~クラス対抗試験~
1000Pt突破しました!ありがとうございます!
「せんせー」
「うん?どうした?」
「今度クラス対抗試験ってのがあるじゃん、それの対策とかしてくれないか?」
これは前にシューンから聞いている。この学園には一学期ごとに一回、その名の通りクラス全員で参加する試験だ。試験内容は魔法だけでなく他教科の試験も行う。内容は筆記試験では無く、実技試験。王都の近くにある比較的弱い魔物が生息している森で行う。食料は渡されず、渡されるのは水とテント、調理器具など。その森の中で一泊二日のサバイバル生活をする。当日の森は教師が警備しており、あまり強い魔物は教師が弱らせるか近寄れないように追い払う。このサバイバル試験ではクラスメイトとの協調性、魔物への戦闘技術などが審査される。今回はSランク冒険者の俺と、元Sランク冒険者のシューンがいるのでこれまでで一番安全だろうとシューンに言われた。
「あぁ、皆もう大分魔力も増えてきたしな。あそこの森なら皆で協力すれば初級魔法で何とかなる筈だ」
「え゛、俺達ってそんなに魔力増えてるんですか?」
「まぁ人それぞれとはいえ皆最低でも1、2回なら中級魔法を使えるようになってるぞ?」
「「「「「えーーーーーー!」」」」」
「何なら次の授業で使ってみるか?今回は魔力増強はナシで試験に使える魔法を実践してみることにしよう」
「「「「「やったーーーーー!」」」」」
「ただし、ご褒美はナシな?」
「「「「「えっ」」」」」
その後、猛烈な批判をクラス全体から受けた俺は出来合いによっては渡す事にした。まさかご褒美が無いだけでここまで批判されるなんて思わなかった。
·········
······
···
「さあて、今日は魔法···というかスキルを覚えて貰うことにする」
「スキルですか?」
「あぁ、魔物が怖い奴はこれさえ覚えとけば何とかなるって奴だ」
その名は『気配軽減』これなら一回の授業でも覚えられるってモノをソウちゃんにピックアップしてもらった。ソウちゃんが言うなら出来るだろう。
「まず俺が『気配軽減』っていうスキルを使ってみるから3分以内に見つけてみてくれ」
俺は軽めの『気配軽減』を使って生徒たちから離れる。
「はい!見つけました!」
アイシスに見つかった。
「次はもうちょっとスキルを強くしてみるから同じく3分以内に見つけてみてくれ」
「はい、見つけました!」
アイシスに見つかった。
「す、すごいなアイシス姫様」
「えへへ···」
「(ぶっちゃけどう見つけたんだ?)」
「(メイジ様の匂いです!···えへへ)」
「(···ご褒美なしな?)」
「(ごめんなさい!それだけは止めて下さい!)」
「(よろしい)」
アイシスの匂いセンサーを禁止にすると、俺が見つかるまでの時間は長くなった。
「さて、この実技室には障害物がないのに見つけるのに手間取っただろう?これを今から覚えてもらう」
「でもセンセー、どうやって覚えるのでしょう?スキルなんてそんなにポンポン取れるものでは無いですよ?」
「まぁ普通にやってたらね。これにはコツがあるんだ。基本は相手の死角に入る事、どれだけ気配を消せるかだ···
俺はソウちゃんに言われた一番早いスキル取得までの方法を説明した。これって俺が教えてるわけじゃなくてソウちゃんの説明丸パクリしてるだけなんだよな。
『私はマスターのスキルですからマスターの自身の力ですよ!』
いやぁ『ナビ』がソウちゃんと分かってから完全に『ナビ』をスキルと見れなくてね。
『えへへ···マスター今度遊びに行きますから!』
···え?
エレシュキガルちゃんほちいいいいいいい!