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第一二七話 取り乱す、乱れる、それは、いったい、誰が?


ただいまー、嘉位と香織は手を繋いで、帰ってきた。

玄関には千佳が待っていた。

千佳

「楓お嬢様は、本日深夜すぎてしまうとのことで、構わずに寝てください、香織お姉さまへと伝言を預かっております」

嘉位

「確かにそのような事いっていました。まず着替えてから、千佳さんに連絡しますね。」

千佳

「かしこまりました」


嘉位と香織は部屋に向かった。


ブレザー等をクローゼットにかけて、嘉位はワイシャツの香織の胸をずっと凝視する。

見事だ。素晴らしい、じーーーと、じーーーーと、じーーーーと観ている。


当然、香織もその視線に気が付いている。

ここで着替えると、がばっとくる、きっとくる。

うーん、したいけど、したいけど、お風呂にも入りたいし、どうしよう、でもずっと、見ているな。


すこし意地悪しちゃおう。

香織のめつきはいやらしくなっていた。


シャツのボタンを上から1つ、ふたつ、みっつ、と外した状態で、

まだ着替えているようなそぶりをみせた。

嘉位はあらわになった、谷間、うまく、隠れている、

そう、何とも言えない、ちらリズムというべきなのか、

ずっと食い入るように、見つめている。やばい、なんか大きくなってきた。


さらに香織は、ゆっくりと、制服のスカートのホックをはずし、スカートがどさっと、下に落ちた。


そう、はだけたワイシャツ一枚、

そこにはたわわな、うまくかくれんぼしている、

おむねと、シャツがうまく、パンツを隠していながらも、透けて見える。いやらしさ。


嘉位は凝視し、溜まらない、目が血走っていた。

香織も、なんだか、見られていると、エッチな気分になっていた。


あんなにずっと、みて、かいくーーん


かいくーーーん、なんか、ずーーと、


微動たりせずに、みているよーう。


嘉位が自分の事にくぎ付けになっているのが、

嬉しいのと、いつくるかな?



がばっと、かな?それとも、ボタンをはずしにくるのかな。

それとも、いきなり、パンツを考えていると、


いたずらにいじわるをした香織のほうが、真っ赤になっており、

既にエッチな気分になっていた。


お風呂に入ってからが、良いのだけど、なんだか、

ものすごっく、見られているだけなのに、エッチな事が頭をめぐる。


ぜったいくる、ぜったいに、あ、そうだ!


