Ep3:花畑
テレポートの表現が難しい…(汗)
「では早速……手を繋いでください」
「……は?」
赤石は素っ頓狂な声を上げた。
「こうしないと、テレポートが出来ないんですよ」
ブラックは赤石の右手を取り、強く握った。
「では、行きますよ」
ブラックは、懐から真っ黒な拳銃を取り出した。
「……え!?」
「どうされました?」
「な、なんで拳銃なんか……?」
「これが必要なんですよ」
拳銃の残弾数を確認しながら応える。
「そ、そうか……」
ブラックは、拳銃を自身の右こめかみに当てた。
「お、おいブラック」
「……なんですか?」
「手、めっちゃ震えてるぞ」
ブラックは赤石の方を向こうとはしなかった。
「おい、ブラ」
「ちょっと静かにしてください」
ブラックが強く言ったので、赤石は黙るしかなかった。
「……では、行きますよ」
引き金を引く。その直後、赤石達は車の中にいた。
「お帰り、ブラッククン」
「……ただいま」
非常に疲れた様子で、ブラックは後部座席に腰を据える。
「その子には、アイマスクをしなくていいのかい?」
「いいんですよ、新しいメンバーだから」
運転手の女性は、少しばかり驚いていた。
しかし、運転手はすぐにペダルを踏み、車を走らせ出した。
「なぁ、ブラック……」
「ブラッククン、早速呼び捨てにされてるじゃないか」
運転手は笑いながら言った。
「うるさいですね……赤石さん、どうしたんですか?」
少し恐れつつも、赤石は言った。
「この車……花畑タクシーじゃないか?」
運転席に飾られていた免許証に、桜の花が咲いている。この文様は、国内で有名な花畑グループの文様である。
「ええ、そうですが」
当たり前じゃないですか、というような様子でブラックは答えた。
「ということは、お前は花畑グループと繋がっているのか?」
「ええ、当然」
ブラックは素っ気なく、さも当たり前のように答えた。
が、少し考えてから赤石の言葉を訂正した。
「繋がっている……というよりは、社員と言う方が正しいでしょうか」
「社員……」
赤石は、裏の花畑グループに所属する事になるのである。
character of this story
名前:赤石 映司(eiji・akaishi)
性別:♂
性格:少しばかり疑り深い
外見:黒が混じった茶、金髪
能力:secret