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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第1章【冒険者生活】
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~お約束の薬草採取~

2017年6月11日

メイジの会話を一部修正



「って言うかみなさんメイジさんにキスしてましたよね!ズルイです!」


「アメリアちゃんだって加護を授ける時にキスしたじゃないのよ~それも頬に~寵愛は頬にキスする必要ないのにねぇ~」


「っ!?そ、それは!」


アメリアさん反応がいちいち可愛いな


「・・・・・アメリア・・・キスしたかっただけ・・・・・」


「・・・・・zZZ(b)」


「それを言わないで下さいー(赤面&泣)」


アメリアさんが悶えている。これは復活するのに時間がかかりそうだ。


「あっそろそろ礼拝時間の限界のようねぇ、また夢に出てくるから待たねぇ」


視界が光に包まれていき、目を瞑る。気づいたらそこは教会の魔法陣の上だった。

他に礼拝に来ていた人々や監視役の神官さんまでもが混乱している。


「なんだこれは!?」「女神様の像が光るなんて・・・」「おぉこれは神の奇跡か・・・」「あの人は凄い加護をお持ちなのかしら・・・」


どうやら神界(雲の上の場所の事)での事はこっちでは一瞬のことらしい


騒ぎを聞いたのかさっきの偉そうな神官さんがこっちにきた


「やはり、お主だったか・・・」


「マハトマ司教様!」


監視役の神官がマハトマ司教と呼ばれたさっきの神官さんに状況を説明している。


「ふむ・・・女神様の像が全て光ったというのだな・・・」


「えぇ、10年前に女神様の像が光ったという記録がありますが、その時は1人の女神様の像が光ったとされております。今回は全ての女神様の像が光ったという過去にない事例です。」


