~何してたんだ?~
光の放出から、十分ほど時間が経っている。何しろ視界が完全に閉ざされているため相手が此方に向って来てたとしても分からない。なので『気配察知』や五感の能力を向上させるスキルに頼るしかない。
ナビ、ていうかソウちゃん、これいつまで続くんだ?いくら何でも長くないか?
『六神の怒りは一発でドカーン!ってより継続ダメージなんですよ』
その六神の怒りって技名、ダサくない?ソウちゃんが作ったけどこの技名叫ぶのめっちゃ恥ずかしかったんだけど!
『むぅ、地球の日本のとある中学二年生のノートを参考にしたんですが···駄目だったでしょうか···?』
うん、駄目だね。中学二年生が持ってる黒いノートには触れないようにしようね?
『はぁい···マスター、でも特異点のマスター以外の全ての概念は私の子供みたいなものですからね。私は全ての母なのですよ!母だから子供の趣味を見るのは当たり前なんですよ!』
開き直ったなこりゃ、見られた少年、南無。
そんなことより、実際にこの光はどれくらいで治まるんだ?ソウちゃんとこうして話しているけど一向に治まりそうにならない。
『うぅ~そうですねぇ。あと三分の一ぐらいですかね?』
三分の一?どういうことだ?
『ヴァイスの体力ですよぉ!もうすぐでゼロになるので終わるまで私と脳内会話しましょう!』
おっおう、もしかしてなんだけどこの光って体力が尽きるまで続く系攻撃ですか?
『えへへー』
別にほめて無いけどね···まぁソウちゃんがうれしそうならそれでいいか。
·········
······
···
ソウちゃんと雑談をする事数分、ようやく光が治まってきた。光が開けると目の前に広がっていたのは······自分の立っている場所ともう一か所、それ以外のフィールド全てが吹き飛んでいた。一言で言うと奈落だ、それも底が見えないほどの。
俺が立っているもう一か所には人影が三つ。そこには体育座りをしている創造神二人と邪神一人がいた。ご丁寧に自分たちの周りで結界を張って。そう思ってるとフィールドが修復され、ヤンキーは気を失ったまま結界の外に転移していた。
よし、とりあえず男の勝負には勝利できた用だな。とりあえず突っ込みたいのは······。
「なんで貴方たち仲良く体育座りしてこっちをみてるんですか?」
俺はズンズン歩いて三人の元へと向かう。
「いやー二人が戦っているのを見学する、と先に話しておってのう」
「結構面白かったわよ?」
「メイジさんの最後の技やばかったですねー、三人で結界を張らないと耐えきれませんでした」
なるほど、戦っていなかったことね。
「それじゃあこれから戦うの?」
「うーんそうなっちゃうと三対一になるよねぇ···」
「そうなるのぅ」
「じゃあパス、無理!同格の神が二人に邪神を倒したメイジさんに勝てる筈がないもんね!」
ハスタさんはあっさり降伏を認めた。確かにハスタさんがさっきのヤンキーと同じほどの強さなら三人には勝てる事は無理そうだ。
「試合しゅうりょー!!今回の全体神大会!勝者は善神です!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
メイジ・アルケー・アマテラス「3人に勝てるわけないだろ!!」
ハスタ「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!(天下無双)」
とはいきませんでした。
もしそんな未来に突入してたらノクターンかな?




