第一三四話 嘉位の台頭。全ては嘉位に
香織はとても気持ちよさそうに、まだ春はこないが、香織の顔は春を迎えいれているかのようであった。何故にそのように思えたのか?そう、スマートフォンの特殊アプリが告げていたのである。
嘉位はスマートフォンを取り出し、時間を確認し、まだ4時30分、あたりは暗い。少し、冷える感じもあった。
母さんから、珍しい事である。
嘉位は、体を起き上がらせて、スマートフォンをみつつ、事の顛末を、タブレットで調べ
そういうことなのか。どうするか、香織はまだ寝ている、かわいいな。香織の頬をそっとなでた。
香織、もうーーーーんと、嘉位が体を起こしていることに気が付き、何かあったのかと、
嘉位を見つめる。香織は既に社長令嬢として、嘉位の為に何をすべき、わたしの存在はどうあるべきなのかを、先日見詰みなおしたばかりであった
香織も、体を起こして、嘉位の胸にだきより、
「なにか、ございましたか?」
と尋ねた
嘉位は、香織の髪をなでて
「うん、母さんからで、少しセンターに行く。」
香織は嘉位をにらみつけ、手をぎゅっと、つねった!
嘉位、あれ、痛い・・・あらら
香織
「常に一緒にといったじゃないですか!?」
嘉位は、やさしく、香織の唇にそえて、手は乳首をいじりながら
「香織、起こしてごめん、ありがとう」
香織は、別の部分が起きてしまったが、嘉位と添い遂げるということは、こういうことなのだと理解し、
下着をつけて、嘉位と一緒にセンターに急ぎ足で向かった。
いつもであれば、嘉位はぼかし効果をいれるのであったが、
全てのモニターに、嘉位、と香織が、映っていた。
嘉位は、良いかな?と香織に視線を向け、香織も頷いた。
各種スイッチをオンにすると、沢山の画面には、嘉位のお母さまが映っていた
嘉位の母
「朝早く、すいません。お礼を申し上げたいのと、伝える事があり、本来であれば直接話さなくてはならいのですが、お時間の関係もあり・・・」
「香織さん、朝早く、起こしてしまい、ごめんなさい。」
香織は、
「いえ、お母さま、嘉位と一緒になるときから、このような覚悟は出来ております」
嘉位の母
「香織さん、あなたは、嘉位にもっとも相応しい人で、わたしの目に狂いは無かったですわ」
香織は、少し涙ぐんだ。認めてもらえている、なにより、試練を出したお母さまから、十分すぎるほどの、評価のお言葉を頂いて」
嘉位
「おはよう、母さん、何かあったのですね?」
嘉位の母
「はい、2つほど、嘉位にお伝えしなければなりません。」
「一つは、豊田家への技術提供の件、承諾して頂いて、安堵しております。あちらにわたっては・・・。負債がですから」
嘉位は、意味がわかって居た!お父様の事だ。僕もあれほど反対したから。
嘉位の母
「まことさんは、もう、ダメです。時勢というか、そもそも器ではないのです」
「あれが、まことさんの浮気相手の企業にわたっても、世の中は豊かになりません。」
香織は、ずっと話に聞き入っていた。何のことかはさっぱりわからないが、これが山本財閥の御曹司の会話であることには、間違いがなかった。嘉位の姿が変わっていたからである。
嘉位
「それで、どのように?」
嘉位の母
「臨時会を用いて、まことさんを会長から解任という流れ、ただし世間体もございますから、代表権をはずした、顧問職へと」
「まことさんの株式を全て、嘉位へ譲渡することで、会は纏まりました」
「これにより、山本財閥の筆頭株主は、嘉位あなたになります」
「もっとも、言いたい事は十分にわかります。わたくしも引き続き、会長兼務、代表取締役社長を兼任します」
「嘉位においては、代表取締役副社長という肩書きになります。取締役会全委員一致です」
「つづけますね、ただし、代表としてではなく、いち、母として」
「嘉位、あなたには、学生生活、野球を十分に満喫してほしいのです。」
「あなたが、類をみない卓越した、統率力があることは私をはじめ、皆も承知です。」
「香織さんという、素晴らしい伴侶に出会い、安堵しております」
「この先、あなたがどのように進もうとも、異論はありません」
「ただ、母という立場であって、会社の代表としては、ですね?!」
「総会の時には、顔をだしてくださりませんか、オンラインで構いません」
「身勝手に、色々決めて、申し訳ないというのが、正しい表現です」
「あなたは、いずれ私のあとを纏め、香織さんはそれを支えていくのです」
「母の身勝手なわがままを、呑んでください」
嘉位は香織に、一度、目をくばり、香織に確認した。
香織もこういう風にどこかなるのではないのかと、予測していたこともあり、深く嘉位に頷いた
嘉位
「お母さん、いえ、代表取締役社長、わたくし、僭越ながら、代表取締役副社長を務めさせていただきます。」
