~もう1on1じゃない?~
ドカァッ!
虹色の矢がフィールド中を飛び回る。
────ギャアァァァ!
グワッ!
黒と白の閃光がフィールドを一掃する!
────キャァッ!
始まってから十分ほど経過しただろう。
亜神も半神も大分減ってきた。
互いに残り人数は同じくらいで200~250柱ずつぐらいだろう。
······亜神と半神の死因殆どが戦っている二人によって引き起こされている。
一人はロゼ、エルフの森で使っていなかったスキルも使用し縦横無尽に戦っている。
これについてはなんとなく分かってた、今まで町で見かけてた亜神達とロゼの神力の内包量が多すぎるのだ。
ロゼは亜神でも神が50%なので相当高位な亜神なのだろう。
もう一人はいかにも妖精といった容姿の女性。
先程ロゼと話していたのでロゼの知り合いだろう。
「あの人はディス=グレイス、半神です」
「アメリア!それにみんなも、1on1の編成は決まったのか?」
アメリア達は1on1の編成を決めてもらっていた、彼女たちは5人、誰か一人抜けることになるのだ。
「決まりましたよ、ウラヌスと私アメリアです!」
は······?
·········
······
···
よく考えたよなぁ、まぁ多分ウラヌスとマナだろうけど。
マアトは頭使う前に実力行使してそうだし、アフラクは寝てるだろうし。
アメリアは······うん。
「『うん』ってなんですかぁ!」
「······zZZ( ˘ω˘ )」
「戦いの最中にだって頭は使うわよ!」
ハハハ、ジョウダンダヨジョウダン。
「話を戻すけどさ、今ロゼと戦っているのはなんの半神なんだ?」
まぁ多分妖精だろう。
「思っている通り妖精の半神です」
「へぇ、【神眼】」
ディス=グレイス
年齢???歳 ♀ 種族 半神 妖精50% 神50%
【ステータス】
Lv.∞
体力 ∞/∞
筋力 ∞/∞
防御力∞/∞
運 ∞
魔力 ∞/∞
神力 4500/4500
【スキル】
全属性妖精術(神)
擬似神格化(-) 神眼(極)
【加護】
邪神の加護(大)
【称号】
半神・妖精の神祖・強さを極めすぎた者・こじらせ処女
久し振りの神眼さんで視てみたところ、ロゼと互角ってところだ。
神も50%混ざっており、ロゼと対等に戦っているのもわかる。
「【神の罰】」
「【神の罰】」
────ピシャァァァァン!
天から雷が降り注ぐ。
確かこの技は神格によって威力が変わる技だった筈だ。
互いを捉えた雷はぶつかり相殺される。
込めている神力と魔力の所有者が違うため合成されないらしい。
「流石妖精神ですね、ディス」
────ギャァァァ!
「貴方もね···」
────ポッチャマ···
「それでもご主人様の為にも譲れません!」
────カンノミホ···
「本音は?」
────ダイナマイ!
「ご主人様と1日2人きりでデート♡ そのままベットイ······!···」
────わふぅ────!
「完全にデレデレじゃないの!私にもその幸せを寄越しなさい!」
────アッセイ!
「いーやーでーすー!」
などと会話をしているが彼女らの周りでは亜神と半神がどんどん巻き込まれて殺られている。
「では『火の精よ』」
ロゼの周りに漂う赤い光球が光を増す。
「火力が増した?」
「まだですよ?『水の精よ』『木の精よ』『光の精よ』『闇の精よ』」
「···やるじゃないの!ふふふ、久しぶりに本気を出すしかないわね!デートは私のものよぉ!」
「ご、ご主人様とデート♡ えへへへへへへへ···」
大丈夫か?滅茶苦茶不安すぎる。
「デートなら何時でもしてやるから真面目にやってくれよ!」
「ご主人様!ご主人様の要望にお応えします!」
「むぅ、応援はずるいわよぉ···」




