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第一二九話 意外な提案


嘉位、香織はお互いがみつめあいながら、アラームより前に目がさめ、

おはよう、の挨拶代わりに、軽い口づけをした。

二人は制服に着替えて、学校の準備をし、玄関において、食事へと向かった。



楓が既に、座っていて

「かお、お兄様おはようございます」

嘉位

「昨日も遅かったみたいだね」


「はい、お兄様、2月末で休業としたのですが、スケジュール的に無理ということもあり、3月半ばで休業」

「その分、夏までの収録等を繰り上げている形です」

「それからですね、連も、です。数日中に活動休止宣言、または引退宣言をだすみたいです」

「これは連本人から聞いたのではなく、マネージャーから聞いたので、正しいことはわかりません」

「ただ、野球に専念するということは、言っていましたので、なにかしらの話題にはあがるのかもしれません」


嘉位

「そうだろうね、業界ひっぱりだこの、楓、連君がいきなり活動停止ともなれば、いろいろ噂もでるかもね」


香織

「連君、まだ見たことが無いです」


「いえ、かお、見て言いますよ。ほら、あのお茶のCM、連ですし、最後にうつるのは私です」


香織!びっくりした、大人である、それも少し、どことなく嘉位に似ている。

「えええ!!この人が連君なの!!」

「背が高いせいかしら、がっちりしていますし、もっと大人かと思っていました」


楓は少し照れながら

「そうですね、私も年上と思っていたのです、ところが年下でびっくりしました」

「明日、連君を迎えに行きます。お兄様、お車の手配をお願いできますか?」


嘉位は、千佳に視線を向けて、千佳もさっして、うなずいた

「うん、大丈夫。時間等は、連絡を送ってね」

「夜食はここで、みんなで食べよう。もっとも、明日木曜日入りの、明後日金曜日が試験だから」

「無理にとはいわないよ」


「お兄様、ありがとうございます。お食事をご一緒にして頂きまして、そのあと、試験勉強という形で」



香織!!

「そう!そうなのですね、受験、楓ちゃんも、わたしもエスカレーターだから受験は、無いのですよね、あ!嘉位が」


嘉位

「うん、僕は受験したよ、選択科目3教科と、そのあと面接」


香織

「面接もあるのですか!」


嘉位

「うん、面接といっても、和井田で何を学び、将来なにをしたいのか、的に15分~20分と試験概要に書いてあったよね」


楓!面接、そうなのだ。特待でも面接あるのだ、お兄様も特待だから、あるんだ

「面接で、お兄様は何を聞かれて、何を答えたのですか?」



嘉位、なつかしいように遠くをみつめて


「うーん、なんだったかな、たしか、」

「当学園にて学んだことを、どのように活かすかお聞かせください、的な問いかけだったかな?あれ?たぶん、そう」



香織

「嘉位はなんといって、試験官に答えたのですか?」



嘉位

「あ、僕は5秒位しか、話していない、あ、一言か、それで、面接は終わった」


楓!?15分のうち、5秒って?

「5秒って、15分あるのですよね、面接」


嘉位

「うん、そとで順番に座ってまつのだけど、みな15分から長い人では30分くらいの人もいたよね、面接」



香織!?

「それを、5秒なのですか?!面接を拒否したとかですか!?」


嘉位?!あ、そういうことも出来たのか、うーん、考えていなかった、それ、面白そうだな!、香織の発想!




「うん、5秒、正しく計測すれば、2秒くらい?かもね」





楓と香織は顔を向き合って、・・・え?!という表情で


「お兄様はその2秒で、どのような面接をしたのでしょうか、参考までに教えてください」


嘉位、参考になるのな?ならないな。

「それはね楓」




嘉位、右腕を天に差し出し、人差し指をたてた



香織は?!なにしているのだろう?





嘉位は、右手を高く上げて、人差し指を上げた状態で、答えた





「地球を一つに」






楓!?

香織!!!


