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第一一二話  楓が起きて、楓と一緒にね



香織

「いっちゃいましたね…」

「楽しかったですね、八重とも久しぶりに会えましたし、沢山お話も出来ました。」

「由良君も、すごいですね。体が大きいから怖い方かと思いましたが、面白い人で、嘉位の親友ということが良くわかりました」

「また、一緒に遊びたいですね」


嘉位

なにやらとても、香織がご機嫌で良かった。楽しかったのだろうな。いままで色々あったからね

いける!

このながれなら、いける!

「そうだね、楽しかったね。では、一緒にお風呂に入ろうか?」


香織

「はい、お風呂に一緒・・・・、一緒には入りません。お風呂にそれぞれ入ります」


嘉位

ほしい、この流れなら、はいと返事で、鼻歌で流して、済ませるかと思ったのに

しまったな・・・。詰めが甘かったか


「あれ、そう、そうだよね」


香織

なにを残念そうにしているのだろう、それは一緒にお風呂に入りたい、え、入る、ダメ、ダメよ。

顔が真っ赤になった

「まったくもう」

赤くなりながら、香織は脱衣所の方に向かった。


嘉位は、一回部屋に戻ってから、お風呂に入ることにした


香織が脱衣所につくと、楓が出てきた。

「あ、香織お姉さま、あけまして、おめでとうございます」

楓は眠そうであった

香織・・・楓さん寝ぼけておりますね。

「楓さん、お風呂に入っていたのですよね?」

「はい、入っておりましたが、お風呂で寝てしまいまして・・・3時間ほど」

「中曽根さんや、由良君来ていたそうですね。声をかけてくだされば良かったですのに」

香織

・・・た、たぶん、起きないのでは、ないかと?今も眠そうだし

「そ、そうですね」

「お姉さま、お風呂入れますわ。眠い・・・。」

「そうですね、香織お姉さま、お風呂あがられたら、わたくしのお部屋にいらしては如何でしょうか?」

香織

香織は少し驚いた、部屋に入れてくれることもそうだが、何かをわたしに進めてくれたのはもしかしたら、初めてだった気がしたからである

「え?良いのですか?お風呂あがりましたら、行きますね」

「お待ちしています。眠い」



香織は服を脱いで、お風呂に入ることにした。

今日は、新たな発見があってとても楽しかったな。マネージャーか、嘉位の専属マネージャーとかになるのかな、そもそもマネージャーは何をするのだろう

え、もしかして、マネージャーというのは、二人であんなことや、もしかして、もしかして、こんなことも、マネージャーがするのかな?

