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第一二六話 世界一は、やはり違う


さて楓と香織も起きて、楓は着替えを始める。うーん、眠い。今日は、夕方からレッスン・・・あ、ちがうのか、繰り上がるのか!スマートフォンでスケジュールを確認している。お兄様からメッセージが届いていた。

内容は香織、起きているかい?今日は午前中11時まで学校だけど、午後野球部の監督のところに香織と行って新入生をみせてもらうから、楓はレッスンだと思うから先に帰っていてね。

楓は!目が覚めた!こ、これは

楓は、お兄様に返信し、わたしも監督のところにいく!それからレッスンに行く。


香織は既に楓の部屋を出ていて、玄関を通り過ぎようとすると

!?香織の顔が真っ青になった。それもそのはず、見たことがある女性が玄関に立っているからである。

そう、あの時の女性、スーツを纏、間違いない、

嘉位の婚約者の人だ。

香織は、どうしてよいのかわからない、なぜここに、あの人がいるのか、だんだんと怖くなってきた。

え!なんで、どうして、それも朝、玄関の中に、頭の中でいろいろと思い出し、間違いないやはり、あの人だ。


そんなとき、楓が香織の方に近づいてきた、楓も玄関に気が付いて

「おはよう、マネージャー」


香織は?!え、マネージャー、嘉位の婚約者って楓ちゃんのマネージャーさんだったの?

マネージャー

「楓様、香織様、おはようございます。楓様何度も連絡をしたのですが、連絡が付かないため朝から、入らせて頂きました。」


香織の頭の中は!よくわからず、ただ、言葉が漏れてしまった

「あの!婚約者の方では?!」


マネージャーは、何のお話というように頭をかしげ

楓が、気が付いて!

「あ!年末に学校に行ったときに、私の隣に居たのが私のマネージャーだよ」

「あの日は生放送なのに時間がないのに、お兄様ったら、絶対に学校に行くと、もう言うことを聞かなくて、わたしの言うことを聞かないのは、はじめてでしたわ」


マネージャー

「そうですわね、あの日はテレビ番組の生出演で、局入りまで時間がなかったのに、嘉位様は、帰りも途中で駅で下ろしてほしいと」

「あの時、嘉位様からご紹介して頂いたのをもちろん、覚えております、御婚約おめでとうございます」


香織は、頭の中が混乱していた!確かに婚約者は架空で居ない、山本のお母さんが試練の為の架空設定等、話していたが、でも学校で、嘉位はわたしを、紹介していた・・・。


あれ、確かに紹介をしてくれていたけど、嘉位からは婚約者とか、名前とか出ていなかった、


あああああ!!!

私が勝手に婚約者と思い込んでいただけだった。


ほっと!した。


香織

「あ、あの時はお時間をとらせてしまい、すいませんでした。」


マネージャー

「間に合いましたから、大丈夫です。」



香織は、何処か安心し、落ち着きを取り戻していた。

「名古屋へ行かれていたというのは」


マネージャー

「はい、春新発売のCM撮影で、名古屋へ、雪ともあり、早くでたのですが、関東で地震と・・・。ニュースを見て驚きました」

「皆さまご無事でなによりです。ところで楓様、本日のご予定ですが、12時お迎えで宜しいですわね?」


「あ!それすこし変えてください、14時で、午後1に野球部の監督のところにいくので、1時間で終わります。14時に迎えで、お願いいたします」


マネージャー

「わかりました。14時の学校へ。あと先日の件、本当でしょうか?」


「それについても、車の中でお話致しますわ」


マネージャー

「かしこまりました、朝は学校までは?」


「お兄様と、かおと、三人でいくから、大丈夫ですわ」


マネージャーは、タブレットにメモをとり、深々と頭をさげて、玄関をあとにした。

「かしこまりました」


香織、うわ、マネージャーさんって大変なのね。楓ちゃんなにかあったのかな、え?野球部の監督!?