次に、タイツを、ゆっくり、と下ろした。


それを嘉位は、さらに見つめて、いて香織すごい、エッチだ。興奮が止まらない。

香織も、タイツを脱いで、どんどんと肌が露出していった。


お風呂入ってから、入ってから、うーん、どっちだろう、おかしいな、そろそろ、来るはずなのに、



ちらりと嘉位のほうにいやらしい目つきで視線を向けた



嘉位は限界を突破しており、すっと香織の前にすすみ、いきなりパンツを下ろし、

大事なところに、唇をあて、舌を・・・


香織は、胸、おむねのはずなのに、いきなり、いきなり、もう!というかんじではあったが、

気持ちよく感じてしまい、あ!と、大人の声を出してしまった。


こうなると二人は、止める事ができず、すぐに嘉位も全裸になり

二人は、ベッドに潜り込み、一戦を終えた。





嘉位は、昨夜我慢したこともあってか、まだ、したい!と思ったが、

十分にいやらしい香織を凝視したこともあり、どこか大満足であった。香織も予想外の攻撃に、びっくりし

頭の中はまたもや真っ白になり、嘉位の腕の中に頬を寄せて、幸せを感じていた。



二人は、三時間程寝てしまった。時計は21時頃であった。


嘉位はうっすらと目をあけると、あ!千佳さんに連絡すると行っていたのに、悪いことしたな。と思い出し

香織も、嘉位がおきあがったのを見て、あれ、寝ちゃった。

あ、お風呂!ごはんも!と二人は照れ笑いしながら


お風呂先か、ごはん先か、

目で合図をし、ごはんから、の、おふろからの、らぶらぶへ・・・と

意思伝達が出来ていた。嘉位は千佳さんにメッセージを入れて、千佳からはかしこまりました。と返信が来た。

着替えをし、食事に向かった。

千佳は、二人の髪が乱れているのを見て

「ごちそうさまです」


?!香織は、意味がわからず、

料理が運ばれてきた。うーん!やっぱりおいしい、京都もおいしかったけど、山本家のお料理はなんてすごく美味しいのだろう。

二人は、体力を使い果たしたこともあり、がっつり、と食事をし、食べ終わった。


すぐに、そのままお風呂場に向かい、二人は躊躇なく、裸になり、

お互いを洗いっこし、それは、ほぼ今後間違いのない、二人のスキンシップをしめす、日課になっていくだろうと

あたりまえのように、愛を確認しあい、すぐ乾かして、部屋に戻りベッドで、続きを求め激しさはましていた。

日付は変わっており、明日の準備は、朝で間に合うかなと嘉位は思った、香織はぐっすり寝ていた。


その時、激しいノックをする音とともに、楓が部屋に入ってきた。


嘉位と香織は、裸の上に、毛布一枚で寝ていた。

楓は、羨ましい!入っちゃまずかったか、しまった、ただ、それどころではない


嘉位も何事か緊急の類が起こったことは、すぐに感じとれた。

まず、千佳さんを通していないこと、そもそも楓が部屋に入ってくることは、無く。

それもこの勢いである。何か家に、家族に異変があったのか、





嘉位は、顔つきがかわり、御曹司の顔になっていた。




楓は、いいな、わたしも、早く大人になりたい、いや、いまは違う、お兄様にお頼みしなくては


「突然、夜分、それも夫婦の寝室に入ってしまい、申し訳ございません」


嘉位


「いや、良い、どうした楓、血相を変えて、レッスンだったのでは?」



楓、お兄様の顔が、いつもの陳若齢性な顔つきに変わって居る事に気が付いた。


「あの、ですね、連の事です。豊田連。今日学校で監督とみた、来年入学する連の事です」

「連、金曜日和井田に入学試験で、木曜日のホテルを予約していたのですが、」

「間違えて、金曜日のホテルを予約してしまい、このままですと始発で出ても、試験にはぎりぎり間に合わないと」

「木曜日のホテルはどこも埋まっていて、お兄様、お兄様のおちからにて、どこかホテルを開けてもらえないでしょうか?」




嘉位!質問と回答の系統は間違いないが、考え方を変えれば、説明をせずにいつもの楓の口調でおしきれるものを

よほど、焦っているのか、いや、連君に本気なのであるな。そうとも読める。楓がこの程度の事で思考が乱れるくらいであるから。

余程の男性なのだろう、もしかすると、そうであるかもしれない。少しタブレットを見てみることに、

ベッドの裾にある、ガウンを、纏、タブレットを片手に何かを調べ始めた。




楓、お兄様ならなんとか、してくれる。お兄様のおちからでなければ、無理である。あ!ホテルあけてくれるのだ、タブレットをもってくれている。



