思考アングル
なんて言わずにほんとに短編中の短編です。こんなに短くてもいい!そして百合好き!という方はよかったら読んで下さいm(*_ _)m 最後の方のシーンのR-18バージョン後で書きます。
「おはよう夏菜、相変わらず今日も眠そうだね」
「奏海おはよ〜、やっとでゲームのラスボス倒せそうだったのに負けちゃって…なんかムカついちゃって意地でも倒そうってやってて時計を見たらもう3時で・・・全然寝れなかったよ〜」
学校に登校中、少しゆっくりな足取りでそろそろかな、と考えながら歩いていると後ろからいつもの私を呼ぶ声が聞こえてきた。
私の友達の関橋 奏海、しっかり者でルールに厳しいが、なんだかんだ私には優しくしてくれていて、私はこんなんじゃダメだと分かっていながらもその優しさに甘えてしまっている。それでも私に対して厳しくない訳では無い、宿題だって分からないって言ってもすぐには教えてくれないし、泣いて頼み込んでやっと教えてくれる。優しさあって厳しくしているのは分かるので、そろそろ頼るのではなく自分で色々と頑張っていく必要があるって分かっていても最後には甘えてしまう・・・難しい課題だ。
「もう、あれほど夜更かしは良くないって言ってるのに・・・ これは泊まり込みでもなんとかする必要があるね」
そう笑いながら言う奏海に、私も笑って返す。これが私達の日常、これ以上になく幸せで関係は昔も今も、そしてこれからも変わらないだろう、確定的な未来が想像が出来る。2人仲良くこのまま高校生活を終えて、大学に行って、2人で同じ家に住んでそれから・・・
「私は奏海の事好きだし、一緒に遊んで寝たいし。それでも全然いいよ?」
「・・・私も好きだけど、夏菜が喜んじゃうと説教にもならないし別の方法考えるね」
「説教予定だったの! ?」
私は奏海と付き合っている。女同士、世間的には珍しがられ、更にいえば同性同士なんかと、と言った感じに気持ち悪がられるケースもある。そういった事が凄く怖くて私達が付き合っているという事実は2人だけの秘密、他の誰にも話さない、故にバレない私達2人だけの空間、2人だけの時間、この時間が私にとっては凄く宝物で、それは奏海も一緒だったらいいな、なんて思ったり。まぁ付き合い始めてまだ1週間、焦らずこれからの行く末が楽しみではあるのだが・・・
「ていうかさ! もっと甘えさせてよ! 私達付き合ってるんだし!」
「ちょ、ちょっと夏菜! ちょっと声大きい!」
「あっ、ごめんごめん、ついつい・・・でも、なんか付き合う前とあんまり変わってない気がする」
「そ、そうかな?」
「そうだよ! 確かに付き合ってあまり時間経ってないけど、私達キスもしてないし奏海のおっぱいだって揉めてなひぶっ!」
揉めてないと訴える前に顔を赤面させている可愛い奏海から頬を叩かれてしまった。
「そ、そういうのを人がいないからと言って外で言わないで! 恥ずかしいんだから・・・」
「だって事実なんだも〜ん! でもたしかに外で話す内容じゃ無かったかぁ、ごめん! 」
もう、と気分を少しずつ落ち着かせて冷静を取り戻した奏海と会話を続ける。
「そういうのはまだ私達には早いと思うよ」
「でもでも、私キス位ならいいと思うんだぁ、ねぇ奏海、キスしよーよー! 」
「私もしたくないわけじゃないけど・・・ 」
「えー、お互いにしたいって思ってるならいいじゃーん! しようよ〜」
「それだけ聞くともっと凄いことしようって言ってるように聞こえるからやめようね・・・ うーん、じゃあ条件! 条件というより課題かな?」
「なになに! 私今ならなんでも頑張れる気がする!」
「今日出るって言ってた英語の宿題、今日は私に頼らないで1人でやってみて、自力でちゃんと出来てたらしてもいいかなぁ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
私が難しい課題だと考えていた頼らずに自分でやる、まさかそれが今日訪れてしまうとは思っていなかった。
「無理そう?無理ならやっぱりお預けかな」
奏海はニコニコとしながら私にそう言ってくる。それでも、いずれはやらなければと決めていた課題、さらに1人で出来れば奏海と念願のキスが出来る、そう思うと少しずつやる気が出てくる。