「楓ちゃん、野球部の監督とは?!」


「かお、早くお兄様のお部屋へ行ってきてください。そこでわかりますから、わたしは先に行って座っていますね」



香織も!あ、そうだった、わたしだけ寝間着のままだ

香織は急ぎ、嘉位の部屋に向かい、嘉位怒っているだろうな、・・・どうやって言えば良いのだろうか

おそるおそる、扉を開くとそこには、嘉位の姿が、全裸であった。


嘉位は、ごきげんのようで

「おはよう、香織、よく眠れ・・・る、わけ、ないよね、ほら着替えないと」

香織も着替えを始めたが、嘉位が後ろからボタンをはずしてくれて、相変わらず、揉んできた、びっくん!となって少し、いやらしい大人の声が漏れてしまった

「かーーーい、くーーーん、お着替えですよーーーお」

嘉位は、がっかりしたが、単にいたずらしたかった、だけであったこともあり

二人は着替えを済ませて朝食へと向かった。学校の準備は玄関に置いた。


三人で朝食を済ませて、あとでそれぞれが連絡をすることを伝え

「いってきまーす」

嘉位と香織は手をつなぎ、楓もつなぎたかったが、もうお兄様は、かおの物であるから、我慢

それより、今日の野球部の監督室へ行くことが気になった。


「お兄様、わたしも野球部の監督さんのところ行っても良いですよね」

嘉位

「香織と一緒に、八重さんも、由良も一緒だけど、良いかい?構わないよ」

嘉位

「ただ、めずらしいな、楓が部活に興味あるなんて」

楓、たくらむような、にやにや した顔を見せて

「むふふふ、内緒です。間違いなければ!」

香織

「え!そう!そうだった、野球部の部室について、あれ?!あ、まだスマートフォン見ていなかった」


電車にのり、香織はスマートフォンを眺めると

ものすごい量のメッセージと、着信があって

あ、八重からだ、え!!!

「嘉位、嘉位、八重と由良君!・・・これ!見て」

香織は八重と由良君が二人で映っている写真をみせてくれた。

嘉位

「うん、昨夜由良から連絡があった。」

「お、由良君やっと、中曽根さんに告白できたのだね!ながかったな。教室で冷やかしてやろう!」


電車が、最寄り駅につき下りると

由良と八重

佐伯と桜井

が待っていた、

楓が

「おっはよう!由良をからかい、ずいぶんと時間がかかったようだな、うふふ」

とあえて、声をだしてわらいを、見せた

由良は、ばか、それ、いまさら言うなよ、的な感じで、しーと、しーと。

「中曽根さん良かったですね。お二人は間違いなく誰がどうみても、お似合いのカップルですわ」


佐伯と、桜井!?見つめあって

「うそ!まじで、わー!中曽根さん、御手洗君おめでとう!」


八重は、予想外に喜んでくれたので、嬉しくなって泣きそうになっていた

「あ、あ、ありがとう、みんな」


佐伯、桜井

「かお、おはよう!あの時助かったよ、つぎはね、・・・」


皆でわいわい話ながら登校していると、


別の学生たちからは、いったい何があったのであろう

あのメンバーが一緒に、それも和気あいあいというか、笑顔で話して、楽しいそうにしている。

え、敵対していたのでは?

うそー!

