第一二八話 やわらかい、からだ
うん!?プログラムで作ったあった特殊音がなる。嘉位は、特別な事情、事柄がある、または緊急時には自分にわかるように、スマートフォンにアプリをセットしている。
朝五時!この通知、お気づきになったのか
香織にタブレットに手書きで、所要があり、センターに居ると書いていたときに
香織も気が付いて、嘉位どうしたの?というような顔で覗き込んだ。嘉位はやさしくキスをして、少し対話するので、一緒にくる
みたいな。視線を送った。香織も下着をつけ、ガウンを羽織って、嘉位と一緒に中央の通信センター室みたいなころについた。
嘉位はすぐに、カメラが自分以外ぼかしを入れて、香織と手をつないだ。
香織は。嘉位!御曹司様の顔になっている事に気が付いた、
多方面の画面がついた。そこに映し出されたのは夕方の風景が少しみえるのと、御年輩でありながらどこかで見たことがある
凛々しい方であった。
ご年配の方
「山本様、朝早く申し訳ございません。昨夜の件誠にありがとうございます。」
「今この時間でしかどうしても、今日中のお礼ができず、申し訳ございません。」
「一族を代表して深くお礼を申し上げます。」
嘉位
「いえ、こちらこそ、お時間を頂きまして痛み入ります。また、勝手な行動を取ったことを深くお詫び申し上げます、豊田会長」
豊田
「とんでも、ございません。迅速な対応、わたくしこそ不手際を露出する形で、お恥ずかしいばかりであります。」
「山本財閥のあの件、お考え下さいませんか?」
「私共へ、是非ご用命ください。あれは世界を変えます。あれが実現することは、世界中の民を救うことになります」
嘉位
「たまたまです、素人の発想なので、ただ実現は出来る見込みが立ちました、こちらの技術は豊田会長と共に」
豊田
「よろしいのでございますか、ありがとうございます。これでまだ踏ん張れます」
嘉位
「そのような、ご謙遜を、そこで、ですが、うまく合わせこんだ、都合の良いお話なのですが」
豊田
「はい、読ませて頂きました。当家は各々、個々が自分の目標をつかむまでは、継がせないこと、手を出さないことを教育の概念としており」
「孫でありながらも、親ばかとでも言うのでしょうか、連は他の一族の中でも飛びぬけた才覚をもっております。」
「本当に宜しいのでございましょうか」
嘉位
「あとは当人同士が答えを出すことです。当家としてはこれ以上ない、縁組です。暖かく、二人のなりゆきを見守る、つもりでございます」
豊田
「流石は山本財閥の御曹司様でございます。豊田家と縁故関係になれば、世界トップを揺るがす術は、なくなります。」
「こちらかお願いに参じなければならいところを」
「さらには、本日これから、山本HDの社長様である山本の奥方様との席を設けて頂き、深くお礼を申し上げます」
嘉位
「出過ぎた真似をして、申し訳ございません。知恵が足りず、無い知恵を振り絞りこれが、両家にとって最善であると心得ております」
豊田
「ご謙遜を、それでは、朝早く、どうしてもお礼を申したくて、このようなお時間に取り次いでいただいて、ありがとうございます」
「第三四半期には、日本に戻りますので、是非お時間を頂ければと思います」
嘉位
「こちらこそ、末永くお願い致します。もっとも、当人同士のお話が円滑に進むことがあってこそですが」
豊田
「まったくその通りです。テレビCMや雑誌は見て、お美しいお嬢様」
「大変失礼いたしました、1つお祝いの言葉を申しておりませんでした。」
「山本様、ご結婚の儀、まことにおめでとうございます。蓬田家のお酒の件も、当グループもお手伝いさせてください」
嘉位
「!願ってもいない、申し出ありがとうございます。」
豊田
「この件、せがれと、連には連絡を入れておいてあります、何卒今後ともよろしくお願い致します。」
「それではこれから山本財閥の奥方様とのご挨拶に向かいます。」
「迅速な対応、孫の連の事、例の技術提供の事、ご決断頂き、誠にありがとうございました。これにて失礼いします」
嘉位は、モニターを切って、隣にいる香織に、朝早くからごめんねと、手を顔にむけた
嘉位
