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俺は誰よりも大好きな女性から、“私は貴方が世界で誰よりも嫌いだから私の前に二度と現れないで“ と言われてしまう。

作者: 七瀬





俺は誰よりも大好きな女性から、“私は貴方が世界で誰よりも嫌いだから

私の前に二度と現れないで“ と言われてしまう。



俺の恋愛は上手くいかない。

俺は大好きな女性にこんな事を言われたからだ!

まあ彼女にそう言われても仕方がない。

俺は彼女にとって、“疫病神だから......。“

俺が彼女に近づくと、必ずと言っていいほどトラブルを起こる。

3週間前に彼女と俺が会った時も、彼女は車に轢かれた。

俺は無傷、彼女は半年間は入院を強いられる。

右足は少し骨が粉砕して、それと他に異常がないか調べるために

MRI検査などをして調べながら。

その他にもいろいろ、俺と会った後や直後に何かしらの災難が彼女、

もしくは彼女の周りの人間にも何かしら起こるらしいのだ。

彼女の妹が、結婚間近だったにも関わらず“相手の男性から結婚を解消

をされた。“

彼女の父親が脳梗塞で倒れる。

母親もオレオレ詐欺に遭い、300万円を詐欺師に取られてしまった。

こんな事が次々と、“俺と会う度に必ず起きていた為、俺が原因だと彼女は

思ったらしい。“

確かに、他の女性なら俺はその女性に対して災難を起こす事はないのだが、

何故か? 彼女と俺は相性が悪いのか、必ずトラブルが起こってしまうのだ!





・・・それでも俺は彼女をずっと想い続けている。

あんなに好きになった女性は他にいないからだ!

でも? 俺と彼女が会うと、災難が起きる。

だから俺は彼女に会いに行けないでいた。

彼女からしたら、“俺とはもう二度と会いたくないのだろう。“

俺はそんな風に全く思えず、どうすればいいのかずっと迷っている。







 *





・・・でも彼女と会えなくなって1年後、彼女が他の男性と結婚すると

聞いた俺は、結婚式に勝手に乱入して彼女の結婚式をめちゃめちゃにした。



その時、彼女は俺に妙な事を言ってきたんだ。

『“助けてくれてありがとう。”』

『えぇ!?』

『“親が勝手に決めた結婚相手だったの、好きでもない男性と結婚

なんて私はできないわ。』

『・・・俺がした事が、初めて良い事になった?』

『そうみたい、本当にありがとう!』

『・・・うん。』






・・・その後、俺は彼女と関係を修復して今ではふたりで幸せな

生活を送っている。

あんなに、俺と彼女が会うとトラブルが起きていたのに。

今ではふたりで居ると、“幸運が舞い降りるようになった!“

彼女のお腹の中には、ふたりの愛するベイビーもできたし、

ふたりで決めたマイホームも手に入れる事もできた。

彼女が商店街のガラガラで一等賞を取り、お米1年分も貰った。

米は助かるよ、お米の値段が今は高いから彼女には感謝だ!

それ以外にも彼女の母親から産まれて来るベイビーの服もプレゼントで貰った。

子供の性別は? “女の子と分かったよ。“

彼女も俺も、産まれてくる子供の性別は何となく“女の子“だろうと分かって

いたからなんかホッとした感じだった。




・・・まあ、今思うと?

“俺が彼女の結婚式をぶっ潰した時に、180度俺と彼女の関係が

一転したのかもしれない!

今では一緒に居た方が幸せなんだ。

もうすぐ産まれてくる子供の為にも、もっともっと俺は家族を

大事にしたいと思う気持ちが増してきたしね。


それにさ、彼女と作る家庭が俺の最大の夢でもあったからかな。

彼女には今でもこの事は内緒にしてるんだけどね!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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