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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第4章【冒険者生活セカンド】
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閑話~とあるツンデレカリバー~

私はいつも退屈していた。

天使の城に封印されてからというもの、やる事が全くない。

私は剣だが意思を持っている。

剣は相手を斬るという事しか出来ない道具(・・)でしかない。


偶に人になりたいと思う事があった。

私を抜こうとして日々挑戦してくる人々たち。


────残念、私は見合う相手でない限り抜けないのよ。


最初はそう思うだけだった。

しかし毎日やって来る挑戦者達を見てふと思ったのだ。


────人になって見たいと。


そしてその願いは唐突に叶えられることになる。





とある日。

今日は珍しい事に挑戦者が1人も来なかったので退屈していた。


────久しぶりね、こんなこと、今日は何かあるのかしら


そんな事を考えていると突如魔法陣が現れたかと思うと、視点はとある部屋の中に移動していた。


「綺麗なのです!」

「【神眼】」


どうやら転移?させたのはこの青年らしい。

私を転移させるだけの力を持っているの···?


その青年は私を掴んできた。


────貴方が私の使用者?


「あぁ、宜しくなエクスカリバー」


────ふん、まだ認めた訳じゃ無いから、ちょっと貴方のステータス読ませて貰うわよ?


「あぁ」


素性も知らない奴に使われては溜まったもんではない、私はいつもの様にステータスをかくに···!?

な、何なのこのステータス!?


────······ふ、ふん。合格としてあげましょう


「そうか、宜しくな、因みにそこにいるのは君と同じ剣のグリモカリバーだ仲良くしろよ?」


────へ?あの娘が?どう見ても人じゃないの


「俺のスキルで人化したんだよ、今からエクスカリバーにも人化してもらうからな」


────本当!私やってみたいことが······こほん、いいわやって


ひ、人になれるの!?本当に!?えへへ、人になれたらお風呂に入ってみたいな···。


「分かった、【擬人化】」


私の体がメイド服を着た人になる。


「これが、私···」


本当に人になれるなんて!この人は何て凄い人なんだろう、よく見たらカッコイイじゃない···、ま、まぁ主としては100点中5000点上げてもいいかもね。


「こんにちはなのですよ!私はグリモカリバーなのです!よろしくお願いするのです!エクスカリバー!」


「貴方が魔剣グリモカリバー?とてもそうには見えないけど···、宜しく」


こうしてエクスカリバー改め、エクスのメイジの従者として、剣として過ごしていくのだった。


────大好きです!ご主人様!


普段は絶対に口にしない思いを秘めたまま────

次章【神界】編

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