「ふー、いやー!すごい気迫のある方だね、冷静にみえて懐が深く、そして計算づくしている。」
「昨年一度だけ、あったことがあるのだけどね」
香織
「もしかして!豊田会長はあの!」
嘉位
「うん、そうだよ、そして連君がお孫さん、楓がぞっこんの、連君ね」
香織
「今の流れからすると、楓ちゃんの旦那様が、連君ということでしょうか?」
嘉位
「そうだね、こればっかりは、当人同士だからわからないけど、少なくとも両家では合意し、当人同士が結ばれれば、豊田家とは血族になるかな、そうだね、蓬田家とも縁続きになるよね」
香織!すごい、こういう事をさらっと話せる嘉位の姿が、とてもかっこいい、
わたしも自分を磨かなくては!嘉位が、かっこよすぎて、どきどきしてきた。
嘉位の本質の統率、そうカリスマ性、判断、決断力、素敵な私だけの王子様。
香織
「楓ちゃん、あんなに泣いていたものね、嘉位はかっこいいです」
嘉位
「いや、いや、出来るだけの事を、しただけですよ」
香織
「そういうふうに、サラッと言えるところもかっこいいです」
香織は胸が熱くなっていた、大好き、王子様。私はなんて幸せ者なのだろう
嘉位
「香織朝早く、起こしてしまって、ごめんね。」
香織
「いえ、おいていかれたら、それこそ、もう、泣いていました。」
嘉位
「え!そ、そうなの?」
香織
「そうですよ、何をするにも、一緒が良いのです!よ、わかりましたか?かーーい、くーーーん?!」
嘉位・・・いまからエッチしても良いってことかな
「では、いまから部屋に戻って、エッチな事を」
香織
「まったく、そんな風にはぐらかさなくても、学校だし」
香織は少し色っぽい目つきで
「学校から帰ってからな、お風呂とか・・・」
二人は部屋に戻り、着替えをすませ、学校の準備をした。玄関に置いておき、朝食へと向かった。
楓も、準備が終わり、席についた
楓
「おはようございます。お兄様、昨夜はありがとうございました。連君に連絡済みです」
香織
「楓ちゃん、良かったですね。」
楓
「はい、かお!お兄様はかっこいいですね、かお が、羨ましいです。」
「楓もがんばりますから、かお も応援してくださいね」
香織
「はい!」
三人で駅に向かい、電車に乗り、最寄りの駅に着いた。
下りると今日も、桜井、佐伯、由良、八重がまっていた
「おはよう!」
皆で、わいわいと、新生和井田野球部の話をしながら、登校した。
嘉位が、何か思いついたように!
「そうだ、今日から通常授業だけど、放課後、由良、うちくるか?軽く体うごかすか?」
由良
「お!良いね、およめさんに迷惑じゃなければ・・・だけどね」
香織!わたし、エッチな顔していたのかな?ん?
「ないない、もちろん、八重もくるよね?」
八重
「うん!いくいく!」
良し、学校が終わったら、家で軽くやろうね
午前が終わり、お昼は食堂で、
香織、八重、佐伯、桜井、由良、楓、嘉位が円卓をかこみ
盛り上がっていた。
まわりの学生が、どうしたの?!
え!
あ!
確かに!
そうなの!
昨日から、全然ちがうの!
仲良くなったのだ!良かったね、
しかし、遠くからみていても、眩しい集団だな
うらやましいな!
あそこだけ切り取っても、絵になるよね
そうだよね
午後の授業も終わり、
嘉位
「さて、由良、うちいこうか」
由良
「ミットと、野球部のジャージだけもってきたわ。」
嘉位
「え、投げるの?、まだ、投げてないのだよね」
由良
「軽くだけなら、良いのでは???」
そんなことを話ながら、香織の旦那の家についた
嘉位
「由良、八重さんと先に練習所向かっていてね、着替えてから、行くから」
「八重さんのジャージ分も、用意するか、そうだ、じゃー先に由良行っていてね」
「八重さんは、香織に案内してもらって、千佳さんいるから」
香織と八重は、千佳の案内を受けて、着替える事にした。
嘉位も部屋でジャージに気がえて
練習場に向かった。
中に入ると、既に由良がストレッチを始めていた。
嘉位、お、アップ始めている。
嘉位も、アップを始めた。
香織と八重は、お互いの話を
香織は、じっくりと、学校が始まる前の出来事を
八重から事細かに聞いていた。
由良は、起き上がり
「ちょっとランするは」
嘉位!
