第一三三話 連、どうしてよいのか・・・?!
連は嘉位、由良、楓にみっちり受験対策をしてもらい、安堵していた。
これで、楓と一緒に和井田にいける。芸能界は引退する決意があった!
御手洗さん、山本さん、世界一が目の前に居て、そして、勉強も教えてくれて
このような方と一緒に、
もちろん、御手洗さんには僕のボールを受けてもらいたい思いは強かったが
まさか、あの山本さんが、楓のお兄様だなんて、想像もしていなかったことを、振り返っていた
楓は、皆が部屋から、おやすみー、明日頑張ってねと、言ってくれて、部屋をあとにしていた。
楓は、連の明日の受験の準備をしていた。
「連、これでは、ダメだよ、鉛筆じゃないと・・・」
連は!?え、と思い、あ、やってしまった
連はシャープペンシルと、ボールペン、印鑑等はもってきていたが、鉛筆は・・・なかった。
楓は
「ほら、試験項目、注意事項に、マークシートは鉛筆、BまたはHBを用いる事と、書いてあるよね?」
連は、完全に見落としていた。楓はどこか、お姉さん的に連からは見えた。
楓
「わたしのこの鉛筆を4本。砂消しゴムもいれておくね」
連!?
「え、砂けしなの?」
楓
「プラスチック消しごむと、砂けし両方もっていったほうが、ほら解答用紙薄いと、プラスチック消しゴムだと、やぶけちゃうから、薄い場合は砂けしでなぞったほうがね」
「あと、要らないものは、はずずね、分度器とか、コンパスとか」
「試験会場に持ち込めるものは、この注意事項に書いてある、もの以外はダメ!」
連は楓が、とても、たくましく見えて・・・、どことなく、自分が情けない感じもあった。
楓・・・連の顔を見て、あらら、いつものカメラに視線を向ける連ではなく、一人の男の子だなと
「大丈夫、私が全て準備するから」
「もう一度、試験概要、要項を再度確認するから、私が言って、あったら、返事してね」
「えんぴつ・・・、けしごむ・・・・、電卓は不可、時計もだめ・・・・」
連は都度、楓に返事をしていた
楓は!あ!しまったと思った!あ、なんで気が付かなかったのだろう
「連、ごめん、大きなミスをしてしまった、ごめん、ちょっと待っていられる?お願いしてくる」
連は、楓が焦って居る事が十分につたわり、顔が変わりそこはスター性をもたらす顔立ちであった
「楓、俺も一緒にいく、どこに行けばよい?」
楓は振り返り、連が先ほどの男の子の顔から、芸能人のカリスマ性を示す、かっこいい、連の顔立ち、目つきに変わっていたことを瞬時にさとった
「連、ごめん、私のミス、明日のお弁当をお願いしていなかった、これから厨房にお願いしてくる」
連は!確かに、午後面接であるということは、かいさんから聞いていたが、お弁当に事は気が付かなかった。
「楓、僕がお願いするから、場所を案内してもらえないか?」
楓と連は手をつないで、厨房へと向かった。
そこはすでに、静まりかえっており、厨房は真っ暗であった。
楓は、まずい、私の落ち度だ、なんで、このような当たり前の事に気が付かなかったのであろう。
楓は、これは朝起きて、おにぎりであれば、私でもなんとかなるし、そうするしかないと、判断した
厨房の隣の部屋は明かりがついており、数名の方がいるのではという、事は感じ取れた。
楓は、ダメもとで、お伺いをたてる他かない、・・・。あ、完全に私のミスだ、どうしよう。
私じゃ、連の隣じゃ、ダメなのかな、楓は、少し涙ぐんで、しかし、何もしないよりは、ダメもとで、
あとでお兄様にお叱りを受けても、別に構わない、連の為なら、
どうしても、無理であれば、連には私がおにぎりで、なんとか我慢を
連は、楓の仕草を感じ取り、そこに立つ連は、受験勉強を受けていた、男の子の連とはちがい
スター、俳優の顔、芸能に長けている顔つきの連であった。
楓の手をとり、
連は
「失礼致します。夜分遅くに、大変申し訳ありません。」
「すこし、お話をしてもよろしいでしょうか?」
楓はびっくりした、連のその凛々しさが先ほど、お兄様、由良君に勉強を教えてもらっている、男の子から、そう、俳優さんともいえるべき、風がなびくような、自然な仕草に
連
「大変唐突で、申し訳ございません。ひとつ、わがままを聞いて頂きたいと、お願いしに参りました」
「このような時間、皆さまの貴重なお時間にて、申し訳ありません、身勝手ではございます」
「ひとつ、お力をお貸し頂けないかと、馳せ参じました」
「明日、わたくしは和井田へ入学するべく、受験に向かいます。その際」
「昼食が必要であることを、進言しておらず」
「無理は十分に承知の上ではございますが、何卒、お弁当をご用意頂けないものでしょうか?」
厨房の方がや、運転手、執事の方が、一斉に連君に視線を向けた
楓は、しまった、連君に話させてしまった、私が!!!私なら一言で解決するのに、よりにもよって、連君・・・。え、誰?となるよね、完全にミスだ、どうしよう、しまった。
副料理長が、立ち上がり、連の前によってきた
連は緊張はしていなかった、その凛々しさ、はまるで、一つのシーンを撮影しているかのようであった
副料理長
「お!見たことがございます!テレビ等で、とても立派なお体をしていらっしゃるし、凛々しいお姿」
「娘にサインをお願いしたいところですなー」
連は、サインは構わないのだが、・・・本題が、わたしの主張が伝わっていないのか?