香織と楓は、またお互いを見て


香織

「そ!それだけ15分の面接の時間があり、それを2秒?!」




嘉位


「うん、それだけ、それ以上に問いにたいして、的の得た答えは無いのかなと」




楓、お兄様・・・す、すごい

香織、面接官によっては、嫌がられる態度かもしれないが、おそらくその時の嘉位の姿は御曹司のあの顔つきだったのだろう


「す、すごい」



「お兄様・・・だから言える、面接ですわね」


香織も深く頷いた。



嘉位

「そこで、提案があるのだが、これは僕が勝手に香織の胸にほほを埋めて、考えたことなのだが」


香織!?真っ赤になり、その状況説明は省いてよいかと・・・



嘉位

「今日水曜日、明日から四連休。明日には連君がきて、明後日は連君が受験をする。土日をすぎると、月曜日が合格発表」

「流石に連君本人はいろいろあると思うが、合格発表はご家族の方も心配するであろうから、日曜日には連君は名古屋に変えると思う」

「そこでだ、提案なのだが、」

「明日木曜日、夜食あたりから、楓、連君、八重さん、由良、もちろん、香織、僕も、だね。日曜日まで、ここでお泊りにしようか?」

「楓、連君には、荷物かもしれないけど、グローブは持ってこられるか、確認してほしいのだよね。」

「荷物になるのであれば、僕の内野用のグローブを貸せる。」

「中曽根家、御手洗家は、既に山本財閥のグループだから、反対は無い」

「昨年の社交界にも来ているしね、千佳さん?」


千佳!?恥ずかしくなり・・・顔を赤くした

「はい、両家のご両親も問題ないかと」


「気になるのは、連君の反応だ。」

「受験に来たのに、戸惑うのでは、どう楓?」


楓!すごい、嬉しい!

「連君なら大丈夫、ただお家の方が、どう思われるかが、心配です。お兄様」



嘉位

「ご家族については、楓次第だが、大丈夫話しはついている、日曜日までお預かりすることを、了承を得ている」


楓!え!楓は少し、涙ぐみ、お兄様、楓の事も大事に思ってくれていて


「お兄様、ありがとうございます!」


香織

「楓ちゃん、良かったね」


香織は見逃していなかった・・・千佳さんが少し、恥ずかしい素振りをみせたことを

「ところで、千佳さん社交界とは?」


千佳は・・・!ついに、この話が、香織様から来たかと思い、決意した


「4年に1度、大社交界がり、毎年年末に、あります。昨年は4年1度にあたりまして」

「その社交界、わたくしども山本家のお使いしている、お披露目の場でもありまして」


楓!あ、そうか、かおは、知らないのか!



「かお、つまり、ほらお勤め頂いているメイドさん達は、皆さん美人さんでしょう。山本家に従事していて」

「沢山の美人さん、イケメンさんにお勤めを頂いています。それは楓が産まれるまえからだそうです」

「本家にお勤めするということ」


「山本財閥や関連、その他の財閥系のご子息様が、一斉にお集まり頂き、それが昨年大感謝ということもあり、あらゆる政界、財界、スポーツ界、芸能界から」

「ご子息様、または山本財閥でお勤め頂いている、若い方々が」

「わかりやすくいうと、千佳さんのようなメイドさんのお披露目会になっています」



「純潔であり、清楚、教養がある方ばかりが、ここにおられます」



「各界の男性、女性たちは、それは、それは、お近づきになりたい、いえ、婚姻に結び付けたいわけです」


「結ばれれば、結果的に山本財閥の上層部の席が約束されるような、ものですし、他の財閥系であれば、山本財閥とお近づきになれる」



「そういった、政治的なところがある、社交界です」

「千佳さんにたいしては、100、200の思いを寄せられていると聞いておりますわ」



香織!?なにそれ、よくわからないけど、スケールが、純潔、って、あ!嘉位と私のはずかしい。

香織、確かに千佳さんはとても美人な方で、お姉さまで、もう嘉位となにかあったのかと、一度は疑ったことも、昨年はあったのは事実。


香織

「お勤めになれられている、御年輩の方々は、執事様であったり、運転手様であったり」


「もともと、グループ会社の上層部の方々です。引退しても、当家でと、ありがたいお話です。」

「又社交界で結ばれてご結婚、子を授かりながらも、常駐してくださっている方もおります。」

「別館で夫婦、お子様とご家族でお住まい頂き、そのお方の夫になられたかたは、」

「数ある、山本グループのいずれかの社長の席に君臨しております」

「かお も わかるとおり、お屋敷の周りには保育施設も多数、山本財閥が運営しており」

「そこから和井田の小学校から大学へとエスカーレートが確約されます」



「ですので、当家にお使い頂いている、メイドさん、すこし表現が相応しくありませんが、」

「男性、女性の方々と一緒になれるということは、将来、子供達が約束されるというわけです。」



香織は!直ぐに理解した。いままでの自分であったら、それは!?という感じであったが、

嘉位の境遇をすぐ隣で見ていて、そうなのだと


香織

「楓ちゃん、ありがとう!ところで、千佳さん、千佳さんはおいくつなのですか?!」


千佳は顔をまっかにして、恥ずかしそうに、席をはずしたのであった


楓は楽しそうに、微笑んでいた。


嘉位は話の導線がそれていったので、あらためて

「楓、連君にそれで良いのか、確認しておいてほしい。地下鉄内でもよいからね」


楓!うれしくなって

「はい、お兄様!」

深く頭を下げ


三人は学校に向かった、電車のなかで、嘉位から由良と八重さんにお泊り提案の件を促しておいた


そして、最寄り駅につき

みんなとも合流し登校した、



学校が終わり、

佐伯!

