~デートpart2~
あの映画の事を記憶から完全に抹消したメイジはまだちょっと眠そうなソウちゃんを連れてショッピングモールに向かった。
俺が作ったショッピングモールには数多くの店が入っている。
食料品などが売っている大型スーパー。
レストランやフードコートがあるレストラン街。
後小さな店が数多く入っている専門店街。
今はその専門店街に来ていた。
ソウちゃんは服を持っていないらしいので、専門店街にある服屋に向かった。
但しユ〇クロではないが。
「はわぁ~可愛い服が沢山ありますね!」
「とりあえずソウちゃん自身が可愛いと思った物を着てみてくれ。 それを俺がプレゼントするから」
「マスターのプレゼントですか? ならあんまり高すぎる物は止めとかないと···」
「俺何かチートで神力無限にあるらしいから神界では俺大金持ちみたいなもんらしいぞ」
「うへぇ、マスターの神力無限でしたねぇってことはマスターに奢ってもらえばこのショッピングモールの中の物買い放題ですか!?」
「でもソウちゃんならここの物なんて全部作れるんでしょ?」
全てを創ったのはソウちゃんだ。
なら地球の文化のこの服だって知っている筈だろう。
「もうっ! 私はマスターに選んで貰ってそれをプレゼントされたいのですよ!」
「······そういう事はこういう場所で大っぴらに言う事ではないんじゃないのか···?」
「あっ!·········えへへ」
ソウちゃんは頭をポリポリ掻きながらへへっと舌を出す。
「はぁわかったから服を見てきてくれよ」
「えへへっ、行ってきますっ!」
·········
······
···
ソウちゃんが選んだのは淡い黄色のブラウス・翠色のスカートをプレゼントした。
早速着て貰いデートを続行している。
しかしソウちゃんは選ぶのに相当悩んだのかもう時間は夕方だ。
映画館から出たのが確か二時くらいだったので3時間ちょっとぐらい悩んでたことになる。
ついでにソウちゃんに買った茶色いブーツもはいてもらっている。
「マスタープレゼントありがとうございます!」
「あぁ、俺もプレゼントしたかったから大丈夫だぞ」
俺達は集合した噴水の前でベンチに座っている。
夕日が噴水の水に反射して輝いている。
隣に座っているソウちゃんの顔が反射した虹色の光で輝く。
「······っ!」
ソウちゃんの姿を改めて見るとやはり美しい。
「?」
太陽の輝きにも負けない程の輝きを放つ金色の髪。
「······?」
引き込まれるような深い碧の色の瞳。
「ますたぁ? そんなに見つめられると照れちゃいます···」
「······!ご、ごめん。 あまりにもソウちゃんが···」
可愛くて綺麗だったから······とはちょっと恥ずかしくて言えない。
「えへへっありがとうございます! ちょっと恥ずかしいのでここで失礼しますねっ!」
ソウちゃんは思いっきり顔を赤くしてから逃げるように走り去って行った。
あちゃぁ、心読まれちゃったかぁ。
まぁ仕方のないことだけどさぁ。
·········
······
···
えへへっマスターが可愛いって言ってくれました!
正式にはそう思ってくれたんですけど。
さて、私は私でいろいろと準備をしなきゃいけませんね。
まず全能結界改め『ソウちゃんシステム』を作りますか。
「我創造せしモノ、我破壊せしモノ、我全てを司りしモノ、我全てを認知するモノ。 我は望む 全てを守る巨の防壁」
これで私の中に『ソウちゃんシステム』が完成しましたね。
次は賞品の創造ですね。
優勝賞品がマスターの一日フリー券。
···············これ私も欲しいのですけどぉ。
私も参加したいのですけどぉ。
後はテキトーに魔剣とか神力とかでいいでしょう。
正直みんなマスターの事しか狙ってませんもんね。
女性神はマスターとお近づきになるために。
男性神はマスターをぼっこぼこにするために。
それをした男性神には地獄を見てもらうとしますかぁ·········マスターに危害を加える神なんていりませんからねぇ············えへへっへへへへへへへっへ。
神界編はこれにて終了になります。
次章は【全大神大会】編になります。
作者のめちゃくちゃ下手な戦闘描写にご期待ください(´;ω;`)。