表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/262

異世界転移は思った以上に厄介なことに

そういうわけで僕たちは会議室のような場所に移動している。食事の準備が整うまでここで待機していろ、ということらしい。


驚いたことに、僕たちは3人だけでここに放り込まれている。呼んでおきながらすぐに放置というのは、無礼極まり無いし、また彼らの立場を考えてみても監視も付けずに打ち合わせの時間を与えるとは、少し考えが足りないのではと心配になってしまう。


彼らにしても僕が「飯を食わせろ」と言ったのは想定外だったのかもしれない。彼らにも打ち合わせの時間が必要なのだろうか。


さて、気になっているアレ。

視界の隅にチラついている「ステータス」「スキル」の文字。


これって、アレだよなぁ。


どう確認したらいいのかわからないが、とりあえずステータスの文字に意識を向けてみる。


並波大海 Lv1 無職

HP 28

MP 6

STR 22

INT 34

DEX 21

AGI 20

LUK 90


簡単にステータスを参照できたのはいいのだが。


無職。

学生だぞ、俺。

こっちの世界では無職ってことか。

この数字だけだと高いのか低いのかわからないな。


スキルは、と。


体術Lv2

物理耐性Lv1

精神耐性Lv6

鑑定Lv5

分析Lv2

多重魔術Lv1

錬金術Lv4


さて、考えなければならないことがあるぞ。

「鑑定」スキルだ。

一つでも多くの情報を得なければならない、今の僕たちにとっては、とても重要なスキルだ。最優先でこのスキルを把握しなくてはならない。


「鑑定」と頭の中で唱える。

どうやらこれだけで良さそうだ。

目の前のテーブルに文字が浮かび上がる。


テーブル

材質 大理石、メイプル材

所有者 メルガルド男爵


うん、木のテーブルに大理石を貼ったものなんだね。

そして、やはりメルガルドはバカ貴族で間違い無いだろう。

国王と偽るってそれだけでかなりの罪だろうに……。


僕たちはこのバカ共のせいで、かなり厄介なことになっているのだと、改めて実感した。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