「明日から4連休!やったーーーーーー!」

八重!

「4連休どこかいくの?」


桜井はにやりと、むふふ 的に、香織に視線を向けて


「2.5次元のLIVE!!泊まりでいってまいります!閣下」


香織は?!


「だれが、閣下ですか(笑)



由良!そうか、それ嘉位もともと情報キャッチしていたのだな、納得した


それじゃー!またねー、週明け月曜日ね。



皆と別れて、


由良!?

「よっしゃー!買い物するぞ、木から、日、三泊四日!食事は嘉位の事だから心配ないが、おやつ!!!」


嘉位

「そうだな、確かに羊羹とか、抹茶とか、・・・いこう!買いに!」



八重と香織は目を向けあって・・・この人たち、小学生なのでは?的に笑いあっていた。


楓は、今日これからロケで、やれるところまでやってから、帰宅ということもあり

又、連君が15時に東京駅に着くため、今日中に収録を終わらせる必要があり、マネージャーの車で先に出ていた。



由良、八重、香織、嘉位は、デパートに入り、さっそうと向かったのはおかしコーナー


八重と香織は、またも目をむきあって、だめだ、こりゃ、まだ、小学生ですわ的に大笑いしていた。



由良、


「ポテチは必須だよな?」


嘉位


「あ!それは、譲ってはダメだ、棚ごと全て買って家におくるか?!」



由良!!流石嘉位

「ナイス!!!」


八重が後ろから、由良の頭を、すこーんと、ひっぱたき


「ナイスじゃ、ないでしょう、食べきらないし、他のお客さんの事も考えないと!他の人なにも買えなくなっちゃうでしょう」


由良は、それは、それはごもっともで

由良は嘉位に目配りをして、〇を作った。


嘉位は意をくんで、アイコンタクトで、大丈夫問題ないと伝えた



香織は?!なんで、急に無言になっているのだろう、嘉位は?!とはてなが、頭についていた


香織

「あ!八重、由良君、このまま家に泊まっちゃう?下着だけ買いそろえれば!」


八重!あ、嬉しいが、香織、かおりさん、かおりさーーーん。

わたしも勝負したいのよ!的に、にやついて


「香織、ありがとう!でも準備をしてから、明日夕方に香織の旦那の家にお伺いするね」


香織

「わかった!了解!」



香織・・・。買いすぎだろう・・・と思った、お菓子だけで、おなかいっぱいになるような・・・。

香織は嘉位のこういう子供っぽい一面も大好きであった。




それぞれ帰宅し、ただいまー


嘉位

「千佳さん、明日客間とりあえず2で、お願いできますか、日曜日まで、もしかしたら1かも」


千佳

「かしこまりました、お風呂にしますか、お食事ですか」



香織は!ストレートに、

「お風呂入ると、エッチしたくなるので、食事から!」


香織は自分の言っていることに、は!となって、真っ赤になった。

既に日課なのである、一緒にお風呂でスキンシップを計り、熱量がたかくなってからのベッドインが。



千佳は


「ごちそうさまです。それではお食事のお出し致します」


嘉位

「千佳さん、明日夕方に、由良たちを含めてくるから、夜食はこのメンバーになる。日曜日まで」

「突然ですいません」



千佳、すこし指のサイン的な形をしながら

「かしこまりました、こちらも」


嘉位

「うん、よろしくお願いします」



香織は、何のことかが、わからなかったが

食事を済ませて、二人でお風呂にはいり

今日は香織が、手で泡だて、嘉位を洗い

大事な部分を念入りに、手であらうと、香織自身のいやらしい目つきで、あ!嘉位のこれが、わたしのところに入るのだと

いやらしい目つきで、いじくり


嘉位は我慢ができなくなり

「香織!」



二人は、そのまま部屋にもどって、幾度となく、

香織は頭の中が真っ白になり、声でもでて、足の指さきはまるまり、

背中はかってに、腰があがるように、背中をそって、大人の声を出していた



いつのまにか、二人は寝てしまっていた。


いよいよ連君が来る、木曜日の朝を迎えたのだ




< つづく >


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