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第一三〇話 嘉位と連


木曜日の朝、嘉位と香織は日課のおはよう!キスをし目を覚ます。

香織のパジャマがはだけていることもあり、嘉位の手は香織のパジャマの中の膨らみに、そっと伸ばす

香織も!もう!嘉位ったら、と思いながらも、目覚めであっても気持ちが良いもので、もっと!と思ったが、

香織

「おはよう!、かーーーい、くーーーん、この、おてて、は、まったくもう」


「学校ですよ、着替えないと」


嘉位は!?そのまま、胸を愛撫し始めながら

「今日は、木曜日、今日から4連休。」

「香織のアラームで、起きたけど、まだ起きなくても」


香織は、びっくん!と反応してしまい。

「あ!うん、うん」

香織は既に、返事になっていない。


嘉位は香織を脱がして、背後から攻め込んで、

激しい目覚めを終えたのであった。



香織は!頭の中がまた、真っ白になり、なんでこんなに気持ちが良いのだろうと、余韻を堪能していた。


嘉位は、香織を抱き寄せて、香織の髪の毛をやさしくなでていた

香織も、嘉位の腕のなかに顔をよせ、頬を胸にあてていた。幸せであった。

今思い返すと、昨年の夏からクリスマスまでの辛かった事が、頭を一瞬よぎったが、

今は、あの辛さ、震える、辛さがあり、どん底まで落ち、それでも信じ続けた、あのころの自分を褒めてあげたくなった。

あの時、諦めていたら、信じる事が出来なくなっていたのであれば、今嘉位の腕のなかに、わたしは居ない。

そう思うと、改めて幸せを感じて、頬を何度も、嘉位の胸にすりよせた。



嘉位は?!猫みたいだな、と一瞬おもったが、どうしたのだろう香織とも、思っていた。



香織は!過去をふりかえ、わずか半年、されど、とても、辛かった半年を振り返り、自分が精神的な面も含めて、大きくなっていた。視線をさげると、あ!あれも、おおきくなるのよね・・・。良からぬ、発想が頭をめぐり

嫌らしい目つきになり、手を嘉位の大事なところに伸ばし、ゆっくりといじり始めた。

少し、体全体をするすると、さげて、嘉位の大事な部分に、舌をあてはじめた


嘉位は!?びっくりして、しまい、香織!大人だ、すごい、嘉位のそれはとてもたくましくなり、


二人は朝の2戦目を終えた。



嘉位と香織は、又寝てしまった。



二人は気が付くと、12時を、回っていて、朝食どころかそれはお昼であった


嘉位と、香織は目を合わせて!

香織

「!連君がくるのですよね!!楓ちゃんは?」

嘉位

「そうだよね、あまりにも香織が激しいから、気持ちよくなってしまって・・・」

香織は顔が真っ赤であったが、すごく、嘉位が気持ちいと言ってくれたことに、嬉しくなった。少し自分に自信を持てた感じであった。

嘉位は香織の胸をもみつつ

「よし!着替えて、広間にいこう」


香織は!?


「かーーーい、くーーーーん、言っている事と、この、おてては、まったくもう、この、おてて、大好き」

「では、起き上がって、着替えましょう」


二人は着替えをすませ、乱れている髪を整経てから、広間のほうへ足を運んだ



そこには、千佳が、八ツ橋を食べていた。


千佳は!?しまった、と思い

「おはようございます、嘉位様、香織様、大変失礼を致しました」


香織はなんのことか良くわらかなかった


嘉位は、

「千佳さん、そのなに毎日、凛々しくしていることはないのですよ、千佳さんも、近いうちに・・・」

千佳は、恥ずかしくなり!顔を赤くして

「嘉位様、お食事をご用意いたします。」


嘉位

「ありがとう、ところで、楓は?」


千佳

「楓お嬢様は、10時頃、お車で東京駅に向かわれました」


香織は!え?と思い・・・10時は、エッチの、・・・今は違う、

「10時ですか、10時、15時に昨夜連君が東京駅にと・・・」


千佳

「はい、ただ、お二人とも人目につくので、楓様は少し美容院で・・・」


香織?!変装!あ、そうだよね

「大変ですね、有名人というのは!」

言葉にだしながら、嘉位へ視線を向けた


嘉位

「いや、僕は有名人ではないですよ、ただ、野球がしたいだけですから」


香織は、そういう風に謙遜するところも、好きであった。普通の男の子であれば、俺がナンバー1だとか、偉そうにするようなものですが、嘉位の謙虚さが彼本来の大きさを物語っていた。


