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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第7章【メイジ、教師になる(期間限定)】
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~恐るべし既成事実~

学園でエリートコースで1日2回授業を行った後生徒達(主に女性達)と食事を取る。そんな生活が1週間ほど続いた頃、改めて学園長に呼び出された。


「ここでの生活には慣れましたか?」

「ええ、まぁ」

「これまでの授業は2年のエリートコースを午前中に2回でしたがこれからは午後に2時間、それぞれ1年と2年のエリートコースの授業も担当してもらえますか?」

「それは1日4時間するって事ですか?」

「いえ、日替わりで1年生と3年生をやってもらいます」

「はい、分かりました」



·········

······

···



「メイジ様っ!」

「あぁ、アイシス」

「えへへ、今日は2人きりで食事しましょう?」

「うん、他に人がいないならいいぞ」


今日はシューンは午後にギルドで会議があるようで送っていった。なので今日は一人飯にしようと思っていた。俺とアイシスは二人席に座った。


「やっぱり俺の授業はハードだよねぇ」

「そうでもないですよ?確実に魔力は増えてますし。更に終わった後に出されるご褒美が絶品で!」

「いやぁでも魔力を限界まで使うのはキツイだろ」

「えへへ、私はメイジさんの授業ならどんなことでも出来ますけどね?」

「そ、そうか」

「えへへ···あ!そうです!」


アイシスは思いついたように顔を上げた。


「はい、あーん」


アイシスは自分の食べていた料理をスプーンに掬い、此方に差し出してくる。あーんとはこれまた王道を行く事を···。


「あ、アイシス?流石に学校でそういうことは良くないんじゃないか?しかもアイシスは姫様なんだし」

「大丈夫ですよ!公表はしてませんが身内には『運命の人』と言ってありますから!」

「···」


やばい、外堀埋められちゃってる。この姫様仕事早い!


「そ・れ・に······それより凄い事もメイジ様としちゃってますし···」


アイシスは周りには聞こえない様な小さい声でそう言った。その顔は赤く染まっており、恥ずかしがっているようだ。


「だから···早く食べちゃってください···いつまでもこうしてるの···恥ずかしいんですからね?」

「···あぁ···分かったよ。でも周りからはスキル使って隠すからね?」

「はい!···ではあーーーーん」


結局俺は『認識阻害』のスキルを食事中ずっと使うハメになった。


そして別れ際。


「あ、メイジ様!」

「うん?」

「私はいつでも大歓迎ですので!いつでも王城にいらして下さいませ!あっ、出来れば夜がいいです!」

「···」


アイシス姫はそういうと反論の余地もなく去ってしまった。アイシスが言う大歓迎がなんの事かは分かる。先程そういう話も話題に出たし···。既成事実って怖い······。

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