嘉位の母
「ありがとう、そう、株式の保有率はわたしより、嘉位、あなたが上ですから、あなたが筆頭です」
「あなたの好きなように、やりなさい」
「それと、母として、楓の件、ありがとう、すごくうれしいです。豊田会長も喜んで頂きました」
「嘉位、あなたは、わたしの息子でありながら、出来すぎた子です。思い込み、抱え込むことがあれば、香織さんに包み隠さず、話を打ち明けてください。それが夫婦というものです。」
香織は、泣きながら、画面の先に嘉位のおかあさんに視線をむけて
「かしこまりました。ありがごうとうございます。お母さま」
と深く、頭を下げた
嘉位の母
「ところで、そちらはそろそろ朝、豊田 連君の和井田の入試ですね」
「手配は万全ですので、何も気にすることはございません」
嘉位
「お母さま、ありがとうございます。これで楓も安堵することでしょう」
嘉位の母
「豊田家の跡継ぎ、連、そして山本財閥の令嬢、楓、良い縁に巡り合えたことに感謝しています。嘉位の差し金ですか?」
香織が、割ってはいり
「いえ、嘉位、僭越ながら私もですが、一切かかわらず、楓ちゃん、連君お互い、お家柄、おい立ちをしらぬがまま、ただ、ただ、純粋に恋に落ちました。これは間違いありません。」
嘉位の母
「あら、そうでしたか、香織さんが言うのであれば、間違いありませんね。わたくしは、香織さんであれば、全て嘉位をまかせられます。そして、楓についても、考えてくださって、ありがとう」
「母として、子の伴侶が素晴らしい方で、安堵致しました。さて、お時間ですから、これにて」
香織はなぜか、泣いていた。認めてくれることも、信じてくれることも、耐え抜いてきたことも、全てが一斉に、感情としてわきあがってきたからである。
嘉位を、嘉位を信じて良かったと
嘉位は、香織を抱き寄せて、
「香織、いつまでも僕の隣にいてください。あなたを誰よりも幸せに致します」
香織は泣き止む事ができなかった。時計は5時になりかかろうとしていた。
二人は、あらため、手をとって、部屋にもどった。
嘉位、香織の頭をなでながら、まだ外は真っ暗であった。
「香織、起こしてしまい、ごめん」
「この部屋で受信できるように、変えた方が良いよね」
香織は、首を左右にふり、そうではないのと、そうではないのだと、嘉位に目で訴えた
嘉位?!
「あ、そうか、ここライブにしたら、エッチがライブ中継されてしまうものね」
香織は、・・・・真っ赤になり
「そ、そ、そうではないのです」
「ライブ中継はダメですが、そうではなくて、ですね」
「わたしが、お母さまにあれだけ、認めてもらえたという、ことが、改めて認識し、」
「嬉しくて、嬉しくて、いまでも、泣きそうなのですよ」
嘉位は、香織にやさしい、口づけをし
「僕が選んだ香織に、間違いはない、それを母様も、十分すぎるほどわかっている」
「香織のその目利きというか、感性というのか、感受性というものは、僕の域を超えている?自分では気が付いていないのかもしれないが」
「もちろーーーーん、この、ふたつのお山、おっぱーーいも、何よりも素晴らしい!」
嘉位は香織の胸をもむ
香織は、う!となったが
「そうやって、照れ隠しをなさる。そういうところも、含めて嘉位が大好きです、愛しています」
嘉位
「僕も、ですよ、香織を愛している」
「そして、3月一週目か、それがすぎれば、全力で野球に没頭できる!」
「香織を甲子園につれていける!」
香織ははっと!して
「3月一週目は?」
嘉位
「あ、うちは12月決算で、3月に株主総会があるのです。恐らく通年だと、その数日前にメディアに通知」
「リークした場合には2月末ごろ、リークは相場が変動するので望ましくなく、」
「あ、うん、このような、政治的なところは、おいおい!時間をかけて、二人で勉強していこうね、エッチの勉強と共にね」
香織?!わたしに気を使ってぇーーーーーーー、大好き!
「またまた、はぐらかす、」
嘉位
「まだ、6時まで時間はあるが、着替えて、広間に行くというのも、ありかもね?!」
香織
「千佳さんが、びっくりすると思いますね」
香織もにやけながら、二人は着替えて広前へ向かった。
その時である、楓が急いで、走ってきて、広間にきたのだった。
着ているものが、はだけていたが、そのような事はおかいまし
血相をかえていたので、ある
嘉位は、楓、大人になったのかな?
香織、楓ちゃん、もしかして、階段を・・・?
二人の予想に反して、楓の放った言葉!!!
「お兄様、お兄様、大変です。どこを、どこを」
「どこを、探しても、連が居ないのです!」
そう、楓の部屋に居たはずの連が居なかったというのだ
< つづく >