香織

「それでは、お食事を頂きましょう、千佳さん恐らく楓ちゃんもですが、八重も、由良君も16時か17時あたりに、到着予定です」


千佳

「はい、香織様、そのように承っております。ところで、香織様、皆さまのお風呂は二組ずつで、ペアでよろしいのでしょうか?」


香織?!・・・いや、それは、嬉しいとは思うけど、私たちが先に大人の階段を登ったの・・・、普通は、あれ?!普通とは何をさすのかなな?と考えてしまった。

香織、そうよね、今の環境は普通なのよね、え?!違うの、普通じゃないの、だとしたら・・・



嘉位は、話に入り

「今日は、男同士で、露天へ、女性陣は浴場でお願い致します」


千佳

「嘉位様、かしこまりました、お部屋については2とおっしゃっておりましたが」


嘉位は、少し!由良にいたずらをしてやろうと思い、


「由良と八重さんは同じ部屋で、問題は連君だな。ご家族と話しはついているが、当人同士、いや楓の気持ちは十分すぎるほどわかるのだが、連君にはあったことが無い。会長は全委任的な絶大な信頼を寄せてくださったか、こればっかりは当人同士でないと・・・楓が一方的だと、それまた、ややこしいですよね?!」


香織はびっくりした!いつもの嘉位であれば要点を明確にまとめて、すっきりとした言葉で返すのが・・・。


香織は、嘉位、楓ちゃんのこと、とても大切に思っているのだな、良いお兄様だ。楓ちゃんが、昨年私に冷たくしたのはよくわかる。これほどまでに男性としてはもちろん、人としてかっこいい人はまず、巡り合えないですからね。


香織は嘉位の顔をじっとみていた


嘉位は、それを察して


「香織なら、どうする?楓の気持ちはわかっている前提で、連君について。僕たちは何もしらないわけです?どう、香織なら」


香織は、半年前の自分と重ね合わせて、わたしも、U-15代表、財閥御曹司という事しか知らない、嘉位を思い続けていた、自分をあらためて、またとなるが、振り返って答えた



「もちろん、連君の気持ちも大切です。既に思い人がいるかもしれません。わたしが嘉位を信じたように、楓ちゃんも、連君にそのように思われているのかと、思います」


「楓ちゃんのお考えがあってこそですが、きちんとした、何か示せる事が、あると私は思います」


「すくなくとも、私はつらかった日々もありましたが、ずっと嘉位を信じていました。そしてその思いは報われました」


「楓ちゃんを、信じてあげては、どうでしょうか?長くなりましたが、楓ちゃんが、なんらかの形で答えを出すと思います」




嘉位は!感心して、女の子っていろいろ、計算というか想いが強いのだね。そうだね、僕も香織も、両親に仕組まれた事とはいえ、つらい思いをさせたからな、僕もつらかったのだけど


「香織、ありがとう、楓の意をくみ取ってから、決めよう、香織、愛しているよ」


香織は、顔が真っ赤になり、平然と千佳さんをはじめ、多数の大人のメイドさん、執事さんの前でどうどうと・・・、嬉しい、こういうところも嘉位なのである、よかった。信じてと改めて、涙ぐんでしまった


嘉位

「千佳さん、香織の言う通りですね、楓が答えを出すと思います、ただ、明日金曜日は受験ですから、ひとまず、準備を」


香織?!は!

