時々良く分かないことを誰でもする
まさか!?以下略
この調子だと瞬で書きだめが消える
さて、気持ちの良い朝だなぁ。
寝てないけど。
仕事してたらただ日が昇っただけだけどね。
先輩は帰った、女性だしね。遅寝はお肌の敵だ。まぁ、人間の話なんだけど。
今は会社に俺しか居ない。
別にめっちゃ働きたくて働いてたってわけじゃない。
後始末だよ、後始末。
予定外の仕事が回ってきてしまった。
まぁ、新人だししょうがない所はあるよね。
いや、もう新人という程じゃないんだけども、押し付けられてしまった。
俺も新人が入ったら押し付けよ。
また一つ悪しき習慣が生まれた気がした。
これだけ見ると先輩たちが嫌な人に見えてしまうが、正直助け合いな所もある。
そもそもの仕事量が俺はまだ少ないからな。
多分、先輩方の方が連勤日数は上だ。知りたくもないけど。
先輩の勤務ぶりに比べれば俺は適当にサボりながら手を抜きつつやってるからそこまで疲れてはない。
今日に関してはこりゃ帰れないと悟った時から出来るだけ早く終わらせるのは諦めた。
俺達、天界の住人は、まぁ、端的に言って天使なんだけど。
人間たちの言うところのね? ただ。そういう柄でもないから。
天人としておこう。
てんじんね、くれぐれも『あまんと』とは読まないように。
んで、その天人は人間たちよりも体が丈夫に出来ている。
なので、徹夜も一日ぐらいなら余裕だ。
人間でいう、ちょっと夜更かしぐらいの感覚なのだ。
今日は、俺以外に人がいない。
この部署にはだが。
珍しい、っちゃ珍しい。
その原因の一つに俺、というか最初に頼んできた先輩がある気がするが。
(フラフラの先輩が今日は外せない用事があるんだ、と仕事を頼んできたと思ったら他の先輩も続いて頼んできたのだ。断りずらいとこ狙って来やがって。今度お返しに押し付けてあげよう)
それは置いといても少ない。珍しいことに変わりはないのだ。
何か忘れているような...…。
「ん、早い..….。のではなく居残り?」
「あ、先輩。そっす。そういうことっすねぇ」
ん、そういえば今まで先輩の名前を言ってなかった気がする。
サキ、サキ先輩だ。
「ほどほどにしなさいね。私にあれだけ言ったのよ。自分が倒れちゃ示しが付かないでしょ?まぁ、あなたのことだから上手くやってるのでしょうけど」
そうだ、先輩に叱るような真似したからなぁ。
「はい、1日ぐらい大丈夫ですよ、俺は適当にやってますから」
「そう......」
「てか、先輩。朝早いっすね」
「夜ちゃんと帰りたいからよ」
「成る程、でも、その分仕事増やされてません?」
「......。その分という程じゃないわ。ただ、少し増やされてる気はする...…」
闇、というか、辛い現実を垣間見た気がする。
「いやいや~。朝っぱらからお熱いねお二人さん。仲良ししちゃって」
「げっ、神...…」
「げっ、とは何だね。げっ、とは」
「いや、何でもありません。仕事ですよね?」
「うん、まぁ。そうだけどもうちょい話そうぜ?」
キャラが崩れてますよ、神。
「まぁ、良いですけど」
「うん、やっぱさ。うちもうちょい人員必要だよね」
「そっすね。忙しすぎます。ブラックです」
「うん。まぁそんなことを話に来たんじゃないんだよ」
いや、神それ俺達にとっては結構大事なんですけど。
え、事実確認しただけ? 匂わせ?
「そういえば、昨日のライブ見たかい?」
ライブ?
ライブと言われても何のライブか......。
!?
がばっと俺は立ち上がった。
「年末かよ、ってぐらいに豪華なメンバーのライブがあったんだった。昨日...」
それで今日は人が少なかったのか。
クソ、忘れていた。
歌手以外の人も出るからそれなりの人がチェックしていてもおかしくない。
この部署の人、心なしか誰かのファンな人多い気がするし。
「やっちまった」
「予約録画は?」
「してないっす」
「録画したから、私の家なら見えるわよ」
「うーん、録画を見直すほどではないっすかね。やっぱライブなのが重要な気がしちゃいます。そういうの」
ライブの二時間とか超えるのは後から見る気には中々ならない。もう、良いだろう。
先輩方に押し付ける仕事の量は増えた。
あれ?俺今サラッと先輩の家に誘われた? それとも謎自慢?
と、世間話を少ししたところで神が本題に入ってきた。
「よし、じゃあ。仕事の話をしよっか。あ、急ぎだから」
じゃあ何故世間話を振ってきた!!!!
世間話したかったんだからしょうがない。