嘉位、やはり!そうであったか。これは良い。明日、お時間を頂けるのか、突然の連絡ではご迷惑かもしれないが、これは、そう、うん。



嘉位は、タブレットを、起き



嘉位は、楓に目を向けた


「楓、寒かったでしょう。ごはんは済ませたかい?お風呂は?」



「だ、大丈夫です。夜分にすみません、ところで、ホテルはどうですか?」


嘉位


「ホテルはキャンセルした」



楓!え、どう、どういうこと、キャンセルとは、え?私の聞き違い?なんで、どうして、連君じゃだめということ


楓・・・頭の中が真っ暗になっていた。どうしよう、どうしよう、連君には私に任せてと伝えてある。お兄様、キャンセルというのは、


どういう意味、私では連君に相応しくないということ、どうして、私だってがんばっている。芸能活動も3月半ばで休業宣言を


出すことで、合意がとれたのに、お兄様、助けてよ、どうして、ダメなの。だめなのですか、楓は涙ぐみ、

涙がぽつり、と落ちた、楓が泣いたのは何時ぶりであろうか。泣いた。泣いたのである楓が





嘉位、楓余程、連君に、ぞっこん。なのだな。冷静さを失わせるくらい。




楓、もういい、楓の全財産を使って・・・!涙が止まらない。いやだよ、連君と一緒に・・・。




嘉位

「楓」


楓は、嘉位を見向きもしない、泣いていた。もう、どうして良いのかがわからないのであった。初めて、震えた、怖い、いやだ、連君と

人生観に震えて、足もがくがくしてきた。いやだ、いやだ。



嘉位は、この思いは、わかる。すこし、安心させてあげよう



「楓」

「楓」



「楓!!!!」




嘉位は少しだけ声を大きくし、楓の注意を自分に向けさせた。

楓は、は!とし、お兄様の顔に目向けた。


嘉位


「楓、全て解決している。安心して連君に伝えてください。予定通り木曜日名古屋を出てから、楓が東京駅に迎えにいきなさい。」


楓は、え?!と思い、手で涙をぬぐって

「お兄様、お兄様、ホテルは抑えて頂けたのでしょうか?」



嘉位


「いいえ、キャンセルした」



楓は!?頭の中がパニックになりそうだった

すぐに嘉位が


「楓、僕の言うことを、そのまま連君につたえてください」


「木曜日、名古屋を出て東京駅についたら、楓が迎えに行く。連君と楓は、ここにきて、泊まりなさい。問題なければ日曜日まで泊まっていけばよい」





楓!!!!!!え?良いの、良いの、連君、山本のお屋敷に泊めて、その発想は無かった。そのような事、許されるわけではないと、思っていたからである。



「本当に宜しいのでしょうか、お屋敷で、そのまま伝えてしまうことで」


嘉位

「ホテルはキャンセルし、他に困っている受験生が居るのであれば、優先的にあけてあげるように、指示を出しておいた」



嘉位

「もちろんだ、楓がそれほど取り乱すように本気になれる、連君であれば、間違いないことでしょう。安心しなさい」


楓は、大きな声で泣き出した。子供のように大きな声をあげながら


香織も、その泣いている声に気が付いて、体を起こして、楓ちゃんが、泣いてる。嘉位を見つめて



「お兄様。ありがとう、ありがとうございます」


そういいながらも、楓は泣き続けた。



嘉位


「楓、泣き止んで、それよりも大事な事がある、結果をまっている連君」

「連君のご家族も不安なはず」

「ご家族については、僕が対応するから、まずは連君へ連絡をしてあげてください。」

「あと風邪をひくから、お風呂へ入ってから寝るのですよ」



楓!確かにそうだ、連君につたえなくては、お兄様、ありがとう、本当にありがとう

楓は深く、頭をさげて、部屋をあとにした


香織は、嘉位をみつめて、流石はわたしの王子さま、かっこいい、頬にキスをしてあらためて、

二人は深い眠りについた。



楓は、連君にSNSで連絡し、お兄様の伝える通の文面で

すぐに連君からお礼の電話があった。

楓と連君は、夜も遅いことから短い通話であったが、ご家族についてもお兄様から連絡が明日にはあると

要点だけ伝え、まず、安心して大丈夫ということで、連君も楓にお礼をつげた


楓は、今日はシャワーだけ浴びて、寝る事にした。

楓は、久しぶりに泣いた事に、その時初めて、気が付き、またお兄様の冷静な対応に感謝という言葉しか見つからなかった。



< つづく >


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