「受験は科目試験と、面接ですよね?!」


嘉位

「うん、そうなるよね、特待生だから合格することは間違いはないのですけどね」


香織

「特待制度は、そういうものですよね、ただご本には知っておられるのか、知らずにおられるのかもありますし」

「そこでですね、嘉位、由良、楓ちゃん、を先生とした受験対策直前、緊急レッスンというのはどうでしょうか?」


嘉位

「香織や、八重さんは?」


香織

「私たちも、それなりに勉強は出来ます、小さいころから和井田で学んでおります、ただ、教えるという点では、嘉位や由良君が超越していますので」


嘉位!香織は、よく人を見ているな、本当に香織は素晴らしい、目利きというのであろうか、香織の特徴なのだろうな、この感受性というべきところ。


「香織!良い提案をありがとう、みんな揃って夕食後、お風呂を男女ですませてから、個別レッスンといきますか!それでも0時前にはおわりにしないと、翌日8時には和井田に連君いなくてはならないからね」


嘉位はスマートフォンを取り出し、時間を確認した14時か、もう少しすると、東京駅につくわけだ、由良もそろそろ、準備しているな

ここにつくのは、早くて16時30分というところだろうな?


流石に今晩は、エッチな事は、出来ないだろう。

そう!よし!


嘉位

「千佳さん、露天風呂は入れますか?」


千佳

「はい、もちろんでございます。」


嘉位

「では、これから、二人で入って、身支度を整えて、来客様をおまちすると、いたしますかね?」


嘉位は香織に視線を向け、香織の瞳をじっとみつめ、徐々に視線は、お胸のほうへ・・・。



香織は察して、まったくもう!あ、でもそういうことですね、皆さんいらっしゃったら、もう!うん、嘉位とラブラブしたい。


「はい!よろこんで」


香織は、・・・口から出た言葉に、・・・よろこんで では、エッチしてください と宣言しているのではと

顔が真っ赤いなった。



二人は部屋に戻って、下着等を持ち、露天風呂に入った。

今日は、タオルを持っている!


香織!すごい!

「すごーーーーーーい!ここ、このように見えるのですね!」

香織は、いままで夜の露天風呂しか入ったことがなく、昼間の景色に驚いて!



香織!

「音が聞こえますよ、外の音!ほらあっちには、ちいさく飛行機が飛んでいます。誰もわたくしたちが、お風呂で一緒にいるなど、おもわないのでしょうね!」

「芝がしげって、あっちは、嘉位の練習場!すごい!夜と、昼でこんなにも見え方が違うのですね!」


香織は、すごく!驚いて、全裸で湯船から立って、まわりを見渡した。ぐるりとあたりをみまわし、そして、あそこが脱衣所、お屋敷

大切な部分は嘉位の顔の正面にあった。



嘉位は、そういうことか、いままでは、前ぶり、そう、きっとそうだと自分の都合の良いように解釈をし





いきなり、香織の大事な部分に、口を当て、舌で・・・。



香織は真っ赤になるも、嘉位の方に自分の部分をあてて、嘉位は倒れないように腕で、香織の腰を抑えた。

嘉位の愛撫はつづく。香織は、もう体は敏感になっていた。嫌らしい目つきと、声がもれてしまい

香織は


「あ、嘉位、嘉位、わた・・・し」


嘉位も当然、我慢が出来ずに、二人はすぐに出て、部屋で一戦を終えた。


お互いが頂点に達し!汗が、体に汗が、お互いに・・・。


嘉位

「お風呂で、汗を流したはずが、汗かいてしまったね」

と照れながら笑った。香織は満たされきっていて、嘉位の胸を口ですったり、指でいじったり

もう、子猫のようになっていた。


嘉位は香織の髪をなでながら、そのまま香織のやりたいように、体をまかせていた。








時間がたち、16時をすぎていた。嘉位は起きていた。いろいろなケースを頭のなかで瞬時に想定していた。


香織は少し寝ていたが、スマートフォンのアラームがなると、瞳をあけ、嘉位に軽くキスをした


香織

「嘉位、そろそろ、来るころですね、着替えなくては、ですね」




「まだ、もう1回は、したいのに、もう!」



嘉位

「かーーおーーーりーーーさーーーーん、声が、だだもれ ですよ、心の声が!」



香織は口元に手をひろげて、覆い、またやってしまった!的な目をまんまるとひらいて・・・


二人は着替えをして、広前へむかった。途中メイドさん3名とすれ違い


香織は、このメイドさんたちも、いずれはどこかの殿方、と一緒になり、社長令嬢様になるのですね、凄い!財閥って・・・


そんなことをおもいながら、広間で待つことにした。







さて、楓である。

楓は美容院で、うまくボーイズを演じるべく頼み、ウィッグ ショート ボーイッシュにし、途中でメジャーリーグのユニフォームを買い、キャップと、ローリングスのサングラスをつけて

