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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第4章【冒険者生活セカンド】
39/368

~無双~

sideバット侯爵



ワシには何代も前の王家の血が薄くだが流れている。

ワシの先祖は王権争いで敗れた後、不正が発覚し、王家ながら侯爵に降格してしまった。


────何故だ!ワシは正当な血を受け継ぐ王族だぞ!

なんとしてでもワシが王権を取り戻すのだ!

あの小童の女王何かには任せておけん!

その為に第一王子に取り入り、第一王子を王に仕立て上げ、裏で第一王子をワシが裏からサポート(・・・・)するのだ。



·········

······

···



チッ!間者はやられたか、毒を持たせておいたからワシらについては吐かぬだろう。

一応バレた時のために奴隷兵と傭兵を領地に集めておくことにする。

今度はもっと腕のいい暗殺者に頼むとするか。



─────────────────────────────

sideメイジ


現在バット侯爵領に来ている。

俺の他には第一王子、第二王女、女王、騎士達が俺達に同行している。

何故こんなにお偉い方が来ているかと言うと、バット侯爵領まで俺が【ワープ】を使い、移動したのだ。

今はバット侯爵を拘束するためにここにいる。

何故国の重鎮達がここにいるかと言うと、全員俺の戦いを見てみたいということで、依頼外だが、することになってしまったのだ。

アイシス王女が言うにはお金以上のモノ(・・)をくれるらしい。


「じゃあロゼとキョウは女王様達の護衛宜しく」

「「はい」」


よし行くか。

俺は領主のいる館の前に転移した。


「な、なんだ貴様は!」


館の前にいた門番の兵に槍を向けられた。

現在この光景は【視覚共有】のスキルで戦いが見たいと言った3人とリンクしている。


「姫様達が見ているんじゃ、ヘマは出来ねぇなぁ」

『義戦なのです!』

『姫様のモノと言う発言に違和感があったのだけれど···』


お、グリモ、義戦なんて難しい言葉をよく知ってるな。


『むふんっ!』


よし、じゃあ殺さずに行くぞ、全員に【手加減】使用するからな。


ここから、メイジの無双が始まった。



·········

······

···



『ギャァァァァァ!』『ば、バケモノォ!』『死にたくない!』


メイジは『何処の無双ゲー?』と言うように敵を薙ぎ払っていた。

ゲーム的に言うなら2000KOと言うべきだろうか。

ここでは大々的なスキルや魔法は使えない。

この館の周りには領民も住んでいるためだ。

更にこの兵士達の中には奴隷兵も含まれており、奴隷契約で無理矢理戦わせられている者達もいるらしい。


「じゃあいっそこの館の奴ら全員眠らすか」

『最初からそうしなさいよ』

「いやぁ、戦いを見せてと言われたからね、そろそろ良いかなと思って。じゃあ【長き眠り(コールドスリープ)】」


催眠スキルを発動し、この館にいる俺以外の全ての人を眠らせた。


「じゃあ後は宜しくお願いします、俺がスキルを解かないと眠りは解けないんで安心して下さい、そんでもって【エリアパーフェクトヒール】」


ギリギリで体力が1残っている兵士達を回復させる。



この戦いが終わるまで30分も掛からなかった。

その日はバット侯爵関係の処理に忙しく、もう1日だけ滞在することになった。



·········

······

···



「ありがとうございますメイジ、あなたのおかげでアイシスの命は守られ、人族の膿を取り除くことが出来ました」


膿って言い方は···、まぁヤバイ事企んでたのは事実だけど。


「いえ、依頼なので」

「うん、それじゃあクエスト達成料の1000万アルだよ、後の報酬は後でアイシスから受け取るといいよ、あ、あとアイシスから言われたんだけどね、1人で来て欲しいってさ」

「はい、では早速受け取りに行きます」


俺は1人でアイシスの私室へ向かった。


アイシスの部屋の前に何故かアイシスの護衛騎士達が屯していた。


「どうしたんだ?」

「アイシス様に『これから一生を掛けた大勝負があるので出ていって下さい!』と言われたのだ···」


騎士達は皆頭を抱え、嘆いている。


「じゃあ俺、アイシスに呼ばれてるから」

「お前が呼ばれているだと!?そんなの有り得ない!」

「まぁノックしてみれば分かるさ」


俺はドアをノックし、声を掛けた。


「アイシス姫?来ましたよ?」

「ひゃ、ひゃいっ!ど、どうじょ!」


随分同様したみたいだが大丈夫なようだ。

その声を聞いて騎士達は更に落胆する。

俺はそれをお構い無しに部屋に入った。


アイシスはベッドの上に腰掛けており、隣に座るように促してきたので、その誘いのまま俺はアイシスの隣に座った。


「メイジ様、今回はありがとうございました」

「いえ、こちらこそ、こんなに美しい姫様をお守りできて光栄ですよ」


社交辞令の様にそう述べただけだったが、アイシスは嬉しそうに微笑んだ。


「ひゃ、ひゃいっ!ありがとうございましゅ!」

「姫様、報酬と言うのは···」

「ひゃ、ひゃいっ!お、お願いしますっ!」


アイシスがそう述べた瞬間、天から鎖が降りてきて、俺の体が拘束された。


「···姫様?こ、これは?」

「セシリーちゃんに女神様に取り次いで貰って女神様に協力してもらったんです」


女神?誰だ?


『あんな純情な娘の初恋を苦い思い出にしたく無かったんです!』


えぇ···、初恋ってなんだよ···


「と、とにかく、今回の報酬は、わ、私の処女です!」


ふぁ~!?


「い、一国の王女がそんな事をしてはいけないのでは!?」

「大丈夫です!お姉様の許可は貰っておりますので!」


女王様!?なにやってんだアンタ!?


「ふふ、メイジ様、沢山ご奉仕して差し上げますね」

「お、俺は王にはならんぞぉーーー!?」


夜は老けて行く······

途中までとてもヒロインしてたアイシスさん、早々にメイジさんをパクリんちょしました。


メイジ「この国の女性は積極的過ぎないか?」

アメリア「メイジさん相手なら情熱的になるのは当たり前です!」

メイジ「何でだよ···」

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