香織は湯船に顔を沈めて・・・恥ずかしくなった。毎日触られている事もあり、エッチな事を考えてしまった。


少し、落ち着きを取り戻して、

そのような事は無いですよね。野球の事を勉強しなければ。



お風呂からあがり、髪を乾かして、寝間着で楓さんのお部屋に行ってみる事にした。

千佳さんに声をかけて

「千佳さん、楓さんのお部屋はあちらから、こうで良かったのですよね?」

千佳

「はい、お間違いございませんが、わたくしがご案内致します」

香織は千佳についていった。


千佳

「こちらが、楓様のお部屋でございます。おそらく、ノックをしても出てこないかと」

香織

「え?どうして、ですか?」

千佳

「中に入れば、おわかりなるかと」

香織は恐る恐る、部屋をあけてみた


中には楓が居た。

楓はヘットフォンをつけながら、ストレッチをしていた。

香織が中に入って来たことに全く気が付いていない様子であった。

香織は、どのように気が付かせるか考えて、悩んでいた。背中をトントン叩いたら、いきなりだから、びっくりしてしまうのかな

その時、楓は姿見越しに、香織が映っている事に気が付き、ヘットフォンを取り外した。


「香織お姉さま、いらっしゃるなら、声をかけて下されば良かったですのに」

香織

「何度かはお声をかけたのにですが・・・」

「あ、それもそうですわね」

楓は指をさした、そう、そこには3台のパソコンがある。

「香織お姉さまも、ゲームとかするのですか?」

香織

「すこしだけなら」

「お正月イベント、三日間通しでやりまして、レイドボスを倒しましたのよ」

「桜井さんも、佐伯さんも一緒に」

「皆、寝てないですわね」

香織

「え?お正月皆さんと、オンラインゲームをやっていたのですか、桜井さんも、佐伯さんも?」

「ゲームの中では、三銃士と呼ばれるほどの強者なのです。超イケメンキャラなのですよ」

楓は、ローディング中のパソコンとその隣パソコンも立ち上げて、ゲームを開始しようとしていた

香織

「え、わたしこのゲームわからないです」

「大丈夫ですわ、お姉さま、すぐに慣れますから、わたくしがご指導して差し上げます」

香織

「わ、楓さんのキャラクター超イケメンですね。装備もなんだか豪華」

「そうです、そうです、もうイケメン過ぎて、わたくし、いやわたくしたちはゲームの中では男子なのです」

「誰も、わたくしたちが女性であることなど、存じてないですわ」

香織は、ギルドチャットの内容に目を向けると、確かに男の子の言葉遣いであった。普段の楓さんではない言葉遣いに驚いた

香織

「これはMMORPGなのですね。」

「そうですわ、佐伯さんがログインしましたわ」

「桜井さんも、ですわ」

楓は個別チャットで、今、香織お姉さまが隣にいることを伝えた。

「お姉さま、そちらのパソコンにわたくしのサブアカウントがございますので、そちらでログインしていただけますか?」

香織もいくつかのMMORPGは経験済みなので、ログインしてみることにした

「わ!こちらは、セクシーな女性キャラクターなのですね。お胸があらわに」

「グループチャットを作りました。わたくしと、桜井さんと佐伯さんと、香織お姉さまの部屋です、入ってください」

香織は恐る恐る、グループチャットに入って、はじめましてとあいさつした

佐伯

「香織さん、おめでとうございます」

桜井

「香織さん、おめでとう!良かったです。わたくしたちも、辛かったのですよ。普段は悪い女の子じゃないのですからね」

香織は、少し安心したのか、涙ぐんでしまった

「香織お姉さま、泣いていらっしゃいますわよ、どうしましょうか?」

佐伯

「そういうときは、ひとつ行ってみますか!」

桜井

「気が晴れると思うし!」

「まず離れ慣れなくなりますよ」

香織は、行っている意味が分からなかったが、操作方法はなんとなく理解できたので、あとは魔法をどう発動するかとか、スキルはと、探していた

楓はそれに気が付き

「香織お姉さま、実は結構ゲームやられていたとか?操作がなれていらっしゃいますし」

香織

「いえ、そのような・・・あの、スキルはどうやって発動ですか、キーボードに割り付けですか?」

楓はふふふと、笑みを浮かべゲーマーだと、これは感だが、間違いないと思っていた

楓は色々説明をし、一通り香織が操作できるのを確認してから

「いきましょうか4名、それともギルメンも?」

佐伯

「どちらでも構いませんわ、ギルチャで聞いてみますわね」

桜井

「8名来るらしいですわ」

「2パですわね、あれいきますか?」


ギルチャで


「今から、78層のエリアボスを倒して、レアアイテムをゲットしにいく、ポーション多めに、予備装備も10分後にゲート前」

