~決着~
刃が···元に戻った!?
思考加速中に見た光景、それは刃が折れた場所から生えた、という事だ。
俺は状況を整理するため、距離を取る。分かったのは再生中には一瞬の隙が出来ること、更に虎徹の耐久力自体はそこまで高く無いという事だ。後は奴自身のステータスだが···先程からステータスが読めない、やはり神格という物があるのだろう。
『敵からの神眼は一応防いでいますが···マスターのスキル『全能』と『膝枕(受け)』しか無いですからね~』
神眼を防ぐことによって生じる弊害はあるか?
『使用する神力を10%抑えることが出来ます』
それはデカイ、見られていいからその神力を準備してたアレの準備に充ててくれ。
『了解しましたマスター』
ヤンキー、これは剣の勝負じゃあ無いぜ?
·········
······
···
────バキィン!
虎徹が再生すると知ってから十分ほど経った。ヤンキーは打ち合わせる時に鈍い音が響くようになると、すぐさま距離を取り、虎徹をフィールドに叩きつけ自分で破壊している。
『虎徹が可哀想なのです···』
『使用者として可笑しいと思うわ···』
このヤンキーは虎徹にも無理矢理改造を施したらしいし。邪神だから仕方ないのか···?それよりも『ナビ』、進捗は?
『99···100%です!何時でも行けます!』
よし、後は実践するだけだな。覚悟しろヤンキー、アメリアを奪おうとした俺はお前を絶対許さない。
俺は持たせるための魔力と神力ペースを変え、決めるためのハイペースに変えた。
俺は飛び出す、【全能】のスキルにある全てのスキルをフル行使してヤンキーへと迫る。ここが地上ならメイジの1歩で辺り周辺は粉微塵になっているだろう。
俺はヤンキーが構えている虎徹に向かって、グリモカリバー エクスカリバーを最大出力で同時に虎徹に振るう。
────バッキィン!!
砕けた、一撃で。
虎徹が修復を始める。
ここだ!スキルセット8!
準備していたアレを放つ!!
「六神の怒り!!」
コロシアム全体を光が包み込んだ。