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第一一四話 はじめて二人で観た白く、そう白く

寒い、夕方になって気温がさらに下がっていた。

風も冷たく、二人は足早に帰宅した。


香織

「あたたかい、ただいま」

香織も体が冷え切っていた、お風呂はいりたいな。良いのかな?

嘉位

「寒かったね、どんどん気温が下がって行ったよね、千佳さんにお風呂きいてみるね?」

千佳

「おかえりなさいませ、ご連絡を頂ければお車を出しましたのに?」

嘉位

「ありがとう、でも、あそこは道路が狭いから家の車では、行けない場所なのですよ」

千佳

「おとなの、休憩やおとまりがいたるところに並んでいる場所でございますね」

香織がすぐに、言葉をさえぎって

「ち、ちがいます。でも車は入れなかったと思います、あの千佳さん、お風呂は?」

千佳

「もちろん、ご用意できております。香織様も寒かったことでしょう、嘉位様に温めて頂いては?」

嘉位

「そうだね、それがいい」

香織

顔が赤くなり

「よくありません、お風呂をお願い致します」

千佳はすこし、つまらなそうに、別の作戦を立てるべきかと、頭をかしげていた。

千佳

「では、お風呂の後、お食事でよろしいでしょうか?」

嘉位

「千佳さん、うん、ありがとう、まずはお風呂で」


二人は、それぞれのお風呂場へ向かった。


香織は、廊下が床暖房で、ぬくぬくと足元から温まる感じがとても幸せだった。

脱衣所も暖かかく、服を脱いだ。

あ、そ、そうだ、と思い出した。このネックレスは付けたまま入浴して良いのだった。

鏡に映った、自分をじっとみつめて、このネックレスかわいいな、嘉位とお揃いなんだ。

なんというやつでしたかな?こらって?こしらって?あれ、わかんなくなっちゃった。

でも、嬉しい。よし、ゆっくりお風呂であったまってこよう。


嘉位もすぐにお風呂につかり、自分の部屋に戻った。

香織のお風呂は長いことは、ここ数日で理解している。

グローブいつ届くかな、今日の便には間に合わなかったはずだから、

明後日くらいかな、早くて。楽しみだ。

もっとも、グローブと用具だけ持ち帰っても良かったのだけど

それだと、手が塞がってしまうから、香織と手をつなぐのも出来なるからね。

コラントッテは一緒につけて帰って来て良かった。

時間的にぎりぎりだったな。お店も閉店を迎えるかもしれなかったし、

もっと気温が下がるかもしれなかったし。

雪とか降るのかな?都心の雪は1cm積もるだけでもパニックになるからね。

なおさら、徒歩で正解だった。

香織がお風呂からあがってくるまで、タブレットに引き続きまとめておこう。

今年から高野連でルール改正等もあるみたいだから、それも調べておかないと。

新入生、来年4月入学の1年生、能力高い!球も早いが、守備も上手いし、飛ばす。

個々の固有能力が高いのだな。

確かに世田谷に居たときにも、一つ下の優秀な選手も致し、

春の全国大会でも、ものすごい打球の選手も居た。

だれが来てくれるのかがわからないが、それはそれで1つの楽しみである。

今からまる1年半。来年4月で2年生 春の大会は出ることが出来ないのだから。

2年生の夏の大会、秋の大会、

そして

3年春の選抜、春大会、夏の甲子園。

考えたものをタブレットに移しこんで、時系列にまとめると

一瞬で時間が過ぎていく。中学校3年間と、高校の3年間は

同じように時間は過ぎていくが、中身の濃さが違う事は明らかで

全力はもちろんだが、ケガをしないようにチームをまとめていかないと、

僅かな隙も許されない。

そういえば、中学3年生の受験日は、新学期早々ではなかったかな

その2~4日後に合格発表があって、さらにその週末に学校説明会と、部活動の説明会があったはず。

たしか、そんな記憶があった。つまり、学校説明会の後の部活動説明に顔をだせば

誰が新入生として和井田に来てくれたのかがわかる!

