第一三八話 振り返った想い
それぞれが、盛り上がり!マグローーー!!!と叫んでいた
板さんも、とても嬉しくなって、もう少しですから、あとでお持ちしますね
他の食材も持ってきておりますので、是非、ご堪能ください。
まだ、少々お時間もかかりますので、少しお待ちいただけると幸いでございます
嘉位は一同を見渡して、
顎に指をよせて、
「そうだな、よし、先にお風呂にしよう!」
「体も冷えてきちゃったから」
「今日は、女性陣が露天風呂」
「男性陣は浴場で!」
連!
「はい!」
嘉位
「あ、由良はあとで、一人で、な!!!」
「ほら、湯船、あふれるから」
由良
「なんで、だよーーー!!」
一同が笑う!!
それぞれいったん部屋に戻って、
部屋着と下着を準備し、各々が浴場へと
女子陣は、露天風呂へ
男性陣は、浴室へと足を運んだ!
露天風呂!!!
八重が・・・ここか、あれ?ここって
楓
「うん、そう、すぐ外が練習場、ほら、あそこにマグロ解体しているよね」
八重
「すごい!!!すごい!!」
「え、板さんから、見えちゃうのでは?」
香織
「それが、向こうから、つまり、外からは見えないのだけれど、こちらからは、全貌が見える造りになっているのですわ」
「不思議ですわよね?」
八重
「え!そうなの、そうなのだ、凄いね!こんな昼間、あ、夕方かそんなときに、露天風呂って最高すぎない?」
香織
「そ、そうだよね、見られてないと思っても、少し、恥ずかしいよね」
楓
「大丈夫!大丈夫、もう、ずっとこんな感じだからね」
楓は、立ち上がって、全身をご披露する形で
「ほら、あそこ、まだ、解体しているよ、見てみて!」
「あ、このマグロ、すぐに食べられるのですわ」
香織、八重は・・・顔が赤くなり・・・
「楓ちゃん、全部みえちゃって・・・」
楓
「いいじゃない、女子同士なのですし、外からは見えないし」
「そういえば、女の子って、板の上の?マグロ?とかそんな風に言われているとか?」
「あれは、どういうことなのでしょう?」
八重!!!!マグロ!!!、た、確かに・・・・。
「!そ、!そうだよね、確かに・・・」
八重は、自分の事を振り返り、確かに、わたしはベッドで横になるだけで、全て由良に任せて、いじられて・・・
あ、なんかエッチな気分に、なってしまった
「なんで、マグロとか言うのだろうね?!」
楓も、昨夜の事を思い出して、連に唇、舌で全身をくまなく、大事なところには、指も、舌も・・・
楓もエッチな気分になってしまった。詳しくは調べてみる事にしよう!
一方・・・香織は!?・・・・。
楓と八重は、二人で目を合わせて!?え?という感じで
「かおり、さーーーん??」
「反応が、どこか、おかしくない?」
「ちがいまーーーすーーーーす?」
二人は、香織をじっと見つめた
香織は顔が真っ赤になって、
え!そうなの、そういうものなの、でも、みーちゃんが、あーして、こうすると・・・。
八重、楓
「先に大人になった、か、お、り さーーーーん、ちょっと、そこに正座して、説明してもらわないと・!?」
香織は真っ赤になり、・・・正座したら、溺れちゃう。
「違うの、違うの、みーちゃんがね!」
楓は、何が違うのかがさっぱりわからず・・・?!
「お姉さま、具体的にきちんと、わかりやすく説明して頂けませんか?」
香織は、さらに真っ赤になって・・・
楓!
「みーちゃんって誰でございますの?」
香織は、あ!そうだと思い
「京都に行ったときに、女性が怖い男の人数名にからまれていて、そこに、嘉位が一人で割って入って、助けてあげたの」
「そのときの、女性が、みーちゃん!」
楓は、あれ、それは・・・突然立ち上がって!
露天からでて、タブレットを持ち出してきた
楓!SNSで流れていたやつ?!では
「かおり、お姉さま、もしかして、これですか?京都ですし!」
八重は、覗き込んで!
「あ、香織の旦那だ!」
香織!!!あ、SNSにあがっていたのですね
「そう、これですよ、楓ちゃん」
楓、なになに・・・?!
