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第一二〇話 二人きりの初旅行へ


嘉位

ただいま帰りました。


千佳

「おかえりなさいませ。ご連絡頂ければお迎えにあがりましたのに」


香織

「わたくしも、そのように言ったのですが・・・」


嘉位

「いや、いや、自分達の物を買ってきたのだからね」


千佳

「嘉位様、その量は・・・」


嘉位

「良いのです、二人で帰ってくることが楽しかったので」


香織はふと、嘉位が少しずつ大きな袋を下す姿を見て、そうなのだ、二人きりで変える事を考えてくれていたのだ、嬉しい。

今日の嘉位は凄かったな。千佳さんに伝えるべきなのかな?伝えたいな、自慢したいな、そんな事を思っていた。


嘉位は、下ろし終わってから、内心は重かったのだが、それは表には出さずに、おなかが空いた素振りをみせて


千佳はそのしぐさを見て

「先に、お食事になさいますか?」


香織は確かにお腹が空いている、嘉位も空いているのであろう。少し嘉位を休ませてから、食事でも良い。うん、きっとそうだ。

「千佳さん、一回嘉位と部屋に戻って、少ししてから、お食事でよろしいでしょうか?」


千佳

「香織様、かしこまりました。お荷物はお部屋に私共が運びます」


嘉位はお任せしようと思い、香織の手をとり、部屋に向かった。


千佳は、そうとう重かったのだろうと、察することは簡単であった。


嘉位と香織は、ゆっくりと部屋へ向かい

香織は

「嘉位疲れたでしょう、お部屋でマッサージでも?」

嘉位

「うん!全裸で?ね」

香織

「違います!まったく」

部屋に入り、ベッドに横たわる嘉位。そして買い物したものが、メイド達によって運ばれてきた。

香織は、

「扉を開けて、こちらに、お願いします」

メイド達はそっと下ろして、扉をゆっくりと閉じて、部屋を後にした

香織は、買い物一式を見て、これは相当重かっただろう、そしてこんなに一杯、それもお揃いのものを、そう思うと嬉しくなった。嘉位をみると横たわっていたので、一緒に横なった。