下は、すこし太めのストーンウォッシュのデニムにて、いかにも野球ボーイ的に変身していた。


姿見で、よし!完璧。これであれば、ばれない。

時間は14時を過ぎていて、慌てて車に再度乗り込み、東京駅についた。入場券を窓口で買って、新幹線の到着をまった。



定刻で新幹線は、ホームにはいり、そこに連がおりてきた

背の高い、黒尽くめ、サングラスこそしているものの、それは周りの目を引くのに、十分すぎるかっこうであった。


まわりの旅行客や、サラリーマンの方からも、どこかのアイドルか、俳優さんであることを、想像するには容易かった。



連は楓を探したが、どこを探しても、見つからない。


楓はすぐ近くにいるのだ


しかし、連にはわからず、スマートフォンを取り出して、楓さんどちらに、いらっしゃいますか?とメッセージを送ると、すぐに返信がきた


目の前と



連はあたりを見渡すが、楓の姿はどこにもいない



楓はちょっと、むっとして、

「わたし!わたし!ここ!」


と声を大きくはなった。


連はびっくりして、どうみても、男の子にしか見えない、楓に、

「え、楓ちゃん?」


「そうですわよ、それより連は、目立ちすぎですことよ」

「すこしは、立場をわきまえてですね」


「いや、ほら、サングラスしているし、わからないかなと」


「連とわからなくても、有名人ではないのかと、騒がれていますよ、外にお車を用意しているので、いきますわよ」


楓は連の手を半ば強引にひっぱり、連をつれていった。


周りの方も、あの子弟さんなのかしら的に、目でおっていった。



トランクに、スーツケースを入れて、連を車におしこんで、車は出ていった。


楓はキャップ、サングラス、ウィッグをはずして、

「あああああー、これ、少し、痛いですのよ」


連は!あ、楓ちゃんだ!おもわず、噴き出していた。

「連君、良いですか、あれだけ目立つのですから、わたくしの変装を見らないなさい!、わかりましたか?」


連は笑いながら、

「いやー、まったくわらかなかったです、楓ちゃん、すごいですね」


「そうです、4時間かかりましたから、変装に!」


お互いが笑いながら話していると、山本のお屋敷についた


少し前に、由良も八重も屋敷についていた。ほんの数分前であった。


楓が玄関にはいると、八重と由良君が立っていて、そして連が入って来た。

「失礼します。」


目の前に、男性と女性が立ち、

男性は、ものすごい、威圧感とうのであろうか、存在感があり、連は少し、恐縮してしまった」


嘉位

「連君、ようこそ!わが、山本へ」


連はびっくりして、この人が、U-15、世界を制したピッチャー、そして、さらに近くには!御手洗さんだ!凄い!凄いぞ!

「本日は、私の不手際を、・・・」


と話し始めようとしたが、


香織が、

「まずは、あがって、荷物はそこにおいて、おいて、一回広間へ、お話はそれからで」


千佳が

「どうぞこちらへと」


メイドさん達が、上着等をあずかってくれた。


連、すごいお屋敷だ、そとから見ても、とてつもない大きさであったが、中も凄い、おじい様のお家みたいだ、いやそれ以上だ。と驚いていていた



楓は、連を座らせ


「紹介しますわ、こちらが豊田とよだ れん君。ボーイズリーグ優勝ピッチャーで、わたしと同じモデルをやっています。


八重!

「わ!本物だ!」


由良は、体出来ているな、受けてみたいな!

