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第一〇八話 久しぶりに八重とのお話

八重から返信が来た

「なになになに、あけましておめでとうの返事が、おおきいって(笑)

「香織、電話して大丈夫?」


香織

「OK!」


八重からの電話は、久しぶりだ、いやそれ以前にクリスマスから話していないことにも気が付いた

電話が鳴った。八重からだ


八重

「おひさー、あけおめ」


香織

「あけましておめでとう、八重」


八重

「いやー。年末忙しいのはわかるけど、何も連絡がないからどうしたのかな?山本嘉位とそのごどうなったの?」

「帰国して会えたのでしょう?」


香織

「うん、あえたというより、それは話すと長くなるけど、良いのかな?」

八重

「もちろん、わたしが聞きたいの。山本嘉位が何をしでかして、香織がどうなったのかを」

香織は、ひと呼吸を置いて、回想的に整理してから、話し始めた

香織

「学校で最後あってから、あの日クリスマスイブだったでしょう」

八重

「そうだね、楓さんとか大きい車で居たときの、あとから何も聞いてないからね」

香織

「ごめん、言えてなくて」

八重

「あやまるとこじゃないでしょう、それで、それでそのあとよ」

八重は察していて、話の切り出しかた、声のトーンからこれは何か良いことがあったんだと


香織

「クリスマスにね、嘉位からプロポーズされたの」

八重

「えー!ちょっと、それマジで、あの山本嘉位から?婚約者は?」

香織

「婚約者というのは、いろいろあって、一言でいうとお芝居で、わたしを試す為に…」

八重

「プロポーズは返事したのだよね?それはそうだよね、でも試すってどういうこと?…」

香織

「わたしが山本の家に相応しいか、試されていたというのが適格な表現になるのかな」

八重

「え、ってことはつまり、婚約者は居なかったの?佐伯さんとか、桜井さんとか色々あったよね?」

香織

「それも、全てがお芝居で…」

八重

「え!それ、ちょっと酷くない?わたしならぶん殴っているけどね?」

香織

「いや、そんな横暴な。つまり山本財閥に相応しいか、忍耐というか、そういうところを試されていたの」

八重

「試すとか、普通なら許せない話だよね。でも、御曹司だから世界が違うのか…」

香織

「うん。きちんと嘉位も話してくれて、わたしは納得しているから」

八重

「香織が納得できているのであれば、わたしは良いのだよ、しかし婚約かー羨ましいな」

「そんなの映画か漫画の世界だけだと思っていたよ」

香織

「うん、そうだよね、そうなのだけど、それが現実に起こってしまって、嘉位はうちの実家に来て、酒蔵を見学とかもして」

八重

「毎年年末は蔵忙しいものね、え?山本嘉位が実家にきたってこと、あとさっきから気になっていたのだけど、名前で呼ぶのだね。そりゃーフィアンセだもの、そういうものか!」

香織

「あ、確かに、「かい」って呼んでいる、かいも「かおり」と名前で呼んでいる、あ、なんかおかしいね、言われてみれば、少し前までは山本君、蓬田さんだったのにね」

八重

「ははは、で、そのあとどうなったの?まだあるでしょう、あるでしょう、あまりにも香織落ち着いているもの」

香織

「なにか全て見透かされている感じが…そのあとね、お正月に初詣に二人で行って」

八重

「それで、それで、そのあとよ」

香織

「実は、初詣の後、山本家にうちの家族が招待されて、宴が開かれて」

八重

「なにそれ!凄すぎない、というか早すぎない?!」

香織

「うん、5年、10年位の事が数日で…」

八重

「で、それで、いやー、もう漫画だね、それ、そのあとは?」

香織

「嘉位が両家に紹介と、結婚を宣言して、後ほど結納式を行うことになったの」

八重

「すげー!山本嘉位やる、ただモノではないと思っていたけど、その範囲をはるかに超えているね


「香織、おめでとう!わたしも嬉しいよ、自分のことのように思えちゃって、今までの半年間もう、どうしようって私も思っていたの

「ちょっと、涙出てきちゃったよ、本当におめでとう」


香織

「ありがとう、心配させちゃってごめんね、すぐに連絡が取れればよかったのだけど」

八重

「いいの、いいの、いやー羨ましい。わたしも恋したいな、香織の場合は恋の確変でそこいら飛び越しちゃっているけどね」

「それで、今日はデートとかするの?正月三が日過ぎてからかな?」

香織

「えっと、その事なのだけど…」

八重

「どうした?問題があったのか?」

香織

「問題というか、問題といえば問題なのかもしれないけど…」

八重

「え、まさか、上手くいかなかったとか、両家で争いになったとか?」

香織

「いや、それはなくて、円満で、楓さんとも仲良くなれたし…」

八重

「話が、見えてこないのだけど?…どういうこと?」

香織

「うん、はっきり言うと、新学期まで山本家に居座ることになったの」

八重

「え!まじで、ってことは山本嘉位とずっと一緒なの?今山本嘉位はいないの?」

香織

「うん、メイドさんにお着替えをとりに行ってもらっている」

八重

「うわ、出たメイド。御曹司は違うな。わたしも誰か紹介してもらおうかな?玉の輿ってやつ、今日日いわないか、玉の輿とか」

香織

「今は嘉位の部屋に一人でいる。もうそろそろ戻ってくると思うのだけど

八重

「ん?ちょっとまて、かおりさーん!もしかして、もしかして、一線を超えちゃったとか?」

香織

「ないない、そういうのではない、ないのだけれども」

八重

「さすがに、それはないってこと、でも、何かあったのだよね?!」

香織

「うん、はじめて、男の人と一緒に一夜をあかした。嘉位と一緒に」

八重

「え、もしかして同じ布団で?!」、布団ってことはないか、ベッドなのか?」

香織

「うん」

八重

「まじか!もう、幸せという言葉を通り越して、次元の違う話でついていけないが、すごく羨ましいし、嬉しい。

「香織の良さを見抜ける山本嘉位の目利きも流石だな」

「おめでとう、香織、そこでだな、かおり君。一つ疑問があるのだけど、おおきいという返事はなんだね?!」

香織

「……言わなきゃダメ?」

八重

「そりゃ、そうでしょう、どうみても誤字で返信というわけじゃないし」

「だってあれよ、あけおめの返信がおおきいだよ、ありえないでしょう」

香織

「確かに」

香織は笑ってしまったと同時に、頭の中に、嘉位の全裸がよみがえってしまい、顔が真っ赤になってしまった

香織

「あのね、あのね、朝起きていきなり着替えだしたのだけど」

八重

「うん、それで、それで」

香織

「嘉位、全裸だったの…」

八重

「うひょー。まじで、全裸ってことは、そりゃ、あれも?!」

香織

「うん。」

八重

「それで、返信がおおきいなのか、余程大きいんだろうね」

香織

「しらないよ、みたの、はじめてだし…」

八重

「香織が食べられちゃうのも時間の問題ですなー?!」

香織

「…もう、あ、恥ずかしい」


扉の外でノックしている音が聞こえた


嘉位…電話中かな、まだ早いかな


香織

「八重ごめん嘉位が戻ってきた」

八重

「わーた、わーた、じゃ、また続きを今度ね、電話切るね」

香織

「うん、いろいろありがとう」


慌てて、電話を切った香織であった。

会話が終わったことを確認したから嘉位が部屋に入ってきた



(つづく)


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