「僕も」
二人は軽いジョギングを始めた。
久しぶりだ、由良とのトレーニング
一回、ドリンクを飲んでから
ストレッチを深く始めた。
由良、ものすごく体がやわらかく、両足を開いて、全身を前に倒した
「ふー、硬くなっているな」
嘉位も同じ姿勢をとり
「!僕も、硬い」
八重は、・・・それのどこを、どうみれば硬いといえるの?
「あんたら、骨あるの?体に?」
香織、は、クス、っと、笑い
「ほんとうに、そう思うよね」
ストレッチは、さらに続き、
八重!
「見ているこっちが、痛くなるは」
香織
「わかる!わかる!」
「どこを、どうすれば、あんなに柔らかくなるのか」
由良はそこ、そこ、アップが終わったので
「嘉位ちょっと、キャッチボールから、軽めで」
嘉位
「OK!」
二人は、久しぶりにキャッチボールを始めた、徐々に距離を広げていった。
由良
「70くらいで、やろうか」
嘉位
「OK!」
ゆっくりとしたキャッチボールであったが、お互いのボールは正面をしっかり捉えていた。
嘉位
「肩は温まってきたけど、投げる前に、由良ちょっと、手ノックやってもらっていい?」
由良
「OK!」
嘉位は由良に近づいてきて
由良が、手で、ごろを、なげる
嘉位は、股の裏に左手を伸ばして、キャッチする。
由良
「まだ、高いな、姿勢!」
何度も、手ノックを繰り返している。
八重が!何やっているのだろう?と思い
「由良、これは何をしているの?」
由良
「腰を下げる練習。腰がさがらないと、ボールが抜けちゃうでしょう、トンネル、トンネルよ、それが起こらないように、体の位置を固定して」
香織も良くわからないが、ずっと見ている。
八重は、
「あの二人、世界一がここにいるのも、すごいよね」
香織
「本当に、すごいよね」
嘉位は手ノックを続けながら
「由良、京都でね、そう にあったよ」
由良
「そう ?あ、ドラフト候補の?」
嘉位
「そうそう、由良にも会いたいって言っていた」
由良
「まじで!俺もあってみたいな、3月の春甲子園の時に会えると良いよね」
嘉位
「うん、そうだね」
由良は嘉位の形が元に戻ったので
「嘉位、もう大丈夫、固定されている」
嘉位
「了解、じゃー軽く!軽く投げますかね?」
由良は、しゃがんで、構えた
「OK!」
嘉位はゆっくりと、セットしながら、投げてみた
ばん!
練習場内に響く、大きな音!
香織も八重もびっくりした!
八重も、香織もおたがい、目を開いて、今のなに?的に
由良
「うひょーはえー、まえより、断然早いぞ、150超えている」
嘉位
「まじ!僕まだ、3割くらいだよ」
由良
「まじかよ、そのまま20で終わりにするか?」
嘉位
「了解、直15、縦3、MAX2?」
由良
「うん、そんな感じで、落とすときはこっちで、サインだすから、流石にプロテクターないから、当たると痛いし」
嘉位
「了解」
ばしーん!館内に響き渡る音
嘉位はゆっくりと、投げ続けた。
由良
「コントロールもばっちりだ、1年ブランクなんて嘘みたいだよ」
「今度は、これで、指をしたに3と1を」
嘉位、了解
ボールは一直線に、裏側にいる香織、八重に当たるかのような高さに
二人は思わず、ネット越しであるが、悲鳴をあげたが、由良の手元で、がっくん、と、ボールは吸い込まれるように、真下に落ちた
由良
「ナイスボール!」
八重はびっくりして、今のなに!こっちにぶつかるかと思えば、由良の足元にボールが
香織も何がなんだかわからなかった。
又、同じボールを、2回
由良
「縦スラ完璧、スピードもあがっている」
「じゃーラス2は、直MAXいってみるか」
嘉位はゆっくり構えて、少し顔色がかわるというか、真剣な目つきになった
「香織、少し、びっくりするけど、じっくり見ていてね、そっちに行くことはないからね」
嘉位は一回、外して、体制をもう1度立て直して、モーションに入った
バーーーーーーーーーーーーん
由良
「うひょー!すげー、160行っているな、これ、出ているし、回転数もはんぱない、計測したいくらいだ」
嘉位!