「よろしく!連君」


楓はそのまま、

「あちらが、連君も知っている通りの、御手洗さん、そして、御手洗さんの彼女の八重、こちらがお兄様で、お兄様の婚約者のかお、あ、香織さんね」

「皆、和井田学園の今年新2年生なのですわ」


連は

「あらためまして、本日お助け頂きまして、山本様には感謝の、言葉しかありません」


嘉位、連君硬いな・・・あれ?そう もそう言っていな、そういうものかな?

「連君硬いな、かい で良いよ、かしこまらなくても、これから和井田で一緒なのだからね」


「いえ、いえ、まだ明日が受験本番です。おじい様、父から、いろいろと、お話があり、感謝しかありません」

「あと、これを母から、直接と、山本様、あ!かいさんへ手渡してほしいと」


嘉位は手紙を受け取ると、香織に目をくばり、この場であけてよいのかな?的な?


香織は、察して、もちろんですよ、大丈夫ですといわんばかりに、嘉位に目配りをした

嘉位は手紙をあけてみると!?そ!そうか!了解


由良と八重は嘉位を見ていた


嘉位

「手紙には纏めるとこう書いてある、連君を月曜日合格発表まで、お願いしたい。月曜日に連君のお母さんが、うちにいらっしゃる」


楓!?

「!あ!本当に!日曜日じゃなくて、月曜日まで!」


嘉位

「そうだ、楓、合格発表はネットでも見られるが、和井田のところに掲示もされるから、みんなで月曜日いくか?」


一同!!!おおおおーーー!!と盛り上がった。


香織から、話はじめた

「良かったですね、連君。楓ちゃんも、まずはいったん、お部屋にご案内し、準備もありますから、お風呂入ってから、食事にしますか?」


八重、と、由良

「ごめーん、お風呂入ってから、来たのよ、この通り化粧もしていないし、」


連君

「自分もお風呂を済ませてきたので、最後のかけこみを、いまさらというのも、ありますが、落ち着かないので・・・」


「そうなるとお風呂にはいっていないのは、私と、お兄様たち?」


香織

「!私たちも済ませてあります」


楓?!やったな!・・・ぜったいに私が居ない間に、うーんうらやましい、早く大人になりたい。連君・・・連君

「いいです、わたし、一人で、あとで入りますから」


千佳が状況を把握し

「では、それぞれ、お部屋に、ご案内致します」


楓がわってはいり

「連君は私の部屋なの、勉強するのだから!良いの」


連君は、え!という顔と、何か怒られるのかなというふうに、かいさんを見ていた。


嘉位

「連君、楓が構わなければ、楓の部屋でよいよ、由良も八重さんも申し訳ないけど、部屋一緒だからね」


由良!嘉位、ナイス!いっぱい部屋があるのに、気配りさいこう!さすが、ど、ストライクだぜ!


八重は顔が真っ赤になり、え!え!もしかして、わたしも、大人になれ、なれちゃうの?早いよ、でも、でも、・・・

「ゆ、由良が良いなら、わたしは別に、一緒で・・・」


香織

「では、千佳さん、そのようにお願い致します。」


千佳

「それでは、ご案内致します、18時にまたこちらへお越しください。」



それぞれが部屋へと



嘉位と香織も部屋にもどった。


香織はとても、うれしそうに!嘉位を見ていた、しくんだな!嬉しいなー!もう、嘉位ったらー!