なんで、なんで、でも、羨ましいな、美男美女があれだけあつまると

見ていてこっちも、嬉しくなっちゃう、そうだよね

仲良くなれてよかったね。本当に、あの時の空気は凍てついていたものね

それが、まだ1月なのに春がきたような、暖かさをもたらすような、笑顔、笑顔


誰もが、うらやましいと思っていた。



教室に入っても、いままでとは全く違う、八重、香織の華やかさというか、まるっきり別人にみえることに

集まり、八重、香織のまわりは人、人、人、沢山の生徒に囲まれていた。



いっぽうで嘉位のところに、桜井と佐伯が来ていて

桜井・佐伯

「山本君、おめでとう!かお、もすごく、嬉しく話してくれたよ」

嘉位は、二人にしーー!と、だめだめ、的な

「学校では、普通にするから、しかし、よくあんな遅くまでゲームやるよな、眠いのでは!」

今度は、桜井と佐伯が、

しーー!それは、しーーー!的なジェスチャーをとり

佐伯

「学校では誰もしらないからね、わたしたちのこと、楓も、かお、も一緒なんて、ですので学校では」

桜井

「そうそう、野球に復帰とか、かおが言っていたけど?」

嘉位

「あ!うん、今日野球部の監督に話してくる予定、仮的な、本格的には3月からかな」

佐伯

「でも野球部は今休部と、メンバーが足りないとかで?」

嘉位

「それならば大丈夫、問題ない既に手を打ってある。春はでられないけど、今年の夏から本番!」

佐伯

「え!新入生とか?」

嘉位は、なんとなく軽く頷いて

桜井

「え!それって、由良君と、あの黄金バッテリー!世界一が復活ってこと、すごい!」

佐伯

「もちろん、やるからには甲子園目指すのでしょう?」

嘉位は、・・・少し、ちがうな?的に、遠くをみつめて

「目指すところは、甲子園で優勝!それでしょう!」

桜井

「すごい!すごい!甲子園に連れて行ってね、応援いくからね」

佐伯

「もちろん、全力で応援する!あと、中曽根さんも、かおも羨ましいなあ。世界一がいつも隣で・・・」



授業が終わり

本来であれば、今日は祝日であるのだが、地震の事もあり、寮生が学校に戻ってこられないため、

今日の休みは、木曜日に、金曜日は入試でお休み、土曜日も入試、日曜日、

木曜日から日曜日まで4連休という形。


そして月曜日、つまり一週間後に合格発表となる。来週の午後から各部活動は新入生説明会がある。



由良と楓が、嘉位を誘い、そして八重と香織の教室に向かった。

既にみなは下校していたが、由良がここに、せんさん(2年生)と、かずき(1年生)を呼んであると伝えた


由良は、来たことを確認してから


「まず、2年生(新3年)の増田ますだ せん、せんさんと呼んでいる。なんと、知っているよね、御存じ数学五輪の金メダリスト

そして、本田ほんだ 数記かずき、かずき も、知っているよね、数学五輪の銀メダリスト、二人は野球部の記録員、で、こちらが山本やまもと 嘉位かいで、双子の妹の楓さん、