「なんか、色々物凄い事が書かれていますね、プロボクサーとか、サーカス団員とか、誉め言葉ではありますが」
八重は、笑い!
「サーカスって!?もう1度、再生していい?」
楓は、再度見せた
八重、
「どこに居ても、香織の旦那は目立ちますなー」
楓、あ!ついでに、女性のマグロについても・・・・
楓はタブレットをいじり始まった
「それで、その、みーちゃん!」
香織!そう、その話よね
「そのあとで、彼氏さんが来て、お礼を兼ねて、ラーメンをごちそうになったの」
「その彼氏さんというのが、今年大学4年生で、プロ野球ドラフト候補NO1だって!」
「宗山さんと言っていた」
八重!!!!
「私も見た!高校野球ダイジェストかなにかで!注目のドラフト選手!」
「その、人の彼女さんが、みーちゃん?」
香織
「うん、指名されたら、結婚すると言っていたの」
楓
「それで、それで、その、みーちゃん、から、何を教えてくれたの?」
香織は顔が真っ赤になり、湯船に沈み込んでいった。口元がぎりぎりまで・・・
「あれを、手で、こんなふうに、舌で、お口で・・・、もう、無理!恥ずかしい」
八重!楓!
「うわ、まじ!!!!ということは、」
二人は視線を香織にむけて、
「か、お、り、さーーーん、既に、実践済みというわけですね」
香織は、完全に湯船の中に隠れたが・・・
「ふーー、 うん 」
八重は!
「で、どうだった、反応、旦那の反応よ!」
香織は真っ赤になって
「凄かった!」
楓?!・・・・わからない
八重も、すごい、って、わからない
二人とも、これは実践してみようと思った。
楓は、タブレットで、探しイラストで、やさしく書いてあるところをひらき
「こ、これだ!!!」
八重と楓は、見つめあい!よし、という意気込みであった。
さらに楓は、女性のマグロについて、調べて、皆に見せた
八重と楓は
「わたしら、マグロじゃない!だって、もう・・・」
八重は自分の言った事に真っ赤になりなら、
楓も、よし!みーちゃん、姉さまが言ってくれたことを
・・・なぜか3人は、お風呂で温まるというよりは、別の熱意で、火照ってしまっていた。
楓!
「そろそろ、でましょう」
一方男性陣は、
連
「かいさん、流石です。あの速度、威圧感!」
嘉位
「まだまだ、だよ、打席立ってもらって投げていないし」
「連も分かる通り、決勝等、大舞台になれば、声も届かないから」
「実践を試してからかな」
由良
「連、もっとも、俺も、嘉位もだけど、当分の間は試合に出るつもりはない」
連
「え!なんで、ですか?」
由良
「もちろん、試合をしたいのは山々だけれども、俺ら抜きで、切符を掴むつもりで、新一年生に頑張ってもらわないと」
「その先が無いからね」
「そういうところも、見定めたうえでの、偵察を兼ねた、3月の選抜視察になる」
「相手の高校が2試合してくれるのであれば、片方は頭から行く予定」
「1試合であれば、俺と嘉位は外れて、全体のチェックをする感じかな?」
連
「はい!、けい君、こうせい君とも会えますかね?」
嘉位
「おそらく、今日が試験日だったはずだよ。合格発表はどうだろう、ネットじゃないかな」
「僕もネットでしか見なかったからね」
由良
「確かに、ものすごい人が来るらしいから、月曜日は学校基本的には自由登校と言うなの、部活動くらしか、一般の生徒は、登校しないのだよね」
「ほら、和井田の場合、入れば、大学まで約束されるから、それこそご家族、おじいちゃん、おばあちゃんとかも」
「200ちょいの、枠に、2000名位受験するわけだから、そりゃ、大変だよね」
連、え!・・・落ちたら、どうしよう・・・
「えええええええー、俺、ダメかも」
嘉位
「それは、大丈夫だよ、野球部特待は、全員合格ですから」
連は、目をまるくして?なんで?
嘉位
「あ、和井田もうちの関連の息がかかるというか、理事長も、血縁だし、母さんが決めたといったら、誰も逆らえないからね」
連は、安心して、ちょっと・・・
立ち上がって、脱衣所のスマートフォンを確認して、再度戻ってきた
連
「今日、お母さんは、ロイヤルに既についたそうです。同窓会が夜あると、月曜日は7時に正門付近に居ると」
「連絡が入っていました」
由良
「そうだな、では、月曜日は皆和井田の野球部の格好で、連の発表を見に行こうかね」
連
「ありがとうございます!!」
「あ、中学校の制服もってきていませんでした」
嘉位
「特に、服装に指定はないから、和井田野球部をそのままで、大丈夫だよ、僕も着ていくし」
連!
