第一四三話 再会
一同は、駅で別れて、それぞれ帰宅した
桜井は帰宅後、さっそく和井田の野球部のジャージに着替えて、
姿見で確認した。かわいい!!マネージャーって、どのようなことするのかな?
ぴぃーーーーー!とかホイッスルを吹いたり!するのかな?
あ、陸上じゃないから、違うのか!
佐伯も、帰宅後、早速脱いで、和井田の野球部のジャージに着替えて、
うん!これは、良い、なにかとても、出来る子になった感じであった。
指を動かす事は、長けているが、体を動かすのは・・・。
うーん、マネージャー、分析とかなら得意だけどな。
ストップウォッチで、タイムを計ったりとか?!!
?それは、あ、あるよね、うん、ある。たぶんある。
マネージャー
新二年が5名、新一年が15名 合計20名?・・・。
選手がえーと、あれ?何名だったか
確か、新入生が15名で、新二年が3名、新三年が1名だから、19名
うわ、マネージャーのほうが、人数が多い!
誰か、余るのだ!・・・?一人一人につくわけでは、無いのか?あれ?
一方、楓たちも玄関をあけ帰ってきた。
楓は、
「お兄様、お兄様、今日、かお と お風呂に入りたいのですが、良いですか?」
嘉位は、すこし、残念だと思ったが、女の子通し話したい事もあるのだろうと思い
「うん、僕は、その間野球部の道具の買うリストをまとめておく」
香織も、少し残念と思いつつも、楓ちゃん、何か心配事なのかなと思い、嘉位をみて
「はい、わかりました」
嘉位は、おそらく、2時間くらいは、お風呂から帰ってこないだろうと思っていた。
千佳は、
「では、お風呂を済ませてから、楓お嬢様、ご連絡を頂けますか?」
楓!長いのが既に、見透かされている。
「はい、千佳さん」
二人はお風呂へ向かい、嘉位はいったん部屋に戻って
タブレットを取り出し、必要な野球道具や、審判道具等のリスト作成を始めた。
メットも、この際全部、新生しよう、女性のトレシューは、サイズいくつだろうな
トレシューは自由で良いか、うん、好みがあるし、ここ数年は女子野球も盛んだし
女子ソフトも、色々女子の物あるな。これは・・・たぶん、時間かかるから、
そうだな、近くのファミレスを探してみるか、カラオケでもよいな
10名程度入れるところと、あ、カラオケが良いか
声出しても、周りにご迷惑がかからないから、そうしよう。ネットで予約しておこう。
ここなら、野球ショップから歩いて5分だし。丁度良い。
軽食もあるし!
審判道具は、サイズがわからないから、大中小を3セット、キャップも3セット、3サイズで良いかな。
審判のシューズは大体で、合わなければ、追加注文と
SBOは8つ位、ボールは練習用と、ホームオープン戦用にわけて、和井田のロゴをいれてもらうとして
ベースも、練習用と、試合用にわけ、
ブルペンは、あったが、予備も含めて
キャッチャー道具は、由良に任せればよいとして、グローブは各自持参すると思うし
バットも持参するだろうな、バットは何本か用意しておこう、金属、木製、竹も。
守備手、ばって・・・。個人差があるからな。
個人差のあるものは、一度和井田に来てもらえるか、お願いしておこう。
メガフォン、バック、バットケース、タオル。サングラス、コールド、に、ロジンも。
納期2か月位で間に合うのか?春選抜優先だと思うし。
スコアーブックも、インナーは揃えたいな、和井田カラーに。
ストップウォッチ、速度計、等も。
ネット補習も、・・・・
色々あるわ、まとめておこう。
一方、お風呂では
楓と香織が入っていた。
香織
「楓ちゃん、改めて、お疲れ様でした」
楓
「うん、久しぶりに自由になれましたよ、かお」
「ゲームもしたいけど、それより、少し相談がありまして」
「日曜日に、連と、豊田のお母さまがいらっしゃいます。」
「連は卒業式までは、名古屋の学校です」
香織
「そうですね、学校がありますし、高校の3年生とは違い、自由登校ではないと思いますし」
楓
「そうなのですよ、そこで、相談なのですが」
「かお なら どう思うか聞かせて欲しくて」
「入部説明会が終わったら、おそらくお屋敷にみんなで、戻ってくると思うのです」
「そこで、豊田のお母さまに、毎週、金曜日から日曜日、豊田のお家にお泊りさせてください、と言ったら、かお は、どう思いますか?」
香織!!!!!その発想は、無かったので、驚いた、凄い事考えているな、あ、でもわたしも・・・そうなのか、あれ普通は?普通って何?普通?