パーティーが2つに分かれて、ギルチャで話すことになった。

香織は、しばらくチャットを眺めながら、ゲートのほうへ移動するみんなについていった


・・・

・・・

・・・



そのころ、嘉位は

タブレットで、昨年夏の中学3年生の試合結果、データ等を調査、整理していた。

この中の誰かが、和井田に来てくれるのだ。

ショート動画等も確認していた。


あれ、香織遅いな。

お風呂で溺れていないかな

疲れていて。千佳さんが確認してくれると思うが、心配だから見てこよう。

お風呂場についたが、誰も居なかった。


あたりを探すと、千佳が居て

「千佳さん、香織どこにいるのか知っている?体調が悪いとか?」


千佳

「いえ、大丈夫でございます。楓お嬢様のお部屋に」

楓の部屋?・・・ということは

千佳

「はい、おそらくオンラインゲームかと思われます」

嘉位

「それなら、安心した。具合が悪いとか心配していたから、楓と仲良く遊ぶ事も大切な事ですからね」

千佳

「あまり、おそくなるようでしたら、声をかけてきます」

嘉位

「大丈夫、あまり遅くなるようなら、楓に電話するから、千佳さんも早めに、寝てくださいね」

千佳

「ありがとうございます。まだやることがございますので」


嘉位は自分の部屋に戻った。


コツコツとタブレットにまとめることを、続けていた。

気になる選手も、マークして、時折また動画があれば、参照して

それについても、タブレットにまとめていた。




気が付くと、既に0時を回るころであった。



あれ?香織まだ戻ってこないのか、楓の部屋で寝ているとかかな?

楓に電話してみるか

「楓、楓、香織はそっちにいる?」

楓は、香織にスマホを差し出して

香織

「あ、嘉位ごめんなさい、あれ、今何時だろう?え、え、ええええ・・・」

時間を忘れていた。嘉位を、一人きりにしてしまった。

楓はスマホをもどし

「お兄様、あと10分で倒せますので、お待ちください」

一方的に電話を切って、最後の詰めに入っていた。

ギルチャで

「よっしゃー!、もらった!、ふー、結構固かったな、RES出来る人はレスして、アイテム分配はいつも通りで」

「よし、おつかれ!」

「おつっす」

「さまーっす」

「うっす、固かったっすね、自分も落ちます」


ギルチャも、徐々に静かになった

「どうでした、香織お姉さま?」

香織

「とても楽しかった、あのボス攻撃早いよね。設計ミスでは?」

楓は、これは、まちがいなく相当やりこんでいたなと感じ取っていた。

香織は、あ、いけない、もうもどらないと

逆シンデレラ状態とでもいうのだろうか、クスクス っと 笑いながら

楓におやすみをつげて、

嘉位の部屋に戻ってきた。


香織

「嘉位、ご、ごめんなさい、こんな時間まで、それも連絡しなくて」

嘉位

「うん、千佳さんに聞いていたから、大丈夫だよ、スマホ部屋にあったから届けようか迷ったのだけど、楓の事だから邪魔!とかいわれそうで、ゲーム始まると人が変わるから、楓は」

香織

「うん、うん、そう、そう、びっくりした」

嘉位

「でもこの時間まで一緒に居たということは、香織も楽しめたでしょう」

香織

「うん、とても楽しかったです。桜井さんも佐伯さんもいました。」

嘉位

「・・・あれらもいっしょに・・・それは眠いだろうな。」


さて、そろそろ寝ますか0時過ぎているしね。

明日は何時に起きようかな?

「香織、明日お出かけしようか?」

香織

「はい、行きましょう。では早く寝なくては」

といいながら、わたしがゲームやっていて遅くなったのに、私の言うことではないなと思った


「では。嘉位おやすみなさい」


優しく、軽いキスを交わし



・・・


・・・



・・・・


やっぱり、揉んできた。


ちょっとだけなら良いか、私が一人でおいてきちゃったのだから、しょうがないな。

と思ったその時、

大事な、小さく固くなった先をつままれて、ビクンとしてしまい


おもわず、少し大人のいやらしい声が漏れてしまった。

「もう。嘉位ったら、ねなさい」


ドキドキが止まらない、本当はもう少し触ってほしかったが、いやだめだよ、だめだよ。あれ私どうしちゃったのかな

ドキドキしながら、少しずつ落ち着こう、落ち着こう、落ち着こう


瞳は既に閉じていた





<つづく>




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お正月三日目が、終わってしまいました、正月三が日ですね。早いですね。始業式まであと指折りです。

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