「かいさん、ゆらさん、ありがとうございます」
嘉位
「では、そろそろ、出て、お寿司といきましょう!」
一同!、おおおおおおーーー!!
広間では既に、女性陣が陣取っていて、いまか、いまかと、待ち構えていた
八重
「おそーーーーーいーー、まっていたのだから、3時間も、ずーーと、ずーーーと、もう日付が変わっちゃうのかと」
連
「いえ、3時間前は、まだ練習場に・・・。」
楓は笑いながら、ではお願いしましょう
千佳が、頷いて、嘉位へ視線を向けて
「先ほどは、大変失礼を致しました。知らぬことでは、済まされない失態です。どのような処分も受けます」
一同はシーンとなった。嘉位をみつめた
嘉位
「いや、いや、千佳さん、なにもないって、ないって」
千佳
「いえ、副社長様、御無礼を深くお許し願いたく」
一同!嘉位をみつめながら、ええええええええ!!!と
嘉位
「ほら、まだ総会ではないから」
楓は、香織に目をやって
香織もそれに気が付いて
「先日ですが、お母さまからご連絡がありまして、嘉位が筆頭株主で、代表取締役副社長、お母さまが会長、社長を兼務、お父様は、顧問職へ退かれると」
八重!!!!!
「かおり、それって、香織が、社長令嬢!あ、いずれ、社長令嬢、まー、そうだよね」
嘉位
「まー、まー、形だけね、形だけ、千佳さん、何も問題ないし、今まで通り、かい で お願い致します」
「調子狂っちゃいますから、そこは皆さんにも、かい のままでと、申し伝えてください」
千佳
「はい、副社長様、今まで、通りとさせていただきます。」
楓
「・・・、いや、かい で、良いのでは?」
一同が笑った、千佳も、あれ?と思った感じで、板さん数名が中に入って来た
それではお好みでまいりますが、まずはお通し等を
嘉位
「好きに頼んでよいし、それともお任せにする?」
連
「はい、よくわからないので、おまかせで」
由良
「要所、要所で、好きな物をお願いするかたちで」
板長
「かしこまりました」
光物、から、それこそ、ウニ、アワビ、かんぱち、マグロの各部位、また間に白魚、・・・。
連!
「すげーーーーーぇ、うまい!!!!」
嘉位
「うん、築地にあがったものを、そのまま直送で」
楓、毎年やるやつだ!
香織
「すごく、おいしい、この大きなネタ!」
「シャリは赤い酢飯、ですね」
「おこめが、際立っています」
「それでいて、主張をせずに、お寿司のネタが、ふかみを、絶品です」
嘉位、さすが、香織だな、捉えている。
連!
「マグロって、こんなにも部位によって、味や歯ごたえがちがうのですね、知らなかった」
「とにかく、旨いです。こんなおいしいお寿司を食べたのは、初めてです」
香織
「わかる、わかる!普通は食べられないですものね」
「わたしは、この陸奥湾のほたて、いか、あわびが、凄くおいしくて」
「特に、陸奥の帆立は、最高です。」
「大間産のマグロは、もう、みんなと一緒!」
八重!そうだよね、はじめに見せてくれた、アワビなんて!
板長
「それでは、あわびステーキでございます。そちらのソースもアワビを用いております、ご堪能ください。」
由良!
「すげーーー!、旨い、あわびは食べた事はあるけど、こんな風に一個まるまる、ステーキだなんて!」
八重、たまらない
「おいしい!!絶品です」
皆、各々にすきなネタを頼むようになって、また詳細に具材の説明をききながら、堪能していた。
もう、入らない・・・。
料理長
「まだ、ネタがございますので、ちらしにして、皆さまのお部屋にお夜食としてお持ちしますね」
嘉位!確かにまだ時間が早い、そうだな
「料理長、いつもありがとうございます。それでは、まだ、時間も早いですから、僕達は、僕と由良の映像をみるかい?」
連
「あ!是非、是非!みたいです」
一同は、ごちそうさまと、深々と頭をさげて
シアター室に、そこには初戦から、勝ち上がっていくダイジェスト、そして、決勝へと
180分版に構成されたものを、全員で見ていた。
凄い、音量で、かつ、あらゆる角度から音が飛び出してきて!
