1話
夜に寝て、朝起きる。これって生きているって意味。
なんて素晴らしいと思いませんか?
起きられない人がいる中で私は全力で起きられたことに感謝する。
起きたれることの素晴らしさを噛み締めて。
私は今日とて、学校へ向かう。
―
私は南久留 初葉。
母はボクサー、父がトレーナーとできちゃった感じ婚である。
私が生まれたのは結婚して2年後、4月11日に生まれた!
私は殴る蹴るの危ないことは見るだけにしている。
母の運動を手伝うくらいだ。
どうやら母は強いらしいのだが、私は携帯もあんまり使わないし、母も父もニュースは基本見ずに、格ゲーやドラマを見る
から活躍は知らない。
おかげなのか、体は十分強いと思う。大きな怪我はしたことがない。もちろん、擦り傷、切り傷はお転婆だったため、あちこちにできた!
そんなある日、高校に入学をした。
近いから選んで、特に気にしてはいなかったが、どうやら部活は絶対入部らしい。
どうしよう。何も考えていなかった。
初葉「ねぇ、花はどの部活にするか決めた?」
花「どうしようか、考え中なんだよねぇー。葉っぱは決めたの?」
初葉「身体動かすのは嫌いじゃないんだけど、責任を持つ部活も嫌なんだよねぇ」
花「それだと文化部じゃないー?」
初葉「うーん、でも絵も下手だし、字も綺麗ではないし、歌が上手いとも思わないし…」
花「身体動かしてないと集中力持たんよね。葉っぱは」
初葉「そうなんだよねぇ。どれ一つフォローも無くて、心が荒みそうだよ」
花「いや、だって本当じゃん」
初葉「うぐぐぐ…」
花「葉っぱは身体動かすことが好きなんだからさっさと運動部で決めればいいのに」
初葉「だって、運動部って怪我するじゃん。痛いの嫌いだし」
花「それじゃ文化部しか…でも葉っぱはなぁ…」
初葉「そうなんだよなぁー。特別処置とかないのかなぁ」
花「もうボクシングすればいいんじゃん?」
初葉「あれ?あったっけここ」
花「無いけど」
初葉「なんで言ったし」
花「いや、作ればええやん」