「やるよ、絶対に奏海とキスしてやるんだから!」
「ちょ、だから夏菜声大きいって! 」
「あっ・・・」
舞い上がっててまた声が大きくなっていたらしい、急いで周りを見て人がいないことを確認し安堵した。いつも学校に行くの早めにしてて良かった。
「と、とりあえず、今日は私の家で宿題やろう!両親もいつも通り仕事で帰るの少し遅いし。」
「別に見られて困るようなことはしないのだから両親が不在かどうかはどちらでも良かったんだけど、分かった。学校終わったら一緒に夏菜の家行こっか」
「うん!」
その日の英語の授業、配られた課題の量がいつもより少なく、奏海が少し焦っているのが見えて面白く可愛かった。
午後の授業も終わり、私と奏海はいつも通り、2人で帰路を歩く。学校から課題が出る時は基本、そのまま夏菜の家に2人でそのまま向かう事が多い。家に着くと、部屋に入り、2人で課題をやる、ただ今回に限って違うとすれば奏海は奏海、私は私1人でやるという所だろう、まぁいつも私が教えられて奏海が教える側のため奏海からすればあまり状況は変わっていない訳だが。
30分ほど経ち、既に課題を終わらせた奏海は驚いていた。あの夏菜が奏海とほぼ同時に課題を終わらせたのである。
「うそ・・・ほんとに?」
「ほんとだよー! 教科書見ながらだったけどちゃんと頑張ったんだから!」
私はドヤ顔を決めて、それどころではないと心のドキドキが止まらなかった。
「それじゃあ奏海! キス、しよ? 」
「・・・・・・・・・っ、わ、分かったよ!キスするよ! 約束・・・約束だもんね・・・」
「うんっ!やったぁやったぁ! 」
(もうっ、一つ一つの言動が可愛いんだから夏菜は・・・)
そんな風に考えながら奏海は、既にキスする気満々の顔の夏菜に見とれながらも、いつまでも待たせるわけにはいかないと決意を固める。
(いいんだよね? 今まで我慢してたけどいいんだよね? 夏菜にキスしてもいいんだもんね? )
夏菜の肩に手を置き、唇目掛けて自分の唇を少しずつ近付ける。
(これ本当にキスしちゃう・・・ やばい、そう考えるとちょっと・・・ 興奮してきちゃったかも・・・ )
もしかしたら鼻息が少し荒くなっているかもしれない、キスをしようとしているだけでこんなに興奮するものだったとは思っていなかった。これは将来の自分が大変そうだな・・・なんて考えながら近付いていくと。
ちゅっ
「・・・んっ」
2人の唇が重なった、両方念願のキス、記念すべき初めてのキスは夏菜の部屋となった。[newpage]
どれくらい重ねていただろう。ほんの数分にも、数時間にも感じられる、もしかしたら数秒だったかもしれない、それほどに幸せな時間。気付いたら舌を入れてお互いを求めあっていた。
「っ、んんっ・・・ぷはっ・・・気付いたら舌、入れちゃってた・・・」
「私も・・・これって、想像以上に恥ずかしくなるんだね」
ちょっと顔が赤い、そんな夏菜はどこか色っぽく、私を興奮させる天才だなぁと、認めざるを得なかった。自分自身、冷静な判断が出来ておらず、このまま行ける所まで行きたいと頭と体が夏菜を求めていた私は気付けば、ベッドにそのまま夏菜を押し倒し、胸に手を当てていた。
「・・・へっ? 奏海・・・?」
押し倒された夏菜の顔は驚きつつも、体と顔は奏海を受け入れる体制で、それが私には嬉しくて、自分を抑えられる気がしなかった。
「ねぇ夏菜、今日夏菜の両親、帰るの遅いんだよね?」
「えっ、う、うん、そう言ってたけど」
「それなら、もう最後までしちゃおう、このまま私と、ね?」
「・・・うん、来て、奏海」
夏菜は、夏菜の胸に当てていた私の手を動かし、服の下から胸を触らせてきた。夏菜自身からそのようにされては、私の理性が抑えられるわけもない。
(ほんとに夏菜は・・・ えっちで可愛くて、悔しいけど興奮しちゃう、夏菜には勝てないなぁ・・・ )
艶めかしい夏菜を見て、私は夏菜のえっちな声を求めて体を求めていった。
先におっぱい触ったの、夏菜じゃなくて私になっちゃったね
こちらの作品読んでくださってありがとうございました!次投稿する時は長文にする予定なので良かったら応援していただけたら嬉しいです。今回ほんと短い作品になってしまい申し訳ないです。とにかくほんとに、読んでくださってありがとうございました!