3話
初葉「って話になったけど…」
花「あと一人なんているの?」
初葉「わからなーい」
花「しょうがないなぁ」
初葉「ワクワク!」
花「明日広告張って部員を集めよ」
初葉「さっすが花だー!」
花「はいはい、それじゃ今日は帰ろ。誰もいないだろうし」
初葉「早い人はもう部活入っちゃってるのかなぁ」
花「そうなんじゃない?何枚か伊草先生が持っていってたし」
初葉「今週一週間のうちに決まる前に集めないとね…」
花「集まらなかったら必然的に他の部活だしね…」
初葉「花の手にかかっている!」
花「宣伝するのは葉っぱの仕事だよ」
初葉「が、頑張ります…」
―南久留家―
初葉「ただいま~」
母「あ、おかえり〜」
父「それじゃ初葉も帰って来たから走りに行こうか?」
母「ご飯の準備はできてるからいけるよ〜」
初葉「それじゃ着替えてくるからちょっとだけ待っててね〜」
―ランニング中―
父「そういえば部活強制参加らしいけど、初葉はどうするんだ?」
初葉「花と一緒にボクシング部を創部しようかなって話をしてて」
父「ほお、母さんと一緒か」
初葉「痛いの嫌だし、責任感持つのも嫌だし、文化部は難しそうだし」
父「ボクシングもだいぶ痛いと思うけどな」
初葉「でも多少は慣れてるから?他のスポーツも一からやるよりはいいかなって」
母「いいんじゃない?好きなことをやれば」
初葉「てっきり遊び半分でやるなって怒られるかと思った」
母「え?だって私だって遊び半分で始めたし、怒る理由がないわ」
父「母さんには才能があっただけだ」
母「才能だなんて嫌だわ、全くぅ」
初葉「あはは…」
父「まぁ、やってみることはいいことだ。自分のやりたいことをやり通せ。社会人になったらやりたいことをやり続けるなん
てなかなか難しいんだからな。高校くらいはっちゃけろ」