「まじ、計ってみたいな、ラストいくよ」
ばーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
由良
「ナイスボール、完璧、これは、飛んでもない速度だ!完璧!」
嘉位
「由良じゃないと、取れないけどね」
由良そりゃ、そうだろうと胸を張って
「よし、じゃー今日はここまでとしますか!」
香織と、八重は、今、何が起こったのみたいな!感じで、お互いを見つめていた。
嘉位と由良は片付けをして、香織と八重のもとに来た。
八重
「わ!すごいは、本当に世界一を目の前に、そして空気が切れるというか、音がしていたよ」
香織
「本当にすごい!球道のボールとはまったく、異次元。これが、嘉位のボール、それを受ける由良君も凄い」
由良
「うん、走っている、球!こんな感じで2か月位、ならす感じ?」
嘉位
「うん、そうだね。」
由良
「こりゃ、まずオープン戦が楽しみだな」
嘉位
「あ、でも、3,4でいこうかと思っているから、実際の新一年生の実力をみてからだけど」
由良
「そうか、それでいくか、なら、当分の間、嘉位と俺は、試合は無しかな」
香織は残念そうに
「えーーーーぇーーー、やだー」
と言葉に出てしまった。
嘉位
「1チーム、2試合できれば、先に僕、由良の編成で、2試合目は、僕、由良抜きで」
香織
「2試合だったら、見られるのですね」
由良
「うん、基本的に俺と嘉位を抜きで、勝ち上がれるチームを作っておかないと、頂点には立てないから、基本は出ないよ」
八重
「あ、そういうことか、要は、強いチームと対戦するまで、温存ということなのね」
由良
「うん、そんな感じ。ただ、2試合出来るのであれば、全体的な感覚も、実践シミュレーションも含めて慣れたいからね」
八重
「たのしみ!由良もかっこよかったよ」
香織
「うん、嘉位もかっこよかった。」
4人は練習場を後にし、香織の旦那の家でお食事を頂くことにした
千佳から
「嘉位様、香織様、お土産が届きました、香織様ありがとうございます」
「それと、お茶碗も届きましたが、いかが致しましょうか?」
香織が、是非!と思い
「嘉位、よろしいでしょうか?」
嘉位
「もちろんだよ、千佳さん、僕たちのはそれでお願いします」
千佳
「かしこまりました」
八重が!なになに、どうしたの、みたいに
「なにか、あったの?」
香織
「みてのお楽しみ!」
食事が運ばれてきて、いただきーーまーす!
あのお茶碗も運ばれてきた。
嘉位!やはり、これは絶品!
香織
「おいしい!このお茶碗で食べると、さらにおいしい、不思議」
香織
「八重、これが、話していたお茶碗なの」
八重
「えええー、これなのだ、お茶碗、うん。よくわらかないな」
香織
「100万円」
由良
「え!!!お茶碗、高めのお茶碗には見えるが、100万円!」
嘉位、やはりそうなのか、香織の目利きもすばらしいな、普通はこの感覚は抱かないだろうな。
ごちそうさまでした。二人を見送り、
八重と由良は仲良く手を繋いで、帰っていった。
香織は嘉位をみつめて、本当にすごい人だなと思い、手を繋いで部屋にいき、
二人で、お風呂に入り、香織は全身をくまなく、手洗いしてもらい、香織は我慢ができなくなって
香織
「あの、もう。」
嘉位ももちろん!という、目で合図をし、部屋に戻り、激しい夜をすごしたのであった。
< つづく >