中曽根さんと、嘉位の婚約者の香織さん」

由良は、全員がわかるように、説明した。

せん と、かずき

「え!婚約!おめでとうございます」

嘉位

「ありがとうございます。ただ、学校では普通にしているようにします。まわりの生徒さんにご迷惑がかかりますので」

八重

「数学五輪の金、銀、この人たちなのだ。野球部にいるなんてびっくりした」

由良

「せんさん、先日送った資料に目を通してくれましたか?かずきも?」

せん

「はい、見事にまとまっていて、それでグラウンドが作られていて、新入部員が15名以上と」

かずき

「僕とせん、の二人は、野球は出来ないけど、スコアは完璧だから、任せてください」

由良

「せんさん、今日監督とあうのは、伝えた通りで、せんさんにキャプテンをお願いしたいのですが」

せん

「いえ、それは向きません。僕は話すのが苦手ですし、まとめあげる、牽引力というのがないので、あの良かったら、お二人でやっていただけないですか?」

由良

「いや、先輩を差し置いては」

せん

「いえ、年齢は関係ないです。カリスマ性が重要ですから、わたしが決めてよければ、キャプテンは山本君で、副キャプテンが御手洗君でお願いいたします」


嘉位

「先輩が、そういうのであれば、喜んで引き受けます」


せん

「先輩って固いな、せん で いいですよ」


嘉位

「では、せんさん で、かずき君も僕たちで良いですか?」


かずき

「もちろんです。資料ありがとう、かい と呼んでいい?」


嘉位

「もちろん、では、僕もかずき と」


かずき

「まだ、時間ありますね、お昼は売店の自販機の冷凍食品とかにするとしても、まだ30分あります。ここで、僕たちと勝負しませんか数学で!」


由良

「そうだな、資料もまとまっているし、嘉位が監督に話すだろうから、数学勝負!良いね。やろう、やろう!みんなでやろうか?」

せん、そうだな、どれが、よいのだろう、沢山の数学五輪の過去問を取り出して、あ、これが良いかな、これは自分もやったことが無いやつだし、それならフェアだ。

「この新しい本、まだやったことがないので、ここの適当なところを、人数分コピーとってきてくれますか?」

八重、香織

「私たちで、コピーとってくるね7枚ね」


すぐに二人は戻ってきて、

せん

「では、1問しかないですが、最大20分で、終わったら、挙手という形でよいですか?」

せん、時計を見て、あと2分で11時40分になりますから、丁度12時まで

では、スタート


いっせいに、プリントを表にして

すぐに、嘉位、由良は手をあげた、1分


せん、かずき、も手をあげ3分



楓も手をあげ、5分



八重と香織は、悩みながら・・・、うーん、こうで、こうなって、うぎゃぁ!

わけのわからない、濁音が教室をこだましていた。



八重が、もうむりーー

香織も、ぜんぜんわからない、

八重

「ギブアップ、たぶん1時間やっても解けないからパスで」

香織も

「わたしも、パスで・・・」


せんは、嘉位と由良が先1分で終わった事に驚いていたので、

せん

「では、由良、山本君、あ、かい でいいね、かい どちらでも 前に出て説明してください」

二人は前に出て、


嘉位が話し始めた


「まずこの問題、一瞬で暗記していますが、上からでは時間がかかります。そこで先に解答を想定してから、問題にたどり着きます。これに間違いがなければあっています。」


八重は意味がわからなかった


由良が、付け加えて


「数学は答えが1つなので、つまりバックキャストで考えれば、この時点で、7630分の1になるけど、0とー1はないから、280分の1になるつまり、こうなる」


嘉位

「その先は、既に問題にあうはずなので、長い数式を書くだけ、この各時間がながかったが」






八重、香織


「えええええーー!なにそれ、---!」


せん、かずき


「まいった、俺ら世界一なのだけど、そういうとき方があるのか、考えもしなかった。暗記は得意だけど、上から説いていったな」


「わたしも上から」


嘉位

「楓もすごいぞ、これ5分だから、せんさん、かずきも3分は凄い。普通はまず、時間あっても解けないよこの問題」


八重

「でも、あんたらは解けたのだよね?!世界が違うは!」


せん

「確かに、世界が違う、数学五輪でてみては?かいも、ゆらも?」


由良

「いやいや、僕らはただ瞬時に暗記して、バックキャストしただけだから、つまり、たとえば、相手先行で4回裏 4-0 で負けていたとする。それを9回までに4-5で勝つにはどのようなストーリが、というのを数百パターン考えて、それに一番確率の高いものを選び。勝つ!」


嘉位

「うん、野球と同じだね」


八重

「はあ?!あたま、壊れているよね?!あんたら、病院に行って先生にみてもらったほうが?(笑)」


かずき

「それは、凄い!キャプテンは間違いないですね、かい。副キャプテンは、ゆらで!いや、くやしいな、数学で負けるなんて」


嘉位

「では、お昼にしようか」


せん

「僕とかずきは、寮で食べられるから、一回寮でたべてから、1時に監督室のところにいくね」


由良

「せんさん、了解です」


由良、香織、楓、嘉位、八重は一緒に食堂へ。

食堂はやっていないが、ものすごい台数の自動販売機がある。

飲み物、食べ物、チルド品やカップ麺


皆は、それぞれチルド品のお弁当を選び。自動販売機で温められて、取り出した


嘉位は、すぐに、赤いきつね に飛びついて!これしかない!、でか盛りもあるのか、決めた!

