~ロゼの為に~
ちょっと短めです
最近アステラの高難易度クエスト消化マシーンと化してきている今日このごろ。
いや、報酬はまぁまぁ高いからいいんですけどね?
これがシューンからの頼みじゃなかったら断ってた所だ。
今はアステラの屋敷で寛いでいる。
今日は完全休業日としている。
グリモはエクスと一緒に遊びに行っているし、キョウはキョウ専用に作ったお風呂に入っている。
ロゼだけは一行に休みを取ろうとしなかったのだ。
「ロゼ~休まなくて大丈夫か?」
「大丈夫です、ご主人様の為に疲労しない体になってますから」
「何それ···それじゃあ俺が今日1日ロゼの言う事を聞くからな。あ、出来るやつにしてくれよ?」
「あ、有り難き幸せ!」
完璧超人ロゼが同様しているのは初めて見たような気がする。
よし、今日はロゼの為に過ごそうか。
「よし、何がしたい?」
「では今日は私だけに奉仕させては頂けませんか?」
「ほ、奉仕?それがロゼの望みなのか?」
「はい、今日1日ご主人様を独り占めはいけませんでしたか?」
「い、いや?全然大丈夫だけど」
「あ、ありがとうございます!」
それからというもの、とにかくロゼに奉仕され尽くされた。
というか俺は何にもやらせてもらえなかった。
食事も強制あーんだったし、欲しいと思ったものは一瞬で用意された。
流石にトイレは全力で拒否したので何とかなったが、その代わりお風呂は一緒に入るということになってしまった。
『流石に恥ずかしいんだけど!』と言ったら『もう私の全てはご主人様に捧げています、問題はありません』と言われた。
いや、1回やる事はやってるけどねぇ、あれは必要だったからなぁ···
「ご安心下さいませ、夜のご奉仕も致します」
「···ロゼって本当は無理してないよね?女神の皆も俺の事好きだって言ってるけどロゼは恋人···ではないし、俺が召喚して無理やりやらせて無い···?」
これは俺の本心だ、俺が召喚してからメイドとしてのロゼしか見ておらず、無理をさせている気が気でなかったのだ。
「···ご主人様、私は自分から望んで仕えているのです。ご主人様の召喚は私は拒否も出来ました」
「何でしなかったんだ···?」
「···失礼します」
ロゼは座っているメイジと唇を重ねた。
そっと触れるだけのキス。
ロゼは直ぐに離れた。
「お慕え申し上げております···ご主人様」
「へぇっ!?」
「私にはご主人様がいないと生きる意味が無いのです!」
普段のロゼの淡々とした声と打って変わり、感情がにじみ出てくるような言葉だった。
「ご主人様に劣情を抱いてしまっているメイドは仕事に支障をきたしてしまいます···メイド失格ですね···」
「···いいんじゃないか?少しくらい失敗しても、失敗したからってメイド辞めろ!とか言うつもりは無いし、ロゼなら尚更だ。もう俺はロゼを手放すつもりは無いからな」
「ご主人様!あ、ありがとうございます!」
「それに俺だってロゼ無しじゃあ絶対嫌だし、だからな···?その···俺の···恋人になってくれないか···?」
「!!?」
ロゼの顔がこれまでに無いくらい赤く染まる。
「初めて女の子らしいとこが見れたね」
「ご、ご主人様~!」
「それで?ご主人様が恥ずかしい思いをして告白のお答えは何ですか?」
俺は意地悪気味にロゼにそう言った。
「ご主人様は意地悪です!断るはずがないじゃないですか!」
「そりゃよかった、これからよろしくな?あと二人きりの時は敬語はなしな?あ、これご主人様命令だから」
「は···はい!」
こうして俺はロゼと恋人になった。
·········
······
···
「これを受け取ってくれ」
俺はロゼに恋人達と同様の指輪を渡した。
さっき俺が【創造】したものだが。
「私がつけて良いの···?」
「何言ってんだ、当たり前だろ」
「ありがとう!」
「喜んでもらえたら嬉しいよ」
ロゼはそう言うとベットに俺を押し倒した。
「夜のご奉仕です!」
「···」
こうしてロゼとメイジは初めて恋人として一夜を明かすのだった。
エレシュキガルちゃん実装はよ。