副料理長
「お弁当の件であれば、御曹司山本様から、既に2つご用意するように、命じられておりますゆえ、何もご心配ございませぬ」
楓は!!!!涙がまた、涙が瞳から出てきてしまった、さ、流石お兄様・・・。お兄様は凄い
連も!?かい さん 既に手配してくれていたのだ、誰もが見落としていた件、楓のお兄様はいったい?!
連は、びっくりしたと同時に、また元の男の子の顔にもどり、涙目で
「あ!ありがとうございます。」
楓、連はその場をあとにし、部屋に戻った。
連は部屋に入ると、楓をの手を取り
「お兄様は、何者なのでしょうか、日本代表のエースということは知っています。それに楓も、・・・このお家、務めている方々、まるでおじい様のおうちのような」
楓は!?・・・あれ、言ってなかったのかな?連を引き寄せて
「あ!言ってなかったかな?ほら、山本財閥、山本財閥の跡取りが、お兄様で、わたしが双子の妹、二卵性双生児?ですね」
連!ええーーーーえええ!!!!!!
「あの、世界を、全ての世界の山本財閥ですか、楓!!!え!ええええーー」
楓、あら、振り返って、あ、そうだ、野球以外の話は特にしていなかった。それなのに、連は私を選んでくれたのだ、すごう、すごく、嬉しかった!
「連大好き」
楓は連に口づけをして
その場で、着替えを始めた。
連は女性の体は見慣れているものの、目の前にごく自然に好いた女性が、着替えるのをぐっと見つめてしまった。
下半身が、徐々に、われ、ここにありと主張してきた。
おさまれ、おさまれ、と願い・・・・・・・・願いはかなわず
楓は、連の着替えをだし、着替えさせて、二人は手をつないでベッドに入った。
連は、どきどきがおさまらない。
それは楓も同じである。
楓は、明日は試験であるから、我慢、我慢と、あれ?中学生と、高校生ってと思いながら、あ、確か問題はないが
試験に影響が出るので
「連、いますごく、ドキドキしている、連のドキドキも伝わっているよ」
連
「はい!」
楓
「でもね、ここまで沢山の方々が連の明日の受験に備えてくれたのだから、受験が終わってからな・・・・・。」
連は、え?!受験終わってから、どういうこと
楓は、連の手を取り出して、自分のボタンをはずし、連の手を楓の乳房にダイレクトに触れさせた
楓は、びっくん、びくん、となったが
「連、この先は、受験が終わってから、今日は寝る事、じっくり寝る事が、皆さまのご期待に添える事だからね」
連は、初めて、女性の胸に触れた、興奮があった。・・・。しかし楓の言う通りである。ここは我慢し、明日全力で受験に挑もう!
楓にやさしく、口づけをし、おやすみとつたえた
連・・・寝られない、既に楓は寝ている
羊が、一匹、羊が二匹、羊が三匹
裸の楓が、胸をさしだし・・・・・・ああああ!!!
そんなことで、悶々としながら、なんとか寝付くことができたのである。
そう、朝が来た!
楓のアラームとともに
いよいよ、和井田の受験当日を迎えたのであった。
< つづく >