、午後から野球部、女バス、吹奏楽部のみ、部活動の説明及び、入寮説明がありますので、13時前に野球部の部室に集合で」
「連は、豊田のお母さんと一緒に、新入生達と来てください。集合場所は外になると思うので」
よし、ではカラオケの会計を済ませて、お店にいこう!
由良
「あざーす!」
嘉位
「大丈夫、ここも僕だから」
一同は再度野球ショップに行き、
店長が出迎えてくれた
「リスト見ました、ものすごい数で驚いています。こちら支払いについては、和井田は口座登録ありますので」
嘉位は、購入依頼委任状を手渡し
店長
「かしこまりました、では月曜日に引き落とし致します。納品場所は記載通り、納期が3月2週目を超える場合は、和井田の事務経理の方へ」
「ご連絡致します」
嘉位
「はい、事務経理の方、責任者が、野球部の監督なので、大丈夫です。」
「一つ、お願いごとがあります」
「3月25日以降で良いのですが、バットやグローブ、シューズ等一式を、ここの住所にお越しいただいて、選ばせたいのですが、可能ですか?」
店長
「もちろんでございます。沢山数を揃えて、2,3台、車でお伺いします。25日に致します、丁度休業日ですので、午前8時はどうでしょうか」
「午後にはもう一度、棚に戻すものもありますので」
嘉位
「25日!それも朝一!助かります。」
「それでは、失礼致します」
せん、すごい買い物だ、こんなに買ったことが無いよ
「寄贈品ということは、どこかに寄贈というものが、印字されるのですか?」
嘉位
「いえ、野球場自体寄贈なので、野球場には石碑を置きます、それらを含めて寄贈となります」
かずき・・・・・連・・・・由良・・・・・
「すげーーーーーー!」
由良!?ところで、
なんでみんな、
サングラスつけているの?外さないの?せんさん、かずき、連までも!
連
「ゆらさん、これ、良いですよ。このままで行きます」
由良?!そういうものなのか(笑)
電車に、一番後ろの車両が良いよね、降りる事を考えると
一同は電車に乗った。土曜日の17時ともあり、電車の中は空いていた。特に最後尾は10名も居ない状態で、がらがらであった。
最後尾と、その間の扉の前に並んだ。ここが最寄り駅の階段に1番近いからである。
扉が開き、全員乗り込み
嘉位と、由良と連は、立っており、その他は座席に座らせていた。
扉が閉まりかけたときに、最後尾、丁度最後尾の運転席側に、息を切らして3名の男が乗り込んできた。
若い男性が、叫び!!
「刃物だ!!!!ナイフだ!!!!、逃げろーーー」
一斉に、10数名が、嘉位達のほうへ走ってきた。
嘉位は、目でせんに訴えかけ、
道をあけ、
由良はかずきに、隣の車両に移動して、閉めるようにと
さらに由良は、防寒具を脱ぎながら、ボールを手にし、防寒具を八重に渡して、その扉から出てはダメと目で促し
連も、防寒具を脱ぎながら、ボールを手にし、楓に渡して、大丈夫だから、出ちゃダメだよと目で訴えた。
一通りの避難が済み、せんは、緊急停止ボタンを押し、かずきはすぐに、警察に電話をした
緊急停止!緊急停止!車内にアナウンスが流れ
マイクから、どうしましたか?と
「最後尾車両に、3名暴漢が、ナイフを所持して暴れています、最後尾避難済みです」
せん達の居る車両の乗客もさらに、後ろの車両へと非難していった。
楓、香織、八重、佐伯、桜井は何が起こったのかわからず、パニックになっていた。
一方で、逃げ遅れたおじさんが、
「君たちは何をしているのかね!」
と、どなりつけたが、逆に押し倒され
若い男性、大人である方が、動画を撮影していた。
ナイフを持った男は、
「なに、とってやがるんだよと」
いきなり、動画を撮っている男性の腹部を刺した。
目の前におばあさんが、二人、席に押し倒されていた。
瞬時に
嘉位は、走り出し、前の二人のナイフを持っている男たちを交わして、
刺した男の肩と、手首を、思いっきりつかみ、手すりに投げ飛ばした。
鈍い音がし、刺した男は、激痛に、気を失っていた
いっぽう、他ナイフをもった2名が、
「そこのでかいの、邪魔なんだよ、どけよ」
「あ、聞こえないのか、どけ、でなければ、土下座しろ!!!」
由良は、4歩前に出て、ゆっくりと姿勢を下げ始めると
嘉位は、あ・・・由良を、しゃがませたら、秒で終わる、あ、連はワインドアップしている。
一瞬で、由良のボールが直撃し、一人の男は、最後尾の運転席のほうへ、吹っ飛んでいった。
嘉位は由良に、目と手で、左と合図し
由良は、連に肩を!
もうひとりの男は両手にナイフを持ち、一本を連に向かって投げようとしていた。
連!それでは、遅いのだよ!
一瞬で、連の投球は男の肩を直撃しながら、その男も最後尾の運転席まで吹き飛んで、泡を吹いて、気を失った。
嘉位は、すぐに、刺された男性に近づいて、血は出ていなかったが
動画を撮っていた男性は、
「大丈夫、これだから、これ、スクープになるかな?」
嘉位は?!何を言っているのだろう、スクープ?
