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考えろ、考えろ。考えなきゃ打開できない。


さて、彼らとの会食での方針を考えよう。



彼らの目的は何なのかはわからないが、わざわざ呼んですぐに殺すようなことも無いだろう。

だからと言って僕たちが安全だとは限らない。


彼らは「国王と宰相」と偽っている。

少なくとも、僕たちに誠実に対応するつもりは無いということだ。

情報だって今は彼らからなんとか引き出すしかない。恐らくは僕らのステータスじゃ、ここから逃げ出す力も無いだろう。


Lv1だしな。


だけど、どうにか生き延びなきゃならない。


考えよう。

少なくとも、会食でどう振る舞うかは早急に。


まず一番大事なのは「鑑定」を持っている事を隠すということだ。


「国王」じゃないとバレてることを知られないようにしないとならない。


もし、向こうが「鑑定」持ちだったらという可能性は考えなくても良い。

それならそれでもうとっくに鑑定は済んでいるはずだ。

「国王」などとなのるわけがない。


仮に僕らの「鑑定」スキルのレベルより低かったとしても「鑑定できなかった」という事実が、自分より高い「鑑定」スキルの存在を教えてくれるわけだしね。


彼らは「鑑定」スキルを持たない可能性が非常に高い。

恐らくは「鑑定」スキルは、この世界でそれほどありふれたスキルではないのだろう。

でなければ、相手が「鑑定」スキルを持っている可能性を考慮して、国王を騙ることなどしないはずだ。


ところが、僕たちは3人とも「鑑定」スキルを持っている。これは、ただの偶然とも思えない。


「鑑定」とは、情報に触れるスキルである。

スキルがそれまでの生活を反映したものであるだろうと考えると、爵位のあるような恐らくは身分が硬直した封建的な社会にいるより、僕たちが過ごしてきた社会の方が圧倒的に接する情報は多いだろう。


もう少し考えると、少なくとも奴らは異世界からの召喚には慣れていないと考えられる。


段取りも慣れていないし、「鑑定」スキルの可能性もあまり考えていない。


何より圧倒的に力と悪意を持った人間を召喚してしまう可能性を考えた警備じゃない。

せめて兵士を10人くらいは並べてないといけないだろう。


奴らはかなり隙があるようだ。

これなら上手く立ち回れる可能性も無くはないぞ。


でたとこ勝負だけどな。


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