プロローグ
もう聖剣なんてだいっきらい
私、アン・ノーランは困惑していた。
目の前に浮かぶ聖剣とそれを取るように期待してる周囲のみんな
と先生たちでも私はそれを受け取りたくない。
私はお母さんみたいな宮廷魔術師になりたいのに聖剣を手にしたら全く違う道に進んでしまう。
どうしよう……………お母さんお父さん……………
それにレイも見てないでなんか言ってよ~
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それは4年前
私が10歳の誕生日を迎えた頃
宮廷魔術師のお母さんと加治屋のお父さんと一緒に王都の魔法適性検査に来たとき多分おかしくなったんだと思う。
「娘さんは3つの魔法に選ばれています。
キアン委員長まさに奇跡の子ですね。
記録では現魔導王であるシグムンド様以来30年ぶりですね。」
個室にてお母さんの名前を呼ぶ検査員はそう言った。
「やはり3つ適性がありましたか……………」とお母さんは一呼吸置いたあと
「どうにかごまかすことは出来ないでしょうか?」お母さんはそう言った。
3つの魔法適性というのは1000万人に1人の伝説の割合と言われている。
過去100年では3人確認されているもののいずれも最高位の魔術師となっておりいずれも男性であった。
「わかってらっしゃたのですか?」
「あの子の母親なんですから私もずっと疑っていました。
明らか説明のつかない魔法を使っていたので
因みに適性ランクを確認してもいいでしょうか?」
「それは勿論でございます。こちらを御覧になって下さい。」
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アン・ノーラン
火 F
水 S
風 SS
地 B
光 SS
闇 C
無 E
特殊技能
エンチャント
スペルブースト
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「無属性は気になりますが魔術師としては最高位の素質です。
上への報告書はどうしましょうか?」
「それはこちらに差し替えていただきませんか?」
と偽装予定の報告書を渡す。
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アン・ノーラン
火 F
水 S
風 SS
地 C
光 C
闇 F
無 E
特殊技能
スペルブースト
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「光魔法を差し替えてる形でどうにかならないでしょうか?
私としては優秀過ぎる程度の魔法使いでどどまって欲しいのです。」
「キアン委員長そのお気持ちはわかりますが……………」
「頼むこの通りだ…」それまで声を喋らなかったお父さんがそう頭を下げた。
「娘に苦労はさせたくないましてや女の子だ
俺も精度の落ちない魔武器が打てるだけでかなり苦労してきた。」
「ですが……………」
「お願いします。責任は私が取りますから……………」お母さんまでそう下げると
「わかりました。ですが魔法学院には必ず14歳で行って貰います。いいですね?
我が聖王国には不可欠な存在に娘さんは必ずなります。」
そう言うと偽装した報告書を持って魔方陣にのって報告に向かうのであった。
「ありがとうございます」