「今日はとても、凄かったです」

嘉位

「あ、あれね、僕は何もしていなからなーぁー」

香織

「そういう風に言えるところが。かっこいいですね」

香織は嘉位の頬にキスをした。本当にかっこいい。私だけの王子様、もう大好き。

嘉位は香織の髪をなでて、少しこのままゆっくりすることにした。

香織の髪をなでる事も嘉位は好きなのである。優しく、髪をなでられると、香織は段々と眠くなってきた。

香織はこのままで居たいと思い、嬉しいな。あ!マッサージしないと、でも、今この状態が穏やかで気持ちいな。気持ちいな。うん。気持ちがいい。

香織は嘉位の腕の中で、眠ってしまった。


香織は緊張が解れたこともあり。寝てしまったのだなと、嘉位はそう思い。このまま少し寝かせてあげよう。お腹は空いているが、2時間位してから食事にすることにした

嘉位は千佳へメッセージを入れておいた。

嘉位も、少し眠くなってきたので、アラームだけセットして、少し一緒にこのまま居よう。


嘉位も、眠ってしまった。


優しいアラームがなり、香織は目をこすりながら。あ!寝てしまった。嘉位もアラームを止めて、

「うーん、良く寝た、香織、ごはんにしようか?お腹が空いていて」

香織

「はい!お夜食を頂いてから、お風呂にしましょうね」


嘉位

「よし!いこう!」


席につくと、千佳がやってきて

「香織様、ニュースをご覧になりましたか?」

香織

「いえ、寝てしまっていて、何かありましたか?」

千佳

「はい、ニュースで組織的犯罪グループが捕まったと、そこに映し出されていたのが本日ご予定のお店でしたので」

香織は自慢気に片手を高くあげて、笑顔を浮かべながら

「はい!はい!はーい!それは嘉位が捕まえちゃいました」

千佳は、やはり、嘉位様がと思い。

「嘉位様は、正義感の塊のようなお方ですからね」

香織は、自慢げに、その場で立って物語風に、身振り手振りで千佳にわかるように伝えた

千佳

「流石でございます、嘉位様」

嘉位は、身振り素振り、あれこれしている香織の姿が面白くて、笑ってしまった。

香織

「本当に、すごくて、カッコよかったです。私は、怖くて、怖くて」

千佳

「香織様大丈夫です、嘉位様が居れば、すべてをお任せして」

香織、にっこりと微笑み

「はい!」


食事を済ませて、いったん部屋に戻ってから、二人でお風呂に入ることにした。

脱衣所を香織が見渡して、ここで嘉位が助けてくれたのだ。と思いながら、全裸になっていた。

嘉位も服を脱いで、二人は浴室へ

嘉位

「では!僕が洗うね!」

香織は、期待していたこともあり、でも、恥ずかしいことでもあり、真っ赤になりながらも

「す、すこし、だけですよ、まったくもう」

嘉位は手に泡をたてて、香織を手洗いした、入念に、入念にお胸を優しく、手洗いを、いやもみほぐしていた。

香織は、感じてしまい、先は固くなっていた

「まったく、おむねばかり、あとは自分でやります」

嘉位は首をふり、手を下の方へ伸ばして、洗い始めた。

香織は段々と息使いがあらくなり、あ!そこは

嘉位の指が、大切な部分に入ったのである。

香織は、なんともいえない、色気のある声を小さくだして

香織は背中に固いものがあたっていて、肌で硬さを感じていた。

嘉位は、もう我慢できなくなり

「香織、すぐお風呂から出よう!もう我慢できない」

香織もうなずき、すぐに洗い終えて、脱衣所で嘉位に体を拭いてもらった。嘉位は拭きながらも、やはりもんでいた。

ドライヤーを片手に髪を乾かし、時には、手は胸をさわり

香織は、ドキドキが止まらない、鏡にもまれている自分と嘉位の姿が映っているのだからである

「もう、この、おてては、この、おてて、大好きです」

すぐに乾かして、パジャマを羽織ると、嘉位は香織をお姫様だっこをし

香織は!!!!はじめてのお姫様だっこに、びっくりしていた。でも、とても幸せであった。部屋に入り

嘉位はそのまま、愛撫を続け、夜は激しく、過ぎて行った。


朝になっていたが、二人は目を覚ますことがなく、裸のまま手を繋いで寝ていた。


千佳はどうしたものか、迷っていた。SNSの反応もないことで、今部屋に入って良いものであろうか、最中であれば、申し訳ないのでは。しかし、時間が無い為

軽く扉をノックした。


ところが、何も返事がない、改めて、かるくノックし、声をかけたが、反応がない

千佳は、責務であると覚悟を決めて、扉を開くと

嘉位と香織は全裸のままであった。


千佳は、やさしく

「香織様、香織様。嘉位様。嘉位様」

何度も声をかけたがいっこうに、起きる事はなく、時間を確認すると8時20分。このままではリモート授業に遅れてしまう。どうしたものか、と

香織が目をこすりながら、嘉位、おはようと嘉位にキスをして、あれどうして裸のままなのだろうと、頭をひねり、ふと視線をあげると、千佳が立っていた

「あ!千佳さん、お、おはようございます」

千佳は冷静を装い

「香織様、おはようございます。何度もお声をおかけしたのですが・・・本日の学校リモートはよろしいのでございますか?」

香織は、スマートフォンの時間をみると。あ!