刺された箇所を確認すると、そこにはモバイルバッテリーとカメラ用の大容量バッテリーがあり、そこ亀裂が入って居た。
嘉位
「大丈夫ですか?」
動画を撮っていた男性は、何かを取り付けて
「うん、大丈夫、大丈夫、バッテリーは壊れたかな」
「君たちは何者なの?よし、送信完了、これで少しは認めて貰えるのかな?」
嘉位?!
「本当に大丈夫でしょうか?」
由良と連も
それぞれ、おばあさん、おじさんに寄って、大丈夫であるか確認していた。
連は大丈夫であることを確認し、
「何故、肩なのでしょうか?」
嘉位は、ふたつのボールを拾い、少し苦笑いしながら
「まったく、こういう使い方は、ボールはしないのに」
「僕らの球で、胸等を狙うと、折れて骨は内臓まで刺さるから」
「肩であれば、折っても、その下は自由が利かなくなるし、」
連!
「あ、なるほど、確かにそうですね」
嘉位
「もしボールが、連の大事なボールに直撃したらと想像してごらん?」
連と由良は、うわーーー痛いぇー、と大事部分を両手で抑えた。笑いながら
由良
「すぐに、構えているのを感じたよ、連、ナイス」
嘉位は、ボールを二人にトスをし
由良
「もっとも、これを使わなくても、嘉位なら1分だったけどね」
嘉位
「ボール使ったから秒で終わったのだよ」
三人は笑っていた
動画を撮っていた男性は
「君たちは、本当に何者なのだ?」
車内アナウンスが流れ
「2両程、バックします。おつかまりください」
電車はゆっくりとホームに戻り、
既に、ホームには、駅員さん、警察の方、救急の方が
一方で、女子達は
泣きながら、震えが止まらなかった。
電車がホームに戻り、扉が開くと一斉に乗客が、下車した。
せんが、扉をあけると
香織、八重、楓は、泣きながら、嘉位、由良、連のもとに駆け寄った。
嘉位は、香織の髪を撫でて
「大丈夫、問題ない、怖かったかい?」
同じように、由良も、連も
由良は、せんに目をやり
「これって、やはり?」
せん、
「うん、すぐには帰れないと・・・」
扉があくと、駅員、警察、救急の方が車両に入り、救助を行った。
嘉位達も、いったん車両から降りると、そこに数名の警察の方が来て
「大丈夫ですか、状況を説明して頂けますか」
嘉位
「まずは、おばあさん、とおじさん、と男性を救助が先で、その後に、倒れている3名、肩が折れていますので、」
警察の方は?!意味がわからん
「いちど、駅室へ来ていただければ」
嘉位は、せんさんに電話してというジェスチャーをとり、
由良も、先に和井田でまっていてと視線を送り
連は、ちょっと行ってくるね と
駅員室で事情を説明し、そこに別の警察の方であろうか、上司?であろう人が入って来た。
記載した内容をさっとみて、
上司
「お!和井田、僕もね、和井田なのだよ、もちろん、大学もね」
由良!!え?と思い
上司の方
「和井田は全寮制だから、身元引受等できないよ、日本各地、世界から和井田にあつまるから」
「和井田に問題はないから、私の方で、理事長に連絡しておきますから、もう、帰宅されて構いませんよ」
連!!!・・・それは、昔の話なのでは、今は全寮制では、あ!余計な事は言わない方が良いな。
「え?良いのですか?」
上司の方
「はい、野球部か!和井田、3回戦くらいまではいけるのだが、その先がなー」
「期待しているよ!頑張れ!」
連
「ありがとうございます」
3人は、もう一度ホームに戻り、電車に乗って、和井田の最寄りの駅に向かった。
駅についてホームに出ると、そこにまだみんなが居た。
せん!
「早かったですね」
嘉位
「はい、大丈夫です」
由良
「警察の偉い方なのかな?和井田の卒業生で、問題ないからと、帰してくれました」
一同!!!!!!
「和井田ってすごいね」
楓
「ところで、なんで、突っ込んでいったの!あぶないでしょうに」
連、は、苦笑いしながら
「ま!そいうところも含めて、野球部なのかなと・・・」
楓!!!
「もう、意味わからない、でも、連大好き!」
皆のいる前で、どうどうと唇を重ねた
佐伯、桜井
「絵になるわ、そりゃそうだね、二人ともモデルさんだし」
かずき、は笑いながら、
「では一回外に出て、解散としましょう」
「まだ20時前なので、寮もセーフです」
一同は、解散となった。明日13時まえには野球部の部室に居る事を再度確認した。
みな、それぞれ、帰宅、寮へ戻った。
ただいまー!
と同時に、
嘉位!!!あ、
「僕と由良だけ、サングラスしていなかった・・・」
玄関を開けると、
千佳が!!!!!
「皆さん、ご無事で!」
香織が・・・・?なんで知っているのと千佳をみると
千佳はあわてて、指を広間の方にさして
「今、速報で、ニュースで」
嘉位!
「しまったあ、サングラスつけておけば・・・」
楓
「お兄様、心配するところは、そこですか?」
連は大笑いしていた
広間でニュースを見ると
キャスター
「速報です、たった今、入ったニュースです。電車内で、ナイフを持った複数名が乗客に遅いかかり」
「襲いかかった、男たちが、え?倒れて・・え?」
「お待ちください、車内で複数の男性がナイフを振り回し、襲い掛かり、暴行を行った複数名が、倒れ?・・・」
「え?あ!映像が入ってきました。ご覧ください」
香織と楓は、見つめあって、思い出して涙が出たが
「こうなるよね!」
と
言い合っていた。
< つづく >