15話
桔梗「へぇ、避けるのだけは上手いね。最小限で動いてる。でもまだ甘ちゃんだな」
鋭いフックが初葉の横腹を抉る。
初葉「うっ…」
花「葉っぱ!?」
胡桃「あんなに簡単に当てちゃうなんて…」
母「スピードは早いのよね…」
桔梗「大丈夫か?だいぶ軽いやつだったんだが」
初葉「まだ…です」
桔梗「ほら、まだ始まって30秒経ってないんだから早く立って」
花「葉っぱが一撃もらったのって…」
母「だいぶ久しぶりだから…結構キテるみたいね」
花「痛いの嫌いだからって避けるようになったのに…」
桔梗「お、さっきより動きが良くなったか?」
胡桃「さっきより動きが良くなっているみたいですが…」
母「簡単な話。痛いのが嫌なだけ」
花「あー…なるほど…」
胡桃「それだけですか…?」
母「葉っぱは人の動きを観察する能力に長けてるの。だから嫌なものをできるだけ避ける。簡単な理屈よ」
胡桃「そんなこと思ってもできないんじゃ…」
母「でも葉っぱはできている。できていることを違うとは言えないでしょ?」
胡桃「そうですが…」
母「初葉は基本なんでもこなせちゃうから本気になることなんてなかったんじゃないかな。それで今痛いこと
から逃げることに本気になっているんだと思う」
花「勉強にもう少し本気になった方がいいと思います」
母「花ちゃん…私とパパにはできないからよろしくね…」
花「あ…はい…」
桔梗「マジで当たんなくなってきやんの…!」
胡桃「あ、桔梗がキレる」
母「パパ、その時はよろしく」
父「え?僕?」
母「大事な娘を守れるのよ」
父「頑張る!」
桔梗「マジでやるわ」
カーン。
初葉「パパ…大丈夫?」




