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第一三九話 連の発表・・・楓は



嘉位は、目が覚めていた。香織はぐっすりと眠っている、香織可愛いな、まだ寝かせておこう。

嘉位は、タブレットを取り出して、香織を起こさないように

思うことがあって、いくつかに分けて、まとめ送った。


よし!


香織はまだ寝ている、時計をみると7時。そろそろ、なのかな?

9時位までは良いか、由良からも何もメッセージが来ないし、皆寝ているのだろうな

由良!・・・。いや、いや、想像してはいけない。


香織の胸元を、じっとみつめて!ふと思い出し、再度タブレットを手にとり、肝心な事に抜けがあったことを、あらためて送信した。


香織に、毛布をかけなおし、嘉位も、一緒に横になった。

嘉位はずっと、香織の髪を撫でていた、

香織は、

ううぅうう、ーーーん、と寝ぼけている声を出しながら、目をあけると

嘉位が目の前で、香織はそのまま、いやらしく舌をからめて、嘉位の唇や、首を舐め回した。と同時に?!と思い


あ、あ、朝だ、朝である、朝だぁーーー!


「あ、あ、お、おはようございます!」


嘉位は・・・エッチな夢を見ていたのかな?昨夜足りなかったのかな?と考えていた

香織は

「もう、昨夜が激しかったので、いつ寝てしまったのか、わかりませんでした」

「嘉位大好き!」


と言いながらも、スマートフォンの時計は9時30を過ぎていた。

え!と思い


ただ、八重や、楓ちゃんからも連絡が入って居なかった。

・・・!?もしや


嘉位

「楓と、八重さんにメッセージを、それとなく入れてもらえるかな?」

「由良は無反応だ(笑)」


香織がメッセージを入れてから、10分程くらいであろうか、返信が届いた

内容は、二人とも同じで、「げ!?もう、こんな時間・・・」


香織は嘉位に見せて

二人は笑っていた。


嘉位

「そうだな、いまからだから、11時に広間で食事をとってから、午後から練習場で、今日は全員でやろう!」

香織はその旨を、楓ちゃん、八重に送った。と同時に、きっと、二人とも、みーちゃんの・・・と思うと、顔が赤くなった。


嘉位は何のことかが、わからず、香織の髪を撫でていた。

二人は和井田のジャージに着替えて、部屋を出ると

香織が気が付き、そこには選択済みの衣類が袋に入っていた。

あ!洗ってくれていたのだ、助かります。


嘉位と香織は先に広間に行き、皆を待つことにした。

嘉位は、香織に

「今晩は早めに夜食を取って、寝ようとおもう、明日5時には起きて、6時にはここを出て、和井田に向かわないと」

香織

「はい、そうですね」

嘉位

「今晩・・・そうだな、焼肉からのお寿司だから、洋もよいけど、中華はどう?」

香織

「はい!おねがいします」


嘉位は、千佳さんにお願いをして

千佳は、既にそうなるであろうと、既に手配済みであった。


嘉位、さすがは千佳さんだ。千佳さんも、あとどれくらい?今は、考える事を、やめておこう


そんなことをしているうちに、八重、由良、連、楓が、眠そうにやってきた。

嘉位

「昨夜凄かったな、声がこっちまで聞こえていたぞ!」


八重と楓は顔がまっかになり!!!

「え、え、ええええええええーーーー!!!!」



香織・・・、すこし、くすっと、笑って、聞こえるわけないのに、嘉位ったら(笑)



嘉位

「これから、沢山食べてから、今日は全員、男女ともに、練習場へ」

「八重さんは骨折が治っていないから、みんなでジョギングをし、片手でできるメニューで」



皆、朝・・・いや昼食を食べ終えて


練習場へ向かった。


由良

「まずは、全員でランからだ!嘉位、音楽流せる?」

嘉位

「あ、もちろん!何が良い?」

「メドレーで!お兄様。」


嘉位はセットして、場内に響く音楽が流れ

一同は、ゆっくりとジョギングを開始した。

由良が、ゆっくりと走りながら

「連、今日はマシーン打ってみようか?」

「はい!打ちたいです!」


体が温まってきてから、ストレッチを開始した

それぞれがペアとなり、八重、由良、連、楓、香織、嘉位と、

女性陣はストレッチのアシストをした。


嘉位は、立ち上がって、ネットの外に出て、別のグローブをもってきた


由良!