「嘉位、嘉位、嘉位、おきて、おきて」

と嘉位の体をゆすぶった

嘉位は、寝ぼけながら、

「香織、おはよう」

と言いながら、香織の胸をいきなり愛撫し始めた。

香織は

「嘉位、嘉位、そうじゃない、そうじゃないよーーーー!」

嘉位は周りを見渡し、そこには千佳が立っていた。

千佳

「何度もお声をおかけしたのですが、嘉位様、本日の学校リモートは如何致しますか?」

嘉位もスマートフォンに目をやり時間を確認すると、8時30分。

「やばい!寝てしまった。千佳さん、本当にごめん、あとありがとう」

二人は慌てて、上だけ制服に着替えて、パソコンを立ち上げた。


千佳は、安心したように

「では、リモート授業が終わりましたら、お食事にいたしましょう、それでは」

千佳は満足そうに、笑みを浮かべて、部屋をあとにした。


嘉位と香織は、正面から見れば、そう、モニターカメラから見れば、きちんとした制服姿であったが

下半身は、何もつけていなかった。


なんとか、リモート授業を終えて、

嘉位と香織は顔を向き合って、二人して大笑いした。

嘉位は、香織を立たせて、うわ、制服でこうなるとものすごく、エッチな恰好なんなと


「香織、ちょっとこっちに来てみて」

二人で姿見にそのままの恰好で並ぶと、

香織は顔が真っ赤になって

「せ、制服ってなんだか、とても、なんとういうか、一言で表すならエッチに見えますね」

嘉位

「だよね!だよね!僕もそう思う!これは、すごい発見だ」

香織は笑いながら、

「発見ではないでしょうに、どうしてそういう発想なのでしょうか、まったく、着替えてごはんにしましょうね」

嘉位は、ちょっといたずらしたくなったが、そうだ今日は出かけるので、そちらのほうは、京都についてからで・・・とぐっと我慢した。


着替えて食事を済ませ、部屋に戻って着替えをした。

香織は姿見にて、確認し、なんだかとてもお姉さんになった気分であった。

香織は準備ずみであり、クローゼットをあけて大きなスーツケースを取り出した

嘉位

「え?二泊三日だよ、それ一週間分くらいあるのでは?」

香織

「へ、へんですか?」

嘉位

「着替えはインナーだけにして、小さめのこのサイズに入れて行こう。香織はバックも持ってね」

香織

「はい!」

再び、姿見の前に立ち、うわー、やっぱりお姉さんになっている。自分に驚いていた。

嘉位

「香織!似合っているよ!」

香織にっこりと微笑み

「ありがとう!」



嘉位は、千佳さんに電話をし

「今日車をお願いいたします。あと明日のルートを送りますので、手配済みのあちらの方へエスカレーション願います」


二人は玄関に向かい、千佳が見送りながら、車に乗った。

車はスムースに進み、東京駅の前で下ろしてくれた。

嘉位はお礼をして、二人は手をつなぎ駅のホームに向かった。人は多く混雑していた。

新幹線ホームも混雑しているのは予測するのにたやすい状況、先に軽めの物、飲み物等を買ってからホームに行くことにしたのだ。

嘉位

「香織、ホームに入る前に先に軽食と、飲み物やお菓子等を買おうよ」

香織

「はい、嘉位は何を買うのですか?」

嘉位

「僕は、新幹線では、いつものやつ!」

香織は、少し考えてみてから

「わかった、まい泉 のカツサンド!」

嘉位

「お!凄い、大正解!香織も好きなの?」

香織

「うん、美味しいですよね。」

二人は新幹線の中で口にするものを、買いそろえてからホームにあがった

ホームは沢山の人でごったがえしていた。


香織は、少し心配になっていた。こんなにも人が沢山いるのだから、新幹線乗れないかも?困ったな、と嘉位の顔を覗き込むと

嘉位は察していて

「香織、僕たちのホームはもう少し先、真ん中あたりだよ。いこう」

香織は、あれどうして、ここは人が少ないというか、空間?広く、空いているのだろうと思いつつ、新幹線が入線してきた。

下車する方も沢山いたが、香織の前は少なく感じた。ん?!清掃が済んだ案内が入り、嘉位は香織の手を取って、車両に乗った。

丁度、真ん中あたりの二席。

香織は、はじめてみた、この広いグリーン車に、グリーン車に乗るのは初めてであったからである。

嘉位は、香織を窓際にし、二人とも席についた。


新幹線は東京駅を後にし、京都へ向かうのであった。



< つづく >


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