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第一二五話 由良始動

少し数日、話はさかのぼり・・・?!


由良である。



リモート授業を終えた、由良。うーん、暇だ。野球部は休部扱いだし、地震のほうはもう大丈夫だろう。あ!そうだ、嘉位がまとめた内容と話をあらためて確認しながら、

確か、月曜日に監督のところに行きたいと言っていたな。

嘉位の家に遊びに行ったときに、中曽根さん女バス辞めて、野球部のマネージャーやると言っていたよな、

嘉位にSNSを送るが、電話も出ない、嘉位の既読もつかないし。


週末暇だ、

いや、今この時点で暇なのだけど、どうするかな、


野球道具でも見に行くかな?なんか、嘉位に先を越されたというか

もっとも、大学に入って、プロ指名受けたらと思うことはあったから、いままで、お断りをしていたし

もちろん、思い続ける人がいるわけで、そのストーリを描いていたわけだが・・・

お互いがプロで!


そう簡単にプロという世界に入れるわけではないしね。勉強もちろん頑張る。

和井田はそのまま、大学へは行けるから、そこで、トップをとって、なんとかプロ指名

そして、みたいなのが



崩れていた。



よっしゃ、断られたら、断られたで、

玉砕覚悟で、誘ってみよう。べた、に映画でも。


SNSで、中曽根さんに、明日あいていますか?と


入力するものの・・・送信がなかなか

押せない



なんで、ボタンを押せないのだ。


中曽根さん、中学のときからだよね、男性にも女性にも人気があって!

俺なんか、誘っても・・・、既に彼氏とか居るよな、


あ、でも、彼氏っぽいのはみたことがないな、香織さんとはいつも一緒にいるけど

たまに、体育館で女バスの練習を見に行ったこともあるけど、女バトや女バレに囲まれて話しているのは、何度も見ているが


男性と話しているというのは、見たことがないな


何を、ビビっているのだ!俺は、由良様だ。

そう、由良様だ

由良様


由良さま・・・・!?って何者だ、

あ!かんがえるだけ、無駄、


突撃!


うおーぉ!いくぞ!



どりゃー(送信ボタンを押すまでに、10分は経過していた)




すぐに、既読がついて

中曽根さんから返信があった。

「お、由良、うん、空いているよ。今も暇でさー、由良電話していい?」


思いもよらない、電話という展開に・・・意識してしまったこともあり

由良は緊張していた。




一方、その頃の中曽根はというと、


暇だ、ひま!!!部活がないとこうも、暇な時間なのか

部活なかったら、わたしの人生は、何も無いということ?


でも、わたしはもう、バスケはやらない、やれない、もう和井田なんなのよ

わたしだって170ちょっとは超えているけど、190とか195とか、怪獣なの?


怪獣!・・・それは言い過ぎか、

かなわななー、


それに引き換え、

どこかの内気なお嬢さんは、やっと仕留めたと思ったら、

婚約とか


羨ましい

!?


そうか、わたしも、きちんと恋人を作れば良いのだ、そんなことを、昨年末思っていた。


由良かっこいいよね、あれだけ大きくて、がっしりしていて、頭もよくて、

女性にもてるものね、でも中学からたくさんの女の子たちが告白しても、一方的に断られているのだよね


お気持ちはありがたい、とても嬉しい。勇気を出してくれてありがとう、

でも、僕には意中の人がいるので、すいません。この決意はかわりません。申し訳ありません。



とか、泣きながら話してくれた子もいたよね。



由良なんて、私の気持ち、考えた事もないだろうな

由良のまわりにはいつも、人が男性、女性あつまっていて、

わたしは、遠くから見ているだけだった。


由良、かっこいいなー、頭も良いし、


ときより、気のせいか、わたしが意識しているからであろうか、視線を向けられている気はあったのだけど

それは、気のせいよね。


あああ!もう、恋がしたい!香織のように、あれは異次元か、

そこまでいかなくても、普通に女の子として恋がしたい、


もう!ダメなら、ダメでよいか


そういえば、はっきりわかったことがある、

確かに中学のころから、由良を意識していた。かっこいいと、彼女いるのだろうな、いいなー、あんな彼氏わたしも欲しいな。由良の事が中学のときからずっと好きなのに、言えないよな。


そう、はっきりしたのは、香織の旦那が誘ってくれたかえりの車だ


倒れてしまって、指が折れている事もあり、大けがをする寸前

由良はやさしく、抱きかかえてくれたとき

胸のドキドキがおさまらなくて、私はやっぱり、この人が好きなのだと。



ああああ、もう、なんか、


よし、由良にメッセージでもいれてみよう

彼女とか一緒だったら

迷惑かな


迷惑じゃない、文面ってなんだろう、

よう?