和井田は、全員寮だったはず。入寮はいつからなのだろう

中学校3年生の卒業が大体、3月1週目か2週目だから、その後なのかな

選抜がやっている時期か。考えているだけで楽しくなってきた。

由良に聞いてみるかな、香織はお風呂からまだだし

スマホ、スマホ

あった。

嘉位

「あ、由良、今大丈夫?」

由良

「うん、どうした?」

嘉位

「思ったのだけど、新学期はじまってから数日で入試だよね?」

由良

「うん、そうだね。」

嘉位

「入試後の週末に学校説明会とかがあって、さらにその午後から部活の説明会だったよね?」

由良

「例年はそうだった。俺のときは部員が居ないということと、エスカレーターであがってきたから、特になかったけど」

「他の部活、例えば女バスとか、サッカーとかは部活の説明会や入寮について詳細に冊子にまとまり渡されるし、たしか、そう、たしかね」

「そう、そう、和井田のホームページにも入試についてみたいなのが、掲載されているよ」

嘉位

「あ、そうだよね、ありがとう由良!見てみるね」

由良

「香織さんは?」

嘉位

「香織は今お風呂中。」

由良

「あ、なるほど、それで暇だから俺に電話してきたのね」

嘉位

「いや、暇だからとかではく、新入生について調べものをしていたら、ちょっと気になって由良に」

「あと今日グローブ買ったよ!」

由良

「お、どこのグローブ買ったの?オーダーじゃないのだね」

嘉位

「見てからのお楽しみ!あ、香織がもどってきたみたいだ」

由良

「楽しみにしているよ、いつから入部するのだ?」

嘉位

「それは香織と相談してみるが、僕はまずは体を元に戻さないといけないから、ストレッチとランを徹底したいな」

由良

「俺もそうだな、秋からまともな練習していないから」

「香織さん来るそうだから、電話切るね、また学校で続きを」

嘉位

「お、わるいね、気を使わせて、では学校で」

由良

「おう!またな」



香織が丁度部屋に入ってきた

スマホが目についたらしい

嘉位はすかさず、香織が誰と話していたのか気になったはずなので

嘉位

「今、由良に電話していた、グローブ買った事とか、新入生の話とかね」

香織は、いや別に心配はしていないのですが、それは由良君だってわかっていましたよ、と内心言い聞かせる感じで。

「そうなのですね。新入生」

「たくさんくると良いですね」

「夏までは試合とかは、ないのですか?」

嘉位

「公式戦は出場できないから、無いけど。オープン戦等の試合は沢山組んでもらわないと、色々試せないしね。」

「編成部長や、監督、コーチが組んでくれるでしょう。他県にも行くと思うし、ゴールデンウィークは遠征になるはず」

香織

「遠征!それって選手だけですか?」

嘉位

「いや、もちろん、監督やコーチも」

嘉位はわかっていて、あえて答えた

香織

「いや、そうではなくて、ですね、遠征ともなると泊ですよね。」

嘉位

「そうなるよね。恐らく宿はうちの関連のホテルとかなのだと思うけど」

香織

「だから、その遠征にマネージャーは、ついていけるのですか?」

嘉位

「マネージャーはもちろん、一緒だよ。遠征」

「そこらあたりも、編成部長や監督だとおもうけど、母さんが何か手回ししていたら、違うのかな?」

香織

「良かったー。おいていかれたら、泣いちゃうところでした」

嘉位

「おいていかないよ。ではごはんにしようか?」

香織は嘉位と手をつないで、広間の方に仲良く歩いていた。

外は真っ暗であったが、少し雪がちらついていた。

香織は足を止めて、雪に指をさし、嘉位に気づいてもらうように

嘉位

「お、雪だね、寒くなったわけだ。」

香織

「初めて、二人で観る雪ですね」

香織はその何気ない一コマでも、とても嬉しかった。

嘉位も、手をとりながら、わずかに振り出した雪をみつつ

香織の唇に、そっと軽いキスをした


香織が気付くと、すぐそばにメイドさんがいた。


香織は顔がまっかになって

まったくもう、この人知っていて、唇をかせねたのでは?