「お!嘉位、それか、ニューグローブ、」

連も、

「お!すごい!」


嘉位は由良に渡して

由良は念入りにチェックした

「これは、すげーーな、ローリングスにしたのか、嘉位はローリングス好きだものな」

「嘉位さん、ローリングスなのですか、僕もそうしようかな?」

由良は笑いながら

「グローブは、連も分かる通り、手を入れた瞬間に、これだ!ってのが、あるから、別に揃えなくてもね」

「あ、はい、そうですね、でも、これかっこいいな、かいさん、つけてみてよいですか?」

嘉位

「もちろん!」

連は嘉位のグローブを付けて、お!すごい、このフィット感。

セットポジションの体制を、とり、また、セットを、はずし、セット、何度も繰り返していた


嘉位

「よし、では女性陣に手ノックしてもらって、男性陣は返す時は、遅いゴロで手とれるように」


嘉位

「由良、内野用つかう?」


由良

「いや、ミットのままで、バント処理のイメージで」


各々手ノックをひたすら、ひたすらこなし、時には由良が

「連、それでは腰が高すぎる、もっと低く、低く」

と指導していた。


由良

「お、そう、それくらいまで、落として、良いね、良い感じだ」


嘉位、由良は流石だな、おそらく新一年生もまずは基礎練習を徹底させないとね


嘉位

「では、休憩、休憩後、由良、連はマシーンで、今日はここまでとしよう」


「腰、だいぶ浮いていましたか?」


由良

「うん、高かったが、最後のほうには、良い感じだったから、その姿勢を維持するためには?」

「ストレッチですね」

由良

「そう!」



全員が練習場に寝そべって、ふぅーーと、深い息を。女性陣は、疲れていた。



八重

「ところで、思っていたのだけど、なんで甲子園じゃなきゃ、ダメなの?東京ドームとかであれば、雨もきにしないし、暑くも、寒くもないし」


嘉位!お、八重さん良い質問だな。


連は、皆そうおもようね、それは憧れではあるけど、ここの3人はプレイしているし、甲子園で?何故だろう、ここ数年猛暑は避けられないし


香織も、八重の言うことと同じ事を考えていた。


楓は、

「お兄様が、どーーーん、と、10万人収容できる、ドーム球場を作ってしまえば良いのでは?」


由良は笑いながら

「確かに、それは、そうだよね」

「ただね、球場を作れば良いというわけでは、ないのですよ、楓ちゃん」


楓、球場作れば、それもドームであれば、皆喜ぶのでは???え?違うの?


由良が、皆、普通はそう思うよ、僕だってそう思うでも・・・


「わかりやすく言うと、2つある」


「1つは、部活動であり、学業の一環であるから、公益ではない、つまり、収益が無いに等しい事、運営する側は厳しい」

「あくまでも高校野球、サッカーも、バスケットも同じですけど」

「学業の一環であるから、チケット収入というわけにはいかない。そうなると継続した運営が難しくなる。」

「これは先程のとおり、野球だけでなく、サッカー、バスケ、ラグビーも同じ、部活動、学業の一環」


楓は、なるほど!!



由良


「もう1つが、甲子園が、甲子園であるべき、理由は」



「宿!」



「これにつきる、全国47都道府県から、甲子園近隣のあれだけの人数、学校によっては全校生徒で来るところや、OB,OGが沢山くる」


「甲子園は、連戦になるわけで、それらの人数を宿泊できる、宿が必須、加えて、町おこしにもなっている」

「わかりやすく言うと、修学旅行の名所、国内だと、京都や、札幌、奈良等はたくさんの学生が泊まれる、民宿やホテルがあるよね?、そういう環境が必要で、且つ歴史というより、経験とでもいうのか、天候にも左右されて、日程もかわるし、これは高校野球だけではなく、高校サッカー等も同じだよね」