お湯を入れて、待つ


いただきまーす


嘉位

「うまい!うまい!すげーー上手い!このきつね、そしてこのだし、日本のカップ麺は世界に誇る文化だ!」

香織は・・・。うん、嘉位の言うことがよくわかる。と。


八重は香織に

「なんで、あんたのところの旦那、あんなに赤いきつねにくいついているのよ?」

香織

「家での食事が毎日料亭みたいだから、嘉位は、インスタントとか、ラーメンとか、ファーストフードとか、感動して食べるの」


八重

「・・・。あんたの旦那、実はバカなの?(笑)」


二人は大笑いをしていた。


嘉位が

「ところで、楓、どうして、野球部の監督へ一緒にいくと?」

楓!

「まだ、内緒です。行って、間違いなければ、お話します」


そろそろ1時近くなってきた、せん も かずきも来たので監督室へ向かった。


失礼します

せんが先に入った


監督

「お入りください」

「あ!山本様、おいでくださり、誠にありがとう・・・」


嘉位は、

「監督、ここでは僕は学生です。まわりからもへんじゃないですか」

せんは、感じ取って

「監督、呼びづらいなら、嘉位をキャプテン、由良を副キャプテンにしましたので、かいの事をキャプテンと呼んでは?」


監督

「そりゃー助かる。キャプテン。資料は全て目を通してあるし、理事長からはキャプテンの好きにさせてくださいと言われている」

「もっとも、ここに来たのも前任の監督が解雇されたので、丁度定年まじかということもあり、紹介されてね。基本的には事務畑、経理をやっている10年契約だ」

「コーチ陣も新規に、加わった」


嘉位

「監督、まさにそれです、今日来た1番目は、新入部員の一覧を見せて頂けないでしょうか?」


監督

「あ、紙はこれ、あとで、データで皆さんのタブレットに送っておきますね」


全員が、紙をみつめ


由良と、嘉位は声をあげた!!!



由良


「すげー!いけるぞ、いける、けい 、こうせい、が居る。完璧だ、二人含め総勢世田谷4名だ、これは熱い!泣けてくる」


八重が由良に

「そんなに、凄い選手なの?由良?より?」

由良

「八重!そうだよ、俺と嘉位、中学三年春は全国制覇し、ただ夏は国際大会に出るため、2つの国内大会を辞退していて、」

「その代わりというわけではないが、俺のかわりに、けい が キャッチャー、嘉位の変わりに、こうせい がピッチャーで、全国大会制覇! Gカップも制覇! 3連覇を成し遂げたのだよ」


香織

「すごーい!けい って山本だけど?」


嘉位

「あ!まだ香織はあったことがないが、従妹の、けい。とにかく才能は由良と同等、由良が体格と頭の良さで上だけど、野球センスは超1流。

こうせい は 143,4投げるピッチャー!」


楓!

いた、いた!和井田に来るって本当だったのだ、良かった。よし、わたしは2年くらい活動停止を宣言する。ぜったいに仕留める!


「お兄様、豊田とよだ れんこの方をご存じでしょうか?」

「連は、わたしと同じモデルなのですが、ボーイズリーグで優勝しているピッチャーで、とてもかっこいいのです。」

「わたくし、この方が和井田に来ると言って、あ、名古屋のロケにて一緒で話が盛り上がったのです」

「超かっこいいし、気が利くし、頭もよいし、野球も凄いのです。わたくし、この連をゲットいたしますわ」


嘉位

「それで、一緒に監督室に来るといっていたのかー!」

皆それぞれメンバーを見て




嘉位

「監督、グラウンドが4月に出来上がります。ここからマイクロで3分。歩いてでもいけます。少しルールを変えさせてください」



監督

「目は通してあるし、理事長から言われているから、そのままキャプテンの言う通り、わたしはただ見守るだけ、ノックすら打てないしね、やっとサインを覚えたくらいだ」


嘉位

「基本的には、2月末までは休部で、和井田は学業優先なのはわかります。ただ、週3日、1日1時間しかグラウンドが使えないのは、厳しい」

「新入生15名、全員寮生ですから、練習は19時まで行います。雨が降った場合、天候不順の場合は中止、自主学習。」

「原則休みは週1、朝練はなし。土日は遠征試合を組みます。スケジュール表は送った通りです。」

「支部大会が終わってから、敗者のチームがまず、オープン戦、僕たちの初戦と考えています」

「対戦相手の高校にグラウンドの都合がつかないときは、新しいグラウンドをホームとして試合を行います」





「1つ、ここで質問があります。和井田は野球部、マネージャー、女バスケ、吹奏楽部が全寮です。僕、由良、香織、八重さんは通学」



「このマネージャー15名、女子は?」


せんがもう一度見直す、あ!