これじゃ、何もつたわらないし


あああ、どうしよう、香織にSNS入れても既読つかないし、


スマホをじっと見つめる。


あんた、スマートっていうのでしょう、以心伝心でわたしの気持ちを、由良に伝える事すら

できないの?オンボロイドっていうわよ


って、私は、バカなのか、あーもう、



そんな時であった

突然


由良かのメッセージ

「明日あいていますか?」


おお!!!お!お!

ごめんよ、ごよんよ、オンボロイドなんて言ってしまい


八重はスマートフォンに向かって、両手を合わせて深くあやまった



すぐに


返信して「空いていることを告げた」

しかし、文字だと、もし、この返信を隣で、彼女がみているとかは、頭の中で数秒間の大戦争が起って

とうとつにつづけて、「由良、電話していい?」

と送ってしまった。



あ!送信しちゃったよ、戻ってこい、どうしよう、電話は今できないとか、いや彼女の相談だとか


取り消せ、取り消せ


と思ったやさきに、既読がついた


あああああ!!!この オンボロイド!!!  送信も、履歴も全て、消せ、消せ、きっと迷惑だろうに、記憶毎けせ!!


オンボロイドなんとかしてくれ!!



えーい、電話しちゃえ!、この流れで、通話ボタンを!

・・・。

・・・。

・・・。


一呼吸おいて、よし!落ち着いて、落ち着いて、いつもどおりに


「お!由良どうしたい?、今ね、わたしは、超暇なのだよね?由良は?」


由良

「うん、暇というか部活が無いと、何をして時間みんなすごしているのだ?」

八重

「だよねー、わかる、うちらさー中学からスポーツ一直線だったかね!この間は香織の旦那が誘ってくれて楽しかったけど、昨日もつまらなくてさ」

「由良もそうなのだね、わかるよ、わかる。部活とかしていない人は普段なにしているのだろうね?」

由良

「そう、まさにそれ!なんだろう、天文学的数学理論とか解いたりしているのかな?」

八重

「そういう発想がでてくるのは、あんたか、香織の旦那位だとおもうぞ」



二人は大笑いしていながら、話を続けて


明日の話に入る前に、どうでもよいことを、由良が面白おかしく話してくれることだから、


あっというまに3時間も電話をしていていた。


二人は、何も食べていなかった。


八重

「何か食べたいな、由良はお昼食べたの?」

由良

「いや、まだだよ、中曽根さんは食べた?」

八重

「まだだよ、話していたら、こんなに時間に、由良って女の子とこんなに話すのだ!びっくりした、彼女は楽しいだろうね」




由良!?


「俺彼女いないよ、というか恋愛すら、したことがないよ」


八重!?


「え!だって、中学の時から告白されまくりじゃん、高校でもそうでしょう?」


由良


「確かに、思いを告げられているけど、俺は、もう一目みたときから一人に決めているから・・・」


八重は、とても残念に思い、そうなのだ、そういうことなのね、意中の人オンリーなのだ、なんだか涙ぐんでしまった。


「良いな、由良がそこまで思ってくれる人って、羨ましいな」



由良・・・。そ、それは、と切り出そうかと思ったが、電話では

「あ!そうだ、明日映画にいかない?二人で、そうだな、お台場あたりはどう?それで食事とかして?」


八重

「え!わたしで良いの?その意中の方といったほうが」


由良

「中曽根さんと行きたいの、それとも迷惑かな?」

八重・・・。良いのかな、わたしで?