「今の私ではなく、そうですね、入学したころの私の状況であれば、拒否されます。」
「場合によっては、2度と会うなと!怒られるかもしれません」
楓・・・・、だよね、困ったな
「かお も そう思いますか、そうですよね、でも、でも、」
香織、楓ちゃん必死なのだ、わかる。今の私ならわかる!間違いなく、同じ気持ちだから
「しかしながら、既に、御両家に交際が認められています、さらには、結婚の約束までも、ですよ!」
「楓ちゃんと、わたしってある意味同じ境遇なのですよね」
「ですので、豊田のお母さまのお立場であれば、じっくりお嫁さんと一緒にいられるのは、嬉しい事ですよ」
「ましてや、山本財閥のお嬢様、豊田の御曹司様のお二人ですから」
「両家とも安泰です。恐らく私と同じように、連君のお部屋で・・・あ!」
「お部屋は一緒かもしれませんが、あっちらのほうは、なんとも・・・」
楓は真っ赤になり
「かお、ありがとう!勇気が出た」
「そうですよね、かおも、両家で認められて、結婚の約束、わたしも、連も同じ」
「うん、豊田のお母さまに言ってみます。」
「あの、・・・・あっちのほうとは?」
香織!わかっているのに!もう、楓ちゃんたら
「それは、もう、夜の事です」
楓は、えへへ と 笑いながら
「これは、連が中学校を卒業するまでは、我慢します。卒業したら、卒業します」
「あれ、なんか日本語が変ですわ?」
二人は、笑いながら!!! そ、そうだよね、と大笑いしていた
楓!スッキリした、感じで
「では、そろそろ、出ましょう、お兄様もお待ちの事ですし、おなかも空きましたわ」
香織は、あ!はっとして、どれくらい長い事、入っていたのだろう?
二人は着替えをし、楓は広間へ、香織は、嘉位を呼びに部屋にいった。
三人そろって、広間へ
嘉位、お!良い事あったみたいだな、楓がご機嫌だ
「千佳さん、お食事をお願い致します」
千佳
「かしこまりました」
食事を終えて、部屋に戻り
明日の準備をし、少しだけ、勉強を・・・・。
嘉位はすぐに終えて、香織の後ろに立って、
香織
「ここ、あのー、ここがわからないのですが?」
嘉位は、ここですね、と胸をもみながら
「ここは、こうやって考えていくと、わかりやすいかな?」
「どう?」
香織は、どうって、それは、気持ちよくて、びくんと、なり、先は固くなってしまい
「気持ち良いです・・・」
嘉位は、え?あ!あ!!
となり
そのまま、ベッドで熱い夜を過ごしたのであった。
いよいよ金曜日になり、準備を済ませて
登校し、みんなとも合流!
由良
「よし、午後の授業が終わったら、監督のところへいくぞ!」
授業が終わり、監督室へ
せん が
「失礼します」
中に入ると、そこには監督を含め5名の大人の方が居た
由良が!!!あ!と思い
「墨田!!!さん!!!」
墨田
「お、久しぶりだな、由良、そして、嘉位」
香織は嘉位をみつめて?
嘉位
「こちらは、墨田 大要さん、で、U-15代表時の医療トレーナーの責任者の方だよ。」
「お久しぶりです」
監督
「そうか、知り合いなのだね、紹介する、4名のコーチ、スタッフを」
「右から、コーチの福田さん、細田さん、太田さん、そしてトレーナーの墨田さん」
「新年度、少し早くきてもらうので、3月の入寮日前くらいから、和井田で働いてくれる」
「皆、大型運転出来る。ただ、野球の事となると、墨田さん以外はわたしも含めて、素人だからね、審判経験はあるがね」
嘉位
「わかりました!ありがとうございます、これで遠征も出来ますね」
せん、嘉位にキャプテンこれをと、渡した
嘉位
「監督、野球部の規約、マネージャー規約を作成しました、既に送ってあるものです。サインをお願い致します、サイン後、生徒会に提出します」
監督
「良くまとまっている、問題ないから、サインするね」
由良
「ありがとうございます」
「墨田さんは、お仕事は?」
墨田
「山本財閥から推薦があってだね、和井田の医務に従事する形で、野球部のトレーナー兼務だよ。もっとも野球部専属と言ったほうが、間違いないな」
由良
「助かります!完璧です」
嘉位
「ありがとうございます、それでは生徒会に行ってまいります。では3月末から宜しくお願い致します」
一同は生徒会室に行き、提出、受理された。
佐伯
「ふーーーぅ、終わったあー!で、明日、13時で駅だよね?」
嘉位
「うん、和井田のジャージと防寒具で」
了解
すると、正門に、車が停まり
香織が楓に視線を向けて
香織
「楓ちゃん、車に乗ってね、あとは任せてあるあら」
楓は何が、なんだかわからず、嘉位に視線をむけるものの
嘉位も、頷くだけであった。お兄様、何かお約束していたのかしら
楓は車に乗って、車は走り出した
桜井
「楓、どこいったの?」
香織
「東京駅へ」
八重?!・・・東京駅?
香織
「今日、連君、名古屋から出てくるので」
「もちろん、楓ちゃんは知らない」
佐伯!?
「え!!えええええええええーーーー!!いいなーー!」
「びっくり、するだろうね、やるね、かお !」
香織は照れながらも、自分ではないけど、ま!いいかと思った
一方東京駅についた車は、時間通りに、ここへと書かれた紙を楓は受け取り
指示通りに、移動した。
新幹線が、入ってきて
そこに下りて来たのは
連!!!!!!!
だった。
楓・・・ああああ!
かお、ありがとう!!!!お兄様ありがとう!
「れーーーーん!」
連は、ゆっくりと、楓に近づいて
やさしく、唇を交わすのであった。
二人は車で、お屋敷に向かった
< つづく >