由良は
「あ、ここだよ、ここ」
嘉位は!
「たしかに、これは凄かったよね、これが無ければ負けていたからね、準決勝」
楓は、たしか、ここは、由良君が・・・
実況が流れる
フォークボールを、完全なボール球をとらえた、片手、片手、いっぽん、
これは文句なしの、グランドスラム、
満塁
ほーーーーーむらーーーーーーーーん!!!
嘉位
「あれは、僕でも打てないよ、完全に地面付近のボール球を、片手で、由良だから出来る天才だよ、由良は」
由良は、少し照れていた
八重はどこか、誇らしげであったが、同時に涙が、こぼれて居た。
香織も感動していた
そして、決勝へと上手く編集されていたストーリが、収録されていた。ロッカールームである
そこの中心にいるのは、嘉位であった
「今日、僕達はいままで、の日本球界が成し遂げられなかったことを、達成する。それは確定事項」
「今日、僕達はノーサイン、で行きます。僕達はまだ中学生、そう15歳。」
「日本の期待を背負って、ここに立っている。それはプロで活躍している方々も、スタッフの皆さんも悲願であり」
「幾度か、この決勝の舞台にたつことはあったのだけれども、僅差で敗れていた」
「野球は、野球だけではなく、スポーツ、いや恐らく、未経験の世界もですが」
「指示通りに動く事は、とても大切であること」
「ただ、ここまで来たのであるから、個々を信じ、仲間を信じて、僕達の野球をやろうではないか」
監督、コーチに嘉位は視線をうながし、監督もなっとくし、コーチ陣もこれは15歳という枠を超えている
嘉位
「今日、僕らは頂点に立つ、そのために、全員がキャプテン!である」
「僕ではない、全員チームがどのようにあるべき姿を、描いて、各々が何をすべきかを認識し全員がキャプテンで!」
「いくぞー!世界一!」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
楓も、八重も、香織、連もこういった、舞台裏は知ることが無く、嘉位の熱弁に
涙がとまらなかった
ここからが、由良のリードによる、伝説のノーヒットノーラン、そして、由良の2打席連続ホームランへと
一斉がマウンドの嘉位に向かい!腕を高くあげ、
俺たちが、ナンバー1だと
三時間はあっという間に過ぎていた、興奮と、涙は止まらない
嘉位も、よくやったよな、由良が居なければ、無理だったよと改めて、思い直した
由良も、すげーー、嘉位、嘉位がいたから、成し遂げられた、チームを奮い立たせてくれたのだよな
お互いが想いに浸っていた。
嘉位は、明かりをつけて
「では、少し自慢して恥ずかしいけれど、23時ですから、部屋に戻ろう」
「おそらく、部屋に入るとすぐに、チラシ寿司が振舞われる」
「食べたあとは、部屋の外に出しておいてくれれば、良いです」
由良!
「あざーーーーす、副社長殿!!!!」
嘉位は、わらいながら
「由良・・・、まーー、いいか、由良あらためて、ありがとう!」
由良も、理解し
「まだまだだぜ、キャプテン、新しい目標は達成済み、その達成済みをいかに、実現していくか、頼むぜ、キャプテン」
連は言っている意味が理解できていなかったが、すくなくとも、この二人は自分のレベルを遥かに超えている事は感じていた。和井田を選んで良かったと。
楓は連の腕をとり、部屋へと向かった。
おのおの部屋にはいると、優しいノックがあり
ちらし寿司と、お茶が振舞われた。
八重!・・・・、なんで、だろう、あれだけ、お寿司食べたのに、おなかが空いているというか、美味しそう!
八重は由良を見て、由良の胸にそっと顔を寄せて
八重
「おいしそう、なぜだろうね?食べ終えたら、ね!」
由良も意をくみ取り
それぞれ、各部屋で食事を終えて
香織の、あの!みーちゃんの手ほどきを、実践したのであった。
明日は、朝から、朝食後、男女問わずに練習場で汗を流す事になっていた。
・・・。
深夜の汗を、既にかいていたのでは、あるが
< つづく >