嘉位

「どうしたの、そんなに、にやにやして?」


香織は、微笑んで、嘉位に抱き着いた。こういう女心をしっかり、掴むところもかっこいいな、私の王子様


嘉位は香織の髪をなでながら

「特待生は落ちる事はないのだけどね、試験さえ受ければ、極端にいえば名前だけ書いて、白紙答案・・・でも」

「ちょっと言いすぎか、でも、そういうものだしね、こちらでお預かりするわけだからね」


香織

「連君どう思われました?」


嘉位

「本質的な所は、二人で話してみないとわからないが、良い男であることと、連君も楓の事が好きだな。おそらく、初恋かもしれないな?」


香織

「なんで、そうおもうのですか、実はわたしにもそう見えたので、不思議でした。」


嘉位、やはり香織の目利きは素晴らしい、感性をもっている。

「おそらく、香織と同じかな、仕草とか、楓を見る目だとか」


香織

「そうですよね、そうなのですよ、ですので、私は問題ないと思います」


嘉位、香織が言うのであるから、問題は無いのだろう

「香織の弟になるのだよ?」


香織

「弟が増えますね!それも野球を、やっている!嬉しいです、さらに嘉位や由良君とも一緒に!」


嘉位

「うん、ほんと、それ!試験終わったら、練習場で見たいよね、連君!」


香織

「はい!是非!」



一方

由良と八重は、広い洋室に案内された。


八重!?なに、この広さは私の部屋の2倍、いや3倍はあるのでは?そして、この大きなベッド、香織の旦那のベッドほどでないとしても、でかい。顔が真っ赤になった

八重はへんな期待をごまかす、かのように

「さすがは、お屋敷だねー」


由良は、やさしく八重によって、唇を重ねた。


八重も嬉しく、はじめてである、自分から由良の口の中に舌を絡ませていた。


由良は、我慢できなかったが、ここはひとまず落ち着こうと手をつないで、ベッドに腰かけて、八重をみつめて

「今は、まだ日がおちていないけど、八重、今晩、夜はずっと。一緒だよ」


由良は八重の肩を寄せて、八重の髪を撫でた

八重も由良が何をしたいのか、なにがおきるのだと、今晩、覚悟を決めた。




さらに一方では


楓、連固まっているな

「連、こっちは入って!」


なかば強引に連を自分の部屋につれこんだ。


連は実は、女性の部屋に入るのは初めてであった。

緊張してしまい、棒立ちであった。


楓は!連の身動きしない、規律の正しい姿勢に、笑ってしまい

「なに、連緊張しているのよ、ここが私の部屋、そこのパソコンがあるところで、今日は追い込みができるわよ」

「なんといっても、和井田の中でもトップの2名、それも数学五輪を倒した2名が、教えてくれるから、大丈夫!」


「え!数学五輪を倒す?!そんな人いるの?」


「いたでしょう、目の前にでかいのが二人!」


連君

「かいさんと、御手洗さん?の事」


「そうそう、そうだよ、わたしも頭は良い方なのだけど、あの二人は異次元、なんというか、馬鹿をこえた、そう超越したバカの天才なの」


連君は意味がわからなかった

「つまり、和井田で1,2を争う頭脳が、お兄様と由良君!私たちじゃ足元にも及ばない」


連!すごい、野球も世界一なのに、頭も良いだなんて

「御手洗さんが和井田にいることは、もちろん知っていて、僕の球を受けてほしい思いもあって、沢山さそいがあったのですが、」

「ボーイズは学校が決まるのが速いのですけど、御手洗さんが和井田に行くとネットに書いてあり、一生懸命勉強にはげんだのです」

「昨年末に、山本財閥の社長様から、和井田への特待の案内を頂いて、それは、嬉しくて、嬉しくて」

「御手洗さんに、受けてもらいたい、僕の球、東京にも出てみたい思いがあって、和井田にいくと決め、そのあとボーイズの監督にも納得してもらって・・・」

「それが、御手洗さんだけでなく、あのノーノーの山本さんまで、そして、それが楓ちゃんのお兄様だなんて!」


「あれ、お兄様の事言ってなかったかしら?」


「うん、野球しているお兄さんがいるとは言ってくれていましたが、まさか、U-15代表世界一の山本さんとは一言も、それも世田谷シニアでしょう!」

「もう、玄関で見て、どこかで見たことがと、すぐにわかり、緊張したよ」

「なにか、ものすごいオーラが出ていて」


楓は笑いながら

「確かに、そういう時はたまにあるけど、普段は、超がつくほど馬鹿ですよ、エッチな事しかかんがえていないし、お嫁さんのかお、と、いつも、いちゃいちゃ、していて、目の前に私がいるのですけどーーーー的な?」