「そうなるとこの者は全ての女神様の加護を得ていることになるな」


「全ての女神様の加護!?」


教会内にどよめきが走る。


なんかこれ以上ここにいたら面倒なことになりそうなので、逃げることにする。


「じゃ、じゃあ俺はこれで」


有無を言わさず俺は教会から出る。


「お、おいお主!ちょっと話をき・・・」


俺は教会の屋根に飛び、人に視認されない速さ屋根を伝い、冒険者ギルドの方へ逃げた。


30秒かからずに冒険者ギルドの屋根が見えたので、冒険者ギルドの近くの路地に着地し、そこから歩いて冒険者ギルドに入った。


俺は冒険者ギルドに入ると依頼ボードに向かいテンプレなそのクエストを見た。


薬草採取【常時クエスト】

※このクエストの紙は取らずに受付に申告して下さい


北門から北に向かい徒歩で1時間の所に森があります、その森の浅い所に薬草が生えています。

そこで薬草を10本取ってきてください。

森の奥にはビック・スパイダーが出る場合があるので近寄らないこと。


報酬:薬草1本につき50アル


依頼主・冒険者ギルド


うん、やっぱり冒険者はこれをやってなんぼだよな、うん、これを受けよう。


俺は前にお世話になったうさ耳の受付嬢、ハスタさんのいる受付へ向かった。


「おはようございます、メイジさん、クエストですか?」


「はい、薬草クエストです」


「はい、ギルドカードをお預かりしますね」


「・・・はい受理しました。初めてのクエスト頑張って下さいね!」


「はい!行ってきます」


メイジはハスタに見送られて冒険者ギルドから出て。北門に向かった。


途中、自分が冒険者っぽくない服をしていることに気が付き、服屋に入り2000アルでこの世界の一般的な服を買った。


あっそう言えばここに来る前に倒したオーク、そのままアイテムボックスに入れっぱなしだったな、後で冒険者ギルドで買い取って貰おう。







─────────────────────────────







北門でギルドカードを見せ、北門から出る。


小走りで北門から遠ざかり、北門が見えなくなった頃に、メイジは走った。


一分かからずに森に着いた。

そこは針葉樹林が生い茂っている森だった。


そこの森のちょっと奥に雑草と違う草があったので、それを【神眼】で見る。


ヒール薬草

一般的なヒールポーションの調合に必要な素材。採取の際は根元から取ると良い。


これが薬草みたいだ。俺は無属性魔法【サーチ】を使った。


「【サーチ】『ヒール薬草』」


目の前にウィンドウが現れ半径2キロの地図が現れた。

地図には青い点が無数に表示されている。これが薬草のようだ。


「【サーチ】『魔物』」


地図に赤い点が一つ表示された。それはこちらに向かってきており。そしてそれは姿を表した。

メイジの3倍はある大きさの蜘蛛。色は黒色である。

蜘蛛が持つ8つの目、それはメイジを捉え、そして飛びかかってきた。

メイジは軽々とこれを避け。【神眼】を発動した。


エルダー・スパイダー

ビック・スパイダーの上位種、ビックスパイダーより大きく、配下にビック・スパイダーを従えている。 参考ランク:Bランク


「家の中に出る跳ねるクモみたいな奴だな。」


メイジはもう1度飛びかかって来るエルダー・スパイダーに対して、足を突き出し、蹴った。蹴りはエルダー・スパイダーの頭に当たり、エルダー・スパイダーの頭は粉砕され中から液体のようなものが出てきている。エルダー・スパイダーは息絶えたようだ。