八重!!!!!そういうことなのだ、確かに東京ドームで開催しても、47都道府県の選手をはじめ、応援、学校関係者が一同揃っては


「由良!すごーい!天才!!」



嘉位


「五輪跡地や、万博跡地を有効活用するという、発想もあるけど、由良が言っていたことが、わかりやすいよね」

「僕達は、学生であり、学業の一環として、部活動を行っている」

「もちろん、色々な案はあるのだけれども、今度は野球だけ優遇になると、他の部活動は?とも、なりかねないから」

「少子化が進む中で、運営も厳しいのではないかな」


「お二人とも凄い、学生というより、経営者的な!?あ、かいさんは経営者!」


一同、笑い


嘉位

「よーし、十分、休めたと、思うから、僕と女性陣はネットの外に出て、由良と連がマシーンで、僕は今日打たないから、見ているね」


由良

「了解!」


香織は、由良君凄いな


八重はどことなく、うちの由良は凄いのだと胸を張っていた


楓は、

おい、おーーーい、八重ちゃーーーん、すごいのは、由良君だぞーーー


女性陣は笑いながら、ネットの外へ


マシーンの快音は練習場を響かせていた!


嘉位

「よーーし!今日はここまでとしよう、少し早いが、お風呂に入って、今日は男性、女性、それぞれ浴場で、その後早めの夜食を取って」

「22時には寝よう、明日は5時に起きて、6時には出る、和井田に7時前につくようにね!」


「あ、ありがとうございます」


男女ともに、お風呂を済ませて、夜食を取ることにした。


連!!!!!

「おおおお!!!中華だ、中華三昧!!!!」


千佳、

「はい、お肉、お魚と、なりましたので、本日は中華に致しました」

「少なく、多種ございます、詳しくは料理長にお尋ねください」


八重!すごく、おいしいそう、よだれが・・・。

香織、良い匂い


いただきまーーーーす!

中華を堪能し、それぞれが部屋にはいり、まだ22時までには時間があった。


各々が、・・・。熱い夜を共にした。

あれ?中華って、元気になっちゃうのかな?

と、男性陣はへんな感覚があった、その分女性陣は頂点を極めて、






朝を迎えた、各自のアラームが鳴り朝5時である。



和井田のジャージ、防寒具に着替えて、広間にあつまり


嘉位

「おはよう!今日は朝食を無しのまま、このまま和井田に向かい、帰ってきてから、長めの昼食をとる」

「昼食には連のお母さんも一緒にね。連確か16時の新幹線だったよね?」


「はい!」



嘉位


「連と連のお母さんの見送りには、楓がついていき、お泊り練習はそこで解散」

「明日からは、学校だからね。」

「明日の放課後は、僕と香織は、所要があって行く場所があるので」

「由良と八重さん、水曜日から金曜日の放課後は部室でお願いしたい事があります」


由良は嘉位が何を言わんとしている事が、わかっているので

「キャプテン了解!」


香織は、明日何かあったのか?・・・あれ?という顔であった。



楓!いよいよ発表だ!お兄様の時はネットで見たので、和井田で見るのは初めて


「さー!さー!準備できたかな?うちの、連の合格発表をみにいこう!」


一同がもりあがり、和井田へと向かった。まだ外は真っ暗である。


和井田につくころには、外は明るくなり、沢山の人、人、人、でごったがえしていた

学生服の人や、ワイシャツ、ネクタイに防寒具をまとう人


由良

「これだから、和井田は・・・」


和井田の学生は殆どいなかった、体育館は物音が響いていた。


丁度7時になると、一斉に吹奏楽が流れた、吹奏楽部からである


連はやっと、お母さんをみつけて、みんなの元に連れて来た。


あまりの人の多さに、時間がかかったが、挨拶よりも、連は

「いこう、いこう、AC10203」


全員を誘導しようとしたが、どこを見れば良いのかが、連にはわからなかった。あれ?・・・・。

由良が

「ACはスポーツ特待だから、おそらく、一番左奥だよ、連」

と教えてくれた



連と楓は前に出て、じっくりと上から見て行った



え!と、驚きながら



はじまりが、既に80からだったからである、01か79が無いのである。ということは、不合格ということになる。


楓は焦りがあった。もし、もし、ダメであったとしたら、お兄様のおちからをおかりすれば・・・





80


84




120



144

145



179

180

189


193

200

201

202


....



連!!!あったーーーーーーーー!とびあがって!



