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【メイン】超ショートショート小説たち

作者: なみのり

とある駅は、寂れているはずなのに周りを飲食店に囲まれている。寂れているけど一応快速も止まる。つまり私が言いたいのは、この駅はそんなに寂れていないということだ。


私はこの駅に特別な記憶があった訳でない。だがいざ取り壊し、改装となると、やはりなんだか寂しい。ても私はただの一般人だし、私の言葉はスポンジに染み込むみたいに消えていってしまうだろう。


ある時駅が夢で出てきた。ボロっちい駅員の姿をしたそれは、自らを駅の妖精的なものだと名乗り、私に駅が取り壊されないように何かしらの力添えをしてくれて、と頼んできた。なんだか抽象的なSOSだ。私は、なぜあなたは駅員の姿なのか、と聞くと彼は「そのほうが人間にとっつきやすいと思って」と答えた。次に私は妖精的なものどは何なのかを聞くと、「そのほうが人間に理解してもらいやすくなると思って」と答えた。


夢から覚めた私は、窓辺がまだ少ししか明るくなっていないことに気づき、二度寝をした。夢にはもう駅は出てこなかった。


それから数日後、駅の取り壊しが本格的に始まった。だけど私は罪悪感を欠片も持ち合わせていない。あんな人をばかにしたような駅がなんだっていうんだ。自分でなんとかすればよかったんだ。私は工事現場の石をこっそりと一つだけ拾って、川まで行って投げ捨てた。案の定水面ではねずに、川の底に沈んでいった。水面に出来た波紋がすべてなくなるまで、私は寂れた駅に黙祷を捧げた。

お恥ずかしながら文章の仕事を目指しています。先はまだまだまだ遠いですが、一生懸命1歩ずつ頑張りたいと思います。アドバイス等をどしどし下さると助かります。

コメントも一言貰えるだけでモチベーションが凄く上がるので、お暇であればお気軽にお願いします。

毎日1話以上の投稿を目指していて、今日で23日目、今日1個目の投稿です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 味があります。普通ではなかなか書けない作品だと思いました。 [一言] プラス何かがあれば一級品ですね。それは僕にもわかりません。書き続けていくうちにつかむものだと思います。抽象的でごめんな…
2018/04/21 20:32 退会済み
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