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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第6章【全大神大会】
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~成長~

「そろそろ私も全力モードに移りますか! 『妖精の威権』」


ディスの体の周りに黒と白のオーラが出現する。


「これはロゼに見せるのは初めてだったわね、私は妖精の神なんだけど属性的には二つしか使えないのよね。 分かっていると思うけど使えるのは『黒』と『白』よ。」


黒?白?


「妖精では属性は色で決まってるんです彼女の色は黒と白ですね」


黒は魔法に例えるなら闇に近い属性らしい、暗闇を作り出すことや、魔法など魔力を使う攻撃を侵食し相殺することができる。


白は変化ができる属性らしい、他の色の技を出すことができるがオリジナルの色の技には威力は劣るとのこと。

厄介なのが他の属性の技を出すとき白いままで技が繰り出されるという事だ。

これがまた厄介で属性の光球を出しても全てが白になり対応がしずらい。

神眼で見たステータスにある全属性は白が使えるから全属性なのか。



「私がこれを使うと妖精術の威力が全体的に増大してね、属性『白』もオリジナルと遜色なくなるのよ」

「フフフ、面白いですね。 いいでしょう私も本気を出しますか」

「本気···?」

「ええ···『精霊集合』」


ロゼのその言葉の後にコロシアム上におびただしい数の光の玉が出現する。

それはコロシアム中を埋め尽くしており、どこを向いても光球が漂っている。


「精霊······?」

「妖精と精霊······似ていますが大きな違いがあります。 一つ実態が無いこと、高位な精霊でもない限り私のように人型を取ることができません。 二つ数の違いです、妖精は同種との交配でしか増える事はできません。 精霊は自然、人々、文化など様々なものから出現されます。 ただし私はご主人様と子供を作って見せますけどね! ···こほん、更に精霊は相互干渉ができるという事です」

「相互干渉···」

「相互干渉を行う事で私達は互いに力を強めます。通常の場合は皆同じ程強化されますが今回は···」

「ロゼが全ての精霊の力を吸収するってことね?」

「ええ、私はここ神界にいるすべての精霊の力を受け取りました」


ロゼの体に虹色のオーラが出現し、更にロゼの背に出現していた羽も輝きを増し、コンパクトになっていた。


「ディスが執拗に羽を狙っているのは分かっていましたので狙いずらく、さらに早く動けるように改造しました」

「機動力を奪うのは普通の事だからね、······まぁいいわそろそろ決着付けましょうか」

「ふふ、ご主人様の為にも勝たなければ·········MVPの為にも···」


二人のオーラが更に増大する。


「────『粛清(メギト)


ロゼの周りの精霊から一斉に閃光が飛び出す。

それは一つに集約し、ディスに向かっていく。


「────『完全なる無(アブソリュート・ゼロ)


光がコロシアム上を包み込む。







「ケホッ────────やるじゃない、ロゼ」


ボロボロになった羽でかすかに浮いていたディスがロゼの後ろに漂っていた。


「だけど、これで終わりよ」


ディスの掌に出現した黒い槍がロゼを襲う!


「────精霊神ロゼは宣言します。神域であるかの地を────」

「!?」

「────我が領域にすることを宣言する『神域権限・精霊侵攻』」


時間が制止する。

ロゼはディスの槍の軌道上から避け、スキルを唱える。


「────『精霊神の怒り(スピリット・ロゼ)


戦いが終わった瞬間だった。

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