二人は大笑いしながら、




静まり返った


連は、楓を見つめ

「楓ちゃん、本当にありがとう。もうホテルの予約が出来ないとわかったとき、絶望したのだ、公立高校はまだ志願が、間に合うから、公立にいこうと」

「楓ちゃんが居なかったら、このような出会いはなかったし、楓ちゃんとあわなかったら、と思うと」



連は、楓の手をお芝居ではなく、はじめて、女性として手をとり、意を決し


「生まれて、はじめてです、女性とお芝居ではなく、ごく普通の男性として、」


楓は!顔がまっかになり、何か、連が決意をしたことを悟った、楓も連をみつめて


連は合格してから、告げようと思っていたが、気持ちの高ぶりもあって、勢いで




「楓さん、僕は、楓さんが大好きです。初めての告白です。お芝居ではなく、いち、男性として、はじめて女性に惹かれました」


「楓さん、好きです」


連はあらためて、言いなおして、楓をみつめて


「楓さん、大好きです。僕とお付き合いしてください」



楓は、まっていたかのように、遅いよ、その言葉と、涙が、涙が、ぼろぼろと落ちていき

連は楓の涙を手でぬぐって、楓は瞳を閉じた



連は、楓の手あらためて、握り直し、二人は唇を重ねた。お互い顔は真っ赤であった



楓は泣きながら

「わ、わたしも、ずっと連を見ていたの、見ていたのだよ、いつかこんな日がくるのかと、まっていたの」


楓の涙はとまらず、連も涙ぐみながら

「またせて、ごめん、和井田に合格してからと思っていた・・・」

もう一度、唇を重ねあって、やさしく楓を抱きしめた。


楓も安心し、ようやく涙がとまり、お互いを見つめて

楓は

「あらためて、よろしく!連、わたしのことは、楓で」


連はうなずくと同時に、あ!と思った、お兄様になんといえばよいのだろうか・・・。

その不安が残っていた。






18時になり、それそれ、広前へと集まっていた


香織は、皆の様子がどこか、顔があかいような!あ!何か良い事あったのですね、と察した。


一同!おおおおおおおーーーーーーー!!!!!


そこには沢山のお鍋が並んでおり、そして・・・一同が目にしたのは


千佳

「本日は、趣向を変えまして皆様お集まりとのことで、松坂牛のじゃぶしゃぶで、ございます」

「数十名分ございますので、沢山おめしあがりください」


香織!これは、京都で!


嘉位は

「香織に、そうだよ!」


香織

「あの、消えてしまう魔法のお肉ですね!うれしい」


八重!

「松坂牛をしゃぶしゃぶ、だなんて、なんと、ま!贅沢な、御曹司は違うねーと、香織の旦那様?」


嘉位は?!