「迷惑だなんて、そんなことないよ、私で良いの?」


由良

「では、明日そうだね、10時に駅で待ち合わせでどう、着いて、映画みてから食事とかは?」


八重

「うん、わかった!10時ね、了解。では、ご飯食べて、明日の準備をするね!ありがとう由良、明日楽しみしているね」


通話が終わり、八重はドキドキしていた。ワンちゃんあるのかな?的な感じが


由良は由良で、おおおおおおぉおーーー

雄たけびを、あげて、ついにきた、ついにきた、玉砕覚悟で、明日!


二人は各々姿見で服をえらびつつ、お風呂、夕食をすませ、明日をこころまちにしていた

八重は、香織にデートに誘われたことを、SNSで告げた


翌日、駅にいくと既に由良が待っていた。予定より20分早く来たはずなのに、由良は既にいたのである。


八重

「おまたせ、あれ10時だよね?」


由良

「おはよう!中曽根さん、洋服かわいいね。そういえば、髪伸びてきたなーとこないだ嘉位の家で思っていたけど、髪のばしているの?」


八重!?気が付いている人も、いたのだ

「うん、バスケやめようと思い始めてからだから、秋くらいからかな、伸ばすことにしたの、変?」


由良

「いや、俺は中曽根さん長い方が似合うと思うんだよね、かわいいよ!」

八重は顔が真っ赤になり、由良はごく自然に、八重の手をとり、二人は手をつないで電車にのり

八重はドキドキがとまらなかった。なんと自然に手をつないだのだ、初めてである、男性と手をつなぐのは

電車は目的のお台場に到着し、二人はそのまま映画を見た。ラブストーリーもので、湯世曲折したが、最後はハッピーエンドになった。


そのまま、食事に向かい、少し並んだが、由良の話が面白くて、退屈ということはまったくなかった。


食事を済ませてから、由良が別のところにいこうと、誘い、途中書籍店が目について、立ち寄った。





野球のコーナーには、一昨年前のU15代表の本があった。



八重は!そうだ、今世界一の人と一緒にいるのだ

「これ、由良、のっているね!天才バッテリーって由良と、香織の旦那が表紙!」

由良

「お!まだおいてあるのだね、あれは号外的に出てすぐわすれさられるような、気もしていたが、まだ売っているんだ。この特集は見たことないな、ま!あとから出たものなのだろうね」

八重

「え!由良もみていないの、これ私買っていいかな?」

由良

「うん、でも中学のときだよ?」

八重は、とても珍しいモノということがわかり、嬉しくなって

「いいの、いいの!買ってくるね」




二人はそのまま光のアミューズメントに行った。



中に入ると、そこはまさに異世界、光のアート、鏡にもなっていて、綺麗であった。

由良は、どきっとした、あとしまった、と反省するところがあった。



由良

「ごめん、選択をミスった、中曽根さん、下着見えちゃっている」


八重!!!!

