表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラブコメ運命調整局〜ブラックな労働環境だけど美人で素敵な先輩のもと頑張ります〜  作者: 柏木ユウマ
幕章 出会いがあれば別れがあるけど、それは無駄ってことじゃない
15/18

仕事とか学校でしか会ってない人と土日に遭遇すると気まずい

だいぶ時間が空いてしまった

すまんぬ

 割と難易度高めの避けれないストーリーボスみたいだなぁ。

 俺は待ち合わせ場所でスマホを眺めてる先輩を影から覗きながら思った。

 おしゃれだ。まさか、あんなお洒落な感じで来てくれるとは思わなかった。

 居酒屋に最終的に入るんだよね?俺普通の服着てきたんだけど。


 前に飲みに行った時は仕事帰りだったからなぁ。

 私服姿というのは意外と新鮮だ。

 綺麗系の服がとても似合っている。


 一応社会人の基本として5分前行動はしているのだが、というか5分前行動の5分前行動をしているのだが。あんまり待たせても悪いだろう。

 ここは、急いで来た感じを装って。


「あ、ナギくん」


「あ、」

 見つかってしまった。


「こんにちは、先輩」


「ここは、職場じゃないのよ?」


「いやまぁ、そうなんですけど。先輩は先輩って感じがするんですよね」


「そう」

 会話が止まり、なんとも言えない気まずさが漂う。

 いつも何話してたっけ。考えてみたら仕事以外の話をすることが少ないから、何話せば良いか分からない。

 先輩が少し気まずそうにもじもじしてるのはちょっと可愛いかった。頭をいじったり落ち着かない。


「えっと〜。移動します?」


「……はぁ、そうね」

 えぇ……。何故呆れられた?

 少し怒った様子でつかつかと前を歩き出す先輩。


 そういえば何か言わなきゃ行けないことを忘れてた気がする。俺は少し立ち止まって考えた。


「どうしたのナギくん? 別に怒ってないわよ?」

 あ、そうだ。


「先輩」


「何?」


「その服、似合ってますね。とてもかっこいいし、可愛いと思います」


「っ! そ、そう。……ありがと」

 照れながらも感謝する先輩。

 やっぱり、可愛い。


「で、どこ行く予定何ですか?」


「別に、特に決めてないのだけど。雑貨屋でも寄ってみる?退屈かしら」


「いや、良いですよ。行きましょ」





「あ、これとかどう?」


「良いですね。可愛いと思います。先輩って意外とこういうの好きなんですね」


「そ、そうよ。悪かったわね、イメージ違いで」


「いやいや、何でそんな否定的なんですか。良いと思います」


「そう」

 なんだか楽しそうだ。意外と買い物が好きなのだろうか。

 先輩も女の子なんだなぁと思った。







「さぁ、飲みに行きましょ」


「そうですね」

 時間もいい感じだろう。

 俺と先輩は前と同じ居酒屋に向かった。


「何名様ですか?」


「2名です」

 先輩が二本指を立てて答える。

 先輩がピースしてる!

 2名のときって自然にピースできるよね。


「予約してますか?」


「あ、はい。ナギで予約してます」


「えー、はい。席案内しますね」

 導かれるままに席へ向かう。案内されたのは個室っぽい座敷みたくなっているが足の部分が空いてる席だった。そこに先輩と向き合って座る。


 まだ早い時間だから割と空いてるなぁ。


「何頼みます? せ……」

 メニューをとって前を向くと先輩が上着を脱いでいた。

 なんていうか、動作が、エ、いやなんでもない。

 意外と薄着だったんだ。


「ん? どうかした?」


「いや、何頼みます? 先輩」


「そうね……。まずは生でしょ?」


「あはは、ビール好きですね」



 

応援してくれ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