5話
父「ほう、入ってくるかもって感じか」
初葉「うん、入ってくれればいいけどな」
母「まぁ、手紙書いてくれるくらいだから入ってくれそうなもんだと思うんだけど」
初葉「期待しすぎると入ってくれなかった時悲しいからそこそこにしておく」
父「現実的で嬉しいのやら寂しいのやら」
母「いいんじゃない?初葉のことだし、色々考えているんでしょ?」
初葉「そうでもないんだよなぁ…」
わっはっはと笑い声が家に広がる。
―次の日―
初葉「書いてきたー!」
花「お疲れ様―」
初葉「どんな子なんだろ?」
花「放課後になればわかるでしょ」
―
?「南久留さんいらっしゃいますか?」
初葉「はい!南久留初葉です!」
?「昨日靴箱に手紙を入れさせていただいた…」
初葉「胡桃さんでお間違い無いですか?」
胡桃「はい」
初葉「それではおかけになっていただいて」
胡桃「はい」
花「一応マネージャーをしようと思ってる花です」
胡桃「胡桃です」
初葉「それではお手紙の件をお聞きしたいのですが…」
胡桃「ボクシング部を創部するということなのですが、どういった経緯で?」
初葉「我が家が元々ボクシングジムをやっていて、私自身がボクシングを多少は知っているということでしょうか」
胡桃「それでは目標というものはあるんですか?」
初葉「メンバーが集まってから決めようかなぁとは思っているんですが…」
胡桃「正直、やる気はあるんですか?なぁなぁでやる感じなのですか?」
初葉「そうですね…正直痛いことをあまりしたくはないので」
胡桃「そうですか…」席を立つ。
初葉「胡桃さんは本気でやりますか?」
胡桃「中学生までボクシングをやっていまして、それで高校でもできるならと思っていたのですが…残念です」
初葉「そうですか…それでは私と勝負しましょう」