「あ、本当だ!はずかしいけど、由良なら良いよ」


由良もびっくりしてしまい、顔が真っ赤になった





八重は、照れている由良がかわいく見えてしまい


「由良、顔まっか、ねぇーねーぇ、うちらってさー周りからみるとデートしているように見えるのかな?」


由良

「え、デートでしょう、どうみても、デート、それ以外になにがあるの?」





少し、移動して、人がすくないところに

八重はとても、どきどきしていた。

実直にデートという言葉を受けいれた、由良にたいして、由良の顔をみることにドキドキしたが、もう、思いはとまらなかった、玉砕覚悟で


八重

「あのね、由良、わたしね、ずっと思っている人がいるの、その人と一緒に大学を出てプロになる、そうしたら、告白すると決めていたの」

「でもね、その夢はあきらめて、新しい夢が出来たの」

「わかる?」


八重はドキドキと、今にも泣きそうな声で話しかけた

「由良、わたしね、中学のときから、ずっと、由良のことが、由良のユニークに!」



その時、


由良は八重の唇に、


指でふれて、


それ以上は言わない



いうようなそぶりを見せた



八重は、・・・ポロリと涙が、落ちた。ダメだったのだ、


わたし、


フラレちゃった。


がんばったのだけどな、ずっと、好きだったのに・・・。


あれだけかっこよくて、それも世界一。

思い出せば、ずっと由良を見ていたのだな。


そっか、

フラレちゃったんだ、わたし。



涙が、ぼろぼろ


落ちてきた。


我慢が


出来なかった。


はじめての告白であったと同時に、それは初めての失恋だと、思ったから


なおさら、この場から立ち去りたく、涙がぽたぽたと




ガラスの地面にぽつり、ぽつりと


フラれるって、こんなに苦しい事なのだね。



由良

「俺は、中学校に入って、一目みて、惚れてしまった人がいる。その人と生涯を共にしたいと、ずっと思っていた。」



八重は、もう、嫌になり、その場から逃げようと思った。フラれたのだから、もう、いいでしょう、もう、いい、もう良いのだ、その場から立ち去り、振り返ろうとしたときに


由良は八重のケガをしていない手の方を優しく握り


八重は、顔をあげて由良をみつめる


「その人は、部活に一生懸命で、俺は体育館によるたびに、その人を見つめていたのだ」

「その人の事がずっと好きだった、そして今でも、今はさらに」


八重は、もう泣いていて、失恋の厳しさを知った。


由良は、八重の顔を別の手で、やさしくほほをなぞり自分の顔にむけさせた

八重はどきっとした、由良の顔が近いのと、なんでと!!涙がとまらない



由良は意を、決して!!



「ここからは、俺にいわせてください」



「俺は中学校で初めて、あなたを見てから、一目ぼれしました、そして今はそれ以上に中曽根さんが好きです。大好きです。」


「俺とお付き合いしてください」




八重はもう、何がなんだか、あふれるばかりの涙で、

八重は由良をみつめ、うなずき、そっと目を閉じた


由良も意をくんで、

二人は唇を重ねた


八重の涙はとまらない、とまるはずもない


フラれたと、思っていたのに、由良がそう、わたしの事をわたしと同じようにずっと思ってくれていたなんて!


唇から少し放して


八重

「わたしも由良が大好きです、宜しくお願いします」





八重は涙がとまらず、再び唇を重ねた。


光のイルミネーションが意図的に、二人を照らすような演出をしていた。




まわりのお客様もこれは、何かの演出だと思い、


祝福の拍手を送ったのである。



二人は周りをみわたすと、視線が二人のもとにあつまっていることに、気が付いた


どうどうと、人前でキスをしていたのだから

二人は真っ赤になりつつも、軽くまわりの方やスタッフさんに頭をさげた。



帰りの電車も手をつないで

由良が、決めていたこともあり

「八重と呼んでいいよね?」

八重は由良によりかかって

「もちろん、わたしだけの由良!大好きです」

素直に、あらためて、気持ちを伝え

明日は、日曜日、デートをする約束をした。


由良は八重の家まで送ってから、自宅にもどった。外はまっくらであった。


帰宅し、部屋にもどると

由良は、


よっしゃ!!!!!!



大きな、声、

いや雄たけびを、あげた!


翌日は由良と八重は水族館に行き、いちゃつきながらも、熱いキスをかわして

すこしだけ、由良も我慢できなくなりかるい、スキンシップをし

八重はもちろん、受け入れた

しかし、一目もあるので、ここまでよ、・・・的に、

本当は八重も早く大人になりたいのであった。









帰宅後、


嘉位にSNSで連絡し


嘉位からは、「おめでとう!バレンタインデーくらいまではかかると思っていたが、それより早くて驚いたが、ついにやったな!うれしいよ」

的な返信があり

つづけて、

「明日監督に話すのだけど、そのなかの1つに、3月、俺と香織、由良と八重さん、4人で甲子園視察、長期お泊り旅行な!いくぞ!」


由良は嘉位に、ありがとう と 同時に、まじかい!お泊り!すげーことを軽くあっさり、考えるな、流石嘉位だぜ。

感謝しなくては!


「では、明日学校で!」


そう、返信した



一方で八重も香織にSNSで連絡をいれつづけるものの、なんの返信も香織からはなかった・・・。

色々話したかったのにー。


金曜日からの出来事が急すぎて、思い出すだけでドキドキしていた。

早く由良に会いたい、会いたい。


そう思い、いつのまにか寝ていたのであった。



< つづく >



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