「本当だ、女子15名・・・え?マネージャー15名?」


「いえ、18名ですわ。わたくしも香織お姉さま、中曽根さん、八重と呼びますね。八重、3名もマネージャーです、通学になります」


由良

「聞いたことないぞ、部員と同じ数がいるような、マネージャーとか」


かずき

「な、なにかの間違いでは、全員女子寮、入寮が3月23日、24日が入寮式、25日から高野連の解禁で練習開始ですが・・・。」



嘉位、これ、よく考えたな、母さんの案なのか、だれかの知恵なのか


「これはすごい15名の女子」


嘉位、あ、いいかたが、まずかったか・・・

香織は、かいの袖をひっぱって!むっとした顔で



嘉位

「つまり、これ出身校みてほしいのだけど、全部地方の中学校だよね。つまり、地域での有名な高校の知識とか少しはあるのかと?」

「さらに全寮、特待だから費用は和井田負担というか山本財閥負担になるから、地域からしても、お金がかからず、基本的には和井田の大学にエスカレートで入れるし」

「よく考えてあるな」


せん

「あ、そういうことですね。つまり情報網が出来ているという!凄い」


監督

「そうなのか、良くわからん、ま、そのようだ」


嘉位

「もう1つ、お願いがあります。資料を送った中にある件で、来週の月曜日、合格発表後の入部説明会において、僕と由良で新入生、保護者の方への説明をしてよろしいですか?」


監督

「それは、山本様、あ、キャプテン、副キャプテンに任せるよ。隣で聞いているから、大丈夫だ。むしろお願いしたいくらいだ」


嘉位


「ありがとうございます。最後に3月25に解禁日より前に、春選抜が行われます。甲子園です。」

「僕、由良、香織、八重さんを偵察という形で、甲子園を見に行きます。」

「連泊になります。許可をお願いいたします。1週間程度、シニアの春全国大会も同時期ですので、そちらも顔を出します。世田谷も出ますので」

「保護責任、同伴者はいませんが、財閥の関連会社の宿を押さえます、公共交通機関及び、うちの関連のハイヤーを手配し」

「連絡は常につくようにいたします。」


監督

「それは、それは山本財閥であるからこそ、山本様、何も問題はございません。あ、キャプテン」

「理路整然と同等とお話なささると、流石は御曹司様というオーラがでておりますな、あ、キャプテン。」

「わたしは、キャプテンという事になれるところから、始めます」

「形だけの監督ですが、よろしく頼むキャプテン」


嘉位

「はい!」



「良いなー旅行、でも、連はつれていけないのでしょう?」


嘉位

「うん、連君見てみたいな、お泊り試合となるとゴールデンウィークにロードを組んでいるので、東北方面へ。そこになるね」


「よし、それまでに、連をゲットしておく!」


嘉位・・・・いや、野球をやるのだけど

「そろそろ14時ですね、監督ありがとうございました、せんさん、かずきも」

一同

それでは、失礼しました。



楓は外に出て、お迎えの車に乗った。帰宅時間は不明で、0時をすぎるかもと、言い残した。


せん と かずきは、寮に戻った。


由良、嘉位、八重、香織は、ファミレスで改めて、メンバー表等を調べて、

各々がどのような選手なのか、タブレットで調べていき


あらためて、これならば行ける!甲子園、いや日本一!

頭の中に、和井田学園、甲子園初出場が描かれていた!


17時に解散して、駅に向かい

由良、八重

嘉位、香織

それぞれの家に向かった。




< つづく >


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