そのまま二人は食事についた。

鍋である!

香織

「あったかそう!おいしそう!」

嘉位

「寒かったから、鍋もいいなと思っていたのだよね。流石だ、食べよう」


いただーきーまーーす。


香織は、 


こっとって 


について、

嘉位に、はなしはじめた


嘉位は、すかさず、コラントッテと言い直し


おもわず、笑ってしまった。コラントッテというのですね。コラントッテ、コラントッテ

呪文のように唱え始めた



ごちそうさまでした。


少しまだ時間が早いので、部屋に戻るが

香織のしたいことを聞いてみる事にした

部屋にもどるなか

手をつないで、話しかけてみた

香織は、嘉位と入られればなんでも良いという

回答を返した

が、

それには、誤解をまねくので

「エッチなのはダメです」

と付け加えた

嘉位は少し残念そうにしていた。


部屋に入って、タブレットを出したままであった。そしてその隣に宅急便の箱がおいてあった。


嘉位

「お、来た、来た、夜の便だったのか正月の三が日は来ないとおもっていたけど

4日朝には来るのかなと、夜の便か。」

香織

「なにか、頼んでいたのですか?」

嘉位

「うん、これ香織のタブレット」

香織

「え?」

嘉位

「昨日あとゲーミングPCも頼んでおいたから、週明けくらいかな、新学期始まるくらいには届くと思うよ。ノートだけど。」

「このタブレットはどちらかというと、色々渡す資料用。」

「あけてみて、セットアップはわかると思うけど、わからなくなったら言ってね」

香織

「ありがとう。早速セットアップする。そしてこの間送ってもらった資料をもう1度みてみるね」

嘉位

「うん、その間にもう少しこの資料まとめてから、再度送るね。由良達にもおくらないとね


香織、セットアップ完了!

「わ、これ早い、起動もだけど、動作も軽い」

さっそく資料に目を通した。

あらためて、事細かくまとまっていて、野球を知らない香織でさえ、

理解でき、かつ教科書のようにきれいにまとめてあった。

嘉位のすごさを改めてしることになり、関心をした。

例えば、わたしがお料理とか、ここまでまとめられるかしら?



嘉位

そろそろ、遅くなって来たから、寝ようか?

明日はお出掛けするのはやめておこう、

雪がこの後どうなるのかが、わからないから

明日は、香織、練習に付き合ってもらってよいかな?

香織

「はい、もちろん!練習ですね」

嘉位

「うん、エッチの練習」

香織

「ち、が、う、 でしょう!まったく」

嘉位

「あれ・・・おかしいな、この流れなら・・・」


では寝ましょう。


おやすみなさい、軽いキスをして

香織は胸を手で抑え込んで、隠した。

まちがいなく、揉んでくるからだ。

ところが、揉んでこない・・・

おかしい、つかれて、嘉位は寝てしまったのだろうか

おかしいな?いつもなら、こう、がばっと

なにか、私が期待しているようで、顔が赤くなった


そのときである、

今日はお尻を、がっつりともまれて、

ひゃ!っと声が飛び出した。予想外であった

お尻に手をまわしてガードするそのすきに

すかさず、胸をもみまくられた。

う、うーん、

少しなのだか気持ちよかった。段々と触られることが、気持ちよくなってきているのだ。

香織は、やめたくなかったが、我慢して

「嘉位くん、明日、練習するのですから寝ますわよ」

「おやすみなさい」


嘉位は、残念そうに、

下を向いて、寝る事にした

おやすみ




<つづく>


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