~邪神アフラク~
Fate/stay night[Heaven's Feel]視てきました!
やっぱり何と言っても作画が凄かった!
今回ワカメがちゃんとワカメしてた…。
「それじゃあ話を聞かせて貰おうかな?」
「う、うん分かった」
夜、旅館の和室で二人きりになる。
周りには誰もおらずこたつを挟んで俺たちは向き合っている。
アフラクも起きており、こちらの姿を見つめてきている。
「···うんあれは···」
·········
······
···
私の名前はアフラク。
『死』を司る邪神として全能神様に創造された。
私は存在するだけで生命に『死』の概念を与える。
私はそれに耐えられなかった。死を司っているというのに罪悪感に耐えられない。
なぜ全能神様は私に感情を与えたのだろう。
こんなもの私には不要だ。
何年も何年も何年も何年も何年もその事に悩んでいた。
でもこんな事は誰にも相談なんか出来なかった。
私は全能神様の直属の神だ。
下の魔神や半神に迷惑をかける訳にはいかない。
神々を従える者として『仕事が嫌いだから止めます』なんて言える筈がないからだ。
人々にとって死は恐怖でしかない。
死は様々な不幸を与えてくる。
愛する者との別れ、死の後の運命の恐怖。
「前から思っていたけどあなた、罪悪感って物はあるわけ?」
仕事をしていると天照大神が話しかけてくる。
罪悪感なんてあるに決まっている。
生きとし生けるものを死の恐怖に追いやっているのだ。
普段仕事をしているときは表情を出さないようにしてる。
邪神が嫌で仕事をしていると悟られないようにである。
「···」
今回はそれが裏目に出たのだろう。
無表情で仕事をしているのが非情に思われたのだろう。
「まさか本当に罪の意識すら無いわけ?···呆れた」
···!
腹が立った、私がどんな気持ちで仕事をしているなんて知らない癖に。
「·········」
「···やっぱりね、ちょっと来てもらうわよ」
私は強制に転移させられた。
転移させられたのは金ぴかに光る部屋。
「ここなら邪魔は入らないわね」
「···どうしてこんなところに?」
「あなた手を強く握り締めていたわよ?」
む、私は相当苛立っていたらしい 自覚なしに力を入れていたとは恥ずかしい。
「それで、あなた隠しているけど···自分の仕事が嫌いでしょう···?辞めたいでしょう?」
「···それは、言えない···」
「どうして?」
「私は邪神として上に立つ存在、貴方も創造神なら分からない?責任があるの。」
「ふーん、この仕事が嫌だってことは分かったわ。じゃあ全能神様に頼んでみましょう」
「···は?え?何をいってるの?」
「だーかーらー全能神様に頼みに行きましょうってこと!」
はぁぁぁぁぁ!?ぜ、全能神様に頼みに行くなんて馬鹿げてるでしょ!
「頼んでみないことには分からないでしょ!『今の仕事が嫌です』っていうのよ!」
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや無理無理無理無理無理無理無理!
そんなこと言ったら全能神様激おこになっちゃうよ!
「うーん今の仕事は嫌ですか?アフラク?」
「や、やっぱり生き物たちに死を与えるのは必要なことだと分かってるんだけど···やっぱり罪悪感が···って」
「「全能神様!?」」
「はい?何でしょう?」
私と天照大神は即座に跪く。
「さ、先程はとても失礼な言葉使いを···大変申し訳ありません!」
「あぁ、それは今いいですから、それでアフラクは死を与える仕事が嫌ですか?」
「······それはっ」
「全能神様、ここはもう権限をお使い下されば···」
なぁっ!それは話すしか無いじゃないの!
「そうですね、少々強引ですが···全能神権限で本音を話すことを命じます!」
「······はい、辞めたいです···」
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!言ってしまった!!
もうだめだぁ!全能神様激おこだよ!!
「そうですか分かりましたでは転職しますか!」
···············?
「え?」
私が神生?人生?で一番驚いた瞬間だった。