「いや、八重さん、御手洗家でも出るよ。」


由良

「あ、まだ、八重を家に上げたことが無いから・・・」


嘉位

「中曽根家だって、出るでしょうに」


八重

「・・・。まだ、由良を家には、・・・」


香織?!にやにやしながら

「するべきことは、見えてきましたね!」


楓は、さっそく連のお椀にお肉をだして


「す!すごい!晩餐会みたいです」


皆の箸が進み、堪能した。







食事を終えて、お茶等を飲み、落ち着いてから楓が、手をあげて




皆が、楓に注目した




「お兄様、わたくし、連と、お付き合い致します、お許しを頂けないでしょうか?」











長い沈黙が続いた。






あたりは、先ほどワイワイと食べあって、はしゃいでいた空気とは一変していた。



とてつもない、威圧感、緊張感が、一面を覆っていた





連が立ち上がり、深く頭を下げて



「僕は、今まで、お仕事として女性と接することはありました、それは事実です。お芝居ですから、全力で演じます、演じていました」

「楓さんを一目みたときから、自分でも、わからないくらい、目が離せなく」

「毎日、毎日、楓さんの事ばかり、考えていました、今も。」



八重と、由良は、じっと連を見ていた


嘉位の顔が、変わっていた、そう、あの御曹司の顔つきであると、香織はすぐに感じていた。



「和井田に入る決意は、御手洗さんに僕の球を受けてもらいたい、そういう思いもありました。」

「それ以上に、楓さんと一緒にいられる、一緒にずっと、この先もずっと、一緒に居たいという思いが、強く」


連は涙を我慢していた。楓の涙腺は限界を超えそうであった。

一生懸命、想いを伝え、認めてもらおうとする、連の姿に


八重も由良も、嘉位に視線をむけた、普段、いやいままで、見たことが無い、嘉位のオーラというべきか、威圧感に圧倒されていた



連は続けて

「一生幸せにします等、口から出して良い事では、ないことは存じております。」

「僕はどんな状況に陥っても、楓さんを、諦める事は出来ません!」

「これだけは、はっきりと言えます、はじめて、女性を、楓さんを・・・」


楓は、涙を我慢することが、できずに、ボロボロと涙が、零れ落ちて行った


連も、ぐっと、涙をこらえて、嘉位を直視した






嘉位、よい、眼差しだ。生きている。流石は豊田会長のお孫さんである。



嘉位は、すっと立ち上がり、連のもとへと歩き始めた





楓は、

だめなんだ!

いやだよ、

いやだよ、

泣きながら、

泣きながら、

どうして、

どうして、

楓はダメなのですかと・・



嘉位は、連の前に立ち





「連君、楓をよろしく頼む」





連はいままで、我慢していた、涙が、ぼろぼろと、こぼれでて


八重もそれを見て、涙が止まらなかった




「あ!ありがとうございます、一生!一生!大切にします!」









香織はこうなることを、嘉位がこの決断をすることを、既にどこか理解していた。




嘉位

「連、楓を選んでくれて、ありがとう、心から、お礼を申し上げる」


由良、流石は嘉位だな、ものすごい、カリスマ性を感じ取っていた。


嘉位

「連、実はだな、既に豊田会長と話しはついており、当人同士があってのことではあるが」

「当家は、豊田家と縁故になることになっている。」


楓は!びっくりして!・・・え、どういうこと?なに、何の話、豊田?豊田会長って?


八重も!?

「豊田会長って、もしかして、あの豊田家?」


嘉位

「八重さん、そうだよ。豊田会長のお孫さんが、連。」


楓は、何が、なんだかわからなくて・・・、え?連のほうへ目をやった



嘉位、やはり、そうであったか、身分、身元をあかさずとも、楓の心を掴んだ、連!流石である




楓!え!?

「ということは、もう、既に、両家・・・・」


香織

「楓ちゃん、黙っていて、ごめんね、でもこればっかりは、当人同士の気持ち、想いがあってだから」

「わたしが、嘉位を信じぬいたとおりのように、楓ちゃんも、連君の生い立ち関係なく、連君に・・・」


楓は泣きながら、泣きながら

「うん、うん、ぜんぜん、知らない、知らない、でも、でも、」

楓は涙がとまらず

「お兄様、お姉さま、あ、ありがとうございます」



八重もいっこうに涙が止まらなかった、良いな、恋愛って、私の由良もかっこいい、連君もすごく、男性としてかっこ良い、わたしも由良と一生添い遂げよう!」




嘉位は、自分の席にもどり、また、普段のあどけない、嘉位の顔つきにもどっていた



「ほら、もう、皆泣き止んで、泣き止んで!さーーーでは、やるぞー!最後の仕上げだ、連の試験勉強追い込み会!」


「僕と由良が居れば、完璧だよ、連!」


連も泣き止み

「あ、ありがとうございます」


楓も立ち上がり

「ありがとうございます、お兄様、由良君、連君の仕上げをお願い致します!」

と深々と頭をさげた。



一行は、楓の部屋に向かい、23時まで、嘉位、由良の指導を連は受け、時に楓も、連に間違いを指摘していた。


23時になって、

由良

「もう、完璧、面接の対応は嘉位が教えてくれた通りだし、問題ないね」


香織も八重も頷き、この二人の凄さに改めて、感心した。


嘉位、香織、由良、八重は部屋をあとにし、それぞれの寝室に向かうのであった




由良は部屋にはいると、八重の手をとり、熱い、口づけをかわし、八重を徐々に脱がしはじまり・・・

ベッドへと


いっぽう、楓は連の着替えを出し、明日の準備を最終確認し、二人は、ベッドへと



新たな、試験が始まる・・・?!




あった




<  つづく  >





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