「うっげえキモッ」


俺は靴についた体液を水の魔法で洗い流す。


『あれっメイジさんなんかスゴイの倒してますね。』


悶えていたアメリアさんが復活したようだ。


「薬草採取に来たらコイツが襲ってきたんで倒してたんですよ。」


『この魔物はここら辺にいるはずが無い魔物ですね・・・一応冒険者ギルドに報告しておくのが良いでしょう』


「確かにこんなのに薬草採取に来た初心者冒険者が遭遇したらスグやられそうだよな」


【神眼】で見たらランクBってあったしね。

俺はエルダー・スパイダーをアイテムボックスに入れ。サーチで表示されている薬草をあらかた回収し、アステラへの帰路に着いた。





─────────────────────────────





北門からアステラへと入り冒険者ギルドに向かった。


中に入り、ハスタさんのいる受付へ行った。


「あれ?メイジさん何かお聞きしたいことでもありましたか?随分帰りが早いですけど。」


「薬草採取は終わらせてきたよ。」


「えっ?森までにはここから1時間ぐらいかかるような・・・まっいいか!メイジさん袋のようなもの何も持ってないんですけど薬草は何処ですか?」


「あぁ、アイテムボックス使ってるんです、その中に薬草が入っています、それと魔物も倒したので買取をお願いしたいです。」


「アイテムボックス!?」


ハスタさんは驚いたように声を上げ身を乗り出す。

その声で中にいる冒険者が何人かこちらを見た。


「い、いえ何でもありません。お騒がせしました」


ハスタさんはストンと受付のイスに座った。


「それで魔物の買取をお願いしたいんですけど、何処で魔物を出したらいいですか?」


「はい、この受付の机に出せる大きさなら此処でお出し下さい。」


「うーん、ここじゃ無理そうですね」


「え?メイジさんって森に行ったんですよね?あの森の薬草が取れるところにそんな大きな魔物居なかったような・・・」


「それを含めてちょっと相談があるんです、とりあえず魔物を出さないと話にならないので出せる場所に案内してもらえますか?」


「分かりました、解体場に案内します、付いてきて下さい」


俺はハスタさんに付いていき、解体場と書かれた。ドアへと入る。


そこは倉庫の様な所で、多くのギルド職員が多々の魔物を解体していた。


「魔物はどのくらいの大きさですか?」


「うーん、あそこのスペースなら入りますね。」


俺は解体場の空いている1番大きいスペースを指さした。


「はい、ではここに出して下さい」


俺はアイテムボックスからエルダー・スパイダーの死体を出した。


「えっ!?」


解体場が騒然となる。


「おい、こいつはエルダー・スパイダーじゃねぇか、こんなの何処に居たんだ?」


ギルド職員の親方みたいな人がそう言った。


「あっ、副ギルドマスター!メイジさんは薬草採取のクエストで森に入った時に倒したそうです」


「は?あそこの森はゴブリンか強くてビックスパイダーしかいないはずだが・・・」


「俺はそれを相談したかったのです」


「おい坊主、お前のランクは幾つだ?」


「俺のランクはFです、ついでに言うと昨日登録したばっかりです」


「お前Fランクでこれを倒したのか!?それも1人で!?こいつはBランクのパーティで討伐推奨する魔物だぞ?」


「メイジさんって強かったんですね・・・」


「ってゆうかどうやって倒したんだ?」


「それは・・・ちょっと言えませんね、余り手の内を晒すのは良くないですし。」


「そうだよな~、分かった、こいつは解体しておく明日の12時頃受け取りに来い、素材はどうする?」


「全部買取でお願いします、あとこれが依頼の薬草です。あ、ついでに登録する前に狩ったオークも」


俺はアイテムボックスから253本の薬草を取り出す。


「多すぎです!?手いうかオークも!?」


「坊主お前何者だよ・・・アイテムボックスも持ってるし・・・」


「昨日登録したばっかりの新米冒険者とだけ言っておきます。」


「「新米冒険者がこんなこと出来ねぇよ!(ませんよ!)」」


2人の叫びは解体場に響き渡った。






─────────────────────────────



冒険者ギルドを出た俺は宿に入り、宿にある食事処でオークのステーキ定食を食べた。オークの肉は以外にも柔らかく、肉汁が溢れてきた。日本の豚肉と大違いだ。食事だけならこっちの方が美味いな。





その後は部屋に入り、アメリアさんと雑談をした。





─────────────────────────────

副ギルドマスターside


(薬草の森でまさかエルダー・スパイダーが出るとはな・・・)


エルダー・スパイダーはBランク魔物である。

そんなのが町から1時間の所にいたのだ、何かあるかもしれない。


(とりあえず薬草採取クエストは暫く中止だな、何かあるか分からん)


そしてそれを倒したFランク冒険者の事もよく分からない。

Bランク魔物を単独で討伐し、短時間であの数の薬草採取、更にはアイテムボックス持ちだ。


(アイツについては今後様子を見ておく必要があるな、話して見た所、悪いやつではないようだが・・・)


「まぁ、ギルドマスターに話せばいいか、面倒臭いし」





─────────────────────────────

メイジside



俺は夢の中で神界にいた・・・・




アメリアさんに膝枕をされながら。


正直嬉しいのだが、緊張して余り話が入ってこない。

煩悩退散、煩悩退散。


しかも魔法の神マナさんまでいたのだ、加護を付けたからここに居られるらしい。


そこで俺は加護で貰った魔法、スキルについてレクチャーしてもらうことになった。

最初は魔法神のマナさんだ。


「・・・火属性魔法は【ファイアボール】【ファイヤーアロー】【ファイアストーム】【ファイアーウォール】【ファイアーエクスプロージョン】がある・・・威力を上げたいなら【ファイアボール】に【ホワイト】【ブルー】を付け足して放つと威力が上がるよ」


温度が上がる方が威力が強いみたいだ


「・・・水属性魔法は【ウォーターボール】【ウォーターアロー】【ウォーターストーム】【ウォーターウォール】【ウォーターエクスプロージョン】があるよ・・・放つ前に【アイス】だと氷【バーン】だと100度の熱湯になるよ・・・」


【アイス】は需要ありそうだが、【バーン】はそこまで使い道は無さそうだ。


「・・・風属性魔法は【ウインドカッター】【ウインドトルネード】【ウインドウォール】【ウインドエクスプロージョン】で【ゲイル】を付けると威力が上がるよ」


【ウインドカッター】はなんか飛ばす斬撃みたいでかっこよさそうだ


「・・・土属性魔法は【ストーンウォール】【ストーンバレット】【ストーンストーム】【ストーンエクスプロージョン】強化にはストーンを【ロック】に変えて」


「・・・・・あと各属性魔法には【極大魔法】と【神大魔法】と言うものがある・・・。火属性の時は【火極大魔法】【火神大魔法】と唱えればいい・・・」


「【極大魔法】や【神大魔法】は威力が高すぎるらむやみに使うのはやめた方がいい・・・」


ほう・・・いわゆるMAP兵器と言うものか・・・



このような説明をアメリアさんに膝枕をされながら聞いた。





アメリアさんの膝はいい匂いがして柔らかかったよ・・・






俺はアメリアさんに膝枕をされながら心地よいまま目を閉じた。







こうして俺は無事(笑)初めてのクエストをクリア出来た。











ちなみに女神様のバストステータスは

マナ(魔)小<マアト(戦)中=アフラク(邪)中<アメリア(転生)大<ウラヌス(生産)爆

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 誤字報告です。受付さんのセリフですが 手いうか→て言うかでは?
[気になる点] 「「新米冒険者がこんなこと出来ねぇよ!(ませんよ!)」」のくだりですが、”が”だと違和感があるので、”は”の方が良いと思います。
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