「あったぞぉーーーー!!! 203」


楓も嬉しくなって、涙が出てしまい


「あった、あった203!―――連、おめでとう!」


連の母も安堵していた。


香織は嘉位を見て、嘉位は、うん、問題なけど、嬉しいよねと目で合図をおくり、写メを撮ってあげてと


香織と八重は、

合格発表の番号、そして、連と楓、

連と連のお母さん

沢山、写真に収め、連や連のおかあさん、楓のスマートフォンも借りて、沢山写した。



由良は、周りを見渡して、そうだよな。と

合格と、不合格、こうも変わるもの、残念そうに、地面を叩いている中学生も居たのであった。



一同は、周りを見渡して、あ、そうか落ちた人も、と思いながらも、香織の旦那のお屋敷に戻ることにした



只今、もどりました


香織

「さ、どうぞ、連君のお母さま、おあがりください」


豊田のお母さん

「ありがとう、お邪魔致します」


広間に皆があつまり、席いつくと、

千佳が合図を送って、飲み物が注がれた



由良が仕切って!

「それでは、お立ち上がりください」

「グラスを片手に、」

「連!ようこそ、和井田へ!かんぱーーーーい!」


豊田のお母さんは、良いわね、この青春というのかしら

洋食がつぎつぎと運ばれてきた。



連が立ち上がり、

「宜しくお願い致します!!!ありがとうございました!」


一同、拍手をし、


あらためて、豊田のお母さんから

「この度は、息子の事、誠にありがとうございます。母として先に述べさせて頂きます」

「副社長様、御就任おめでとうございます。おじい様からご連絡がございました」


嘉位・・・。だだ、漏れですね


「恐悦至極でございます」


豊田のお母さま

「連、おじい様から聞いております」

「連、おめでとう」





「素晴らしい、伴侶を、楓様」

「楓様、連を宜しくお願い致します。」



楓は、感極まってしまい、その場で泣きつくした。

自分から言わなくてはと思っていた事もあり、その先に連のお母さんから、認めて貰えた

認めて貰えないのでは、という、不安の方が、大きかったかである。



楓は涙を流しながら、震えながら


「は、は、はい、不束者ですが、末永く宜しくお願い致します」


楓の声は、声になっていなかった

それを見た、連も涙がポロリと


「お母さん、楓を幸せにします。ありがとうございます」



由良がゆっくりと、拍手を送った。


「豊田のお母さんも、和井田のOGもっとも、大学のほうだけど」


楓は!?え?そうなの?というように、由良君を見ていた。



一同はデザートを堪能し、部屋に戻り、帰り支度をはじめ、玄関へと集まった。

嘉位が千佳に目配りをして、問題ないことを確認し


嘉位

「豊田のお母さま、妹楓の事を宜しくお願い申し上げます。3年いえ、7年、和井田でお預かりすることになります」

「豊田会長より、日程を調整頂いております」

「そうは申しても、日曜日に入学説明会、入寮説明並びに、野球部の説明がございます。もちろんオンラインでも可能です」



豊田のお母さまが、連を見て

「和井田へ足を運びます、豊田の関連会社に顔を出す都合も、身勝手ではございますので、ロイヤルを抑えてあります」


「あためて、週末、宜しくお願い致します、副社長様」



嘉位!?

「あ、いや、・・・副社長は、皆一致で、いままでどおり、かい で」


豊田のお母さま

「かしこまりました、かい様」


会釈をし、連と楓と車に乗って、屋敷を後にした。


八重と由良も一緒に屋敷をあとにした。


香織は、嘉位をみつめて

「よかったですね!」


嘉位は香織にやさしく、口づけをした




一方東京駅である


楓と連は手を繋いで、豊田のお母さんは暖かく見守っていた。


「すぐ、週末だけど、その後は当分・・・。」

「わたしも、収録等を終わらせてから、ね」

「離れたくないよ、はやく、和井田にきてね」


二人は唇を重ねていた。


豊田のお母さん、良いわ、若いって、楓さんは美人さんで、連にはもったいないくらいです。おじい様に感謝しなくては


出発のお知らせが流れて



連と豊田のお母さんを載せた新幹線はホームを後にした。


楓は、車に乗り込み、涙ぐんではいたものの・・・・少し考えて

楓は!あ、そうだ3月、春選抜で、甲子園視察でお泊りできるのだと、思い出して、すこし、ニヤリとしていた」



さて、明日からは通常授業である。


楓はスケジュールがびっしり埋まっていたが、日曜日だけはなんとか、マネージャーにあけてもらうように、お願いをしていた。

そう、野球部の説明会があるからである。それまではいっきに、おそくまで、収録を巻いていこうと思っていた、



香織は、明日の放課後の用事は、嘉位から聞かされていなかった



夜も更け、火曜日へと



<  つづく  >





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