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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
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~かくしごと~

「いや、僕もそこまで大事になるなんて思っていなかったっていうか」


「いや、それただの言い訳じゃないですかー!」


ソウちゃんが怒った。


「私の配下の神達が殺し合うなんて物騒な事許しませんよ!」


「い、いや、もし神達がトラブルで命を落とすことがあったら復活させると伝えてはある……」


「復活させればいいってことではないでしょ!」


一回死ぬってことは一度苦しむってことだよね?いやいや無理なんだけど?


「でもソウちゃん見てたなら助けてくれてもよかったのにって……」


「ぐっ」


ここで怒りに燃えていたソウちゃんが顔をゆがめた。何か後ろめたいことがあるのか、そこで黙ってしまった。


「気づかなかったんですもん」


「気が付かなかった?」


「うぅ……お恥ずかしながら。全能神失格ですこんなの……」


ソウちゃんは怒ったり落ち込んだり大変である。


「えっと……その……だな……」


そんな状況でおずおずと手を挙げるアザトースさん。……なんか嫌な予感がしました。


「それも……僕がやりました……」


「ほとんどあなたのせいじゃないですか!」


思わず声が出てしまった。やっぱり悪い神様だこの人!


「君を呼ぶ時に全能神に気づかれたら話ができなくなると思って。それで私が持つ権能を使って全能神に対して全力の認識阻害をだな……」


「oh……思ったよりずっとあなたのせいだった」


「なんで隠して会おうとするんですか!私に正式に言えばいいでしょう!」


「しかし、次に全能神が来てくれるのは一年後じゃないか」


「貴方何年生きてると思ってるんですか!神様なんだから一年くらい我慢してください!」


「しかし、人間の寿命は多くても90年とか100年とかそこらへんなのだろう?なら早く会わなければ死んでしまうのではないか?」


「マスターはもう現人神ですから寿命は存在しなくなってるんですよ!」


ギャーギャーと喧嘩を始めてしまった二柱。これが世界NO.1とNO.2なのだろうか?……まぁ殴り合いの喧嘩というわけではないから平和っちゃ平和なのかもしれない。



………

……



side その時の二柱


『という感じでいいですか?』


『な、なんだか僕がすごくまぬけみたいじゃないか?』


『え?いや、これ私がアザトースの思考パターンを演算し、本人でも行う確率が高い発言と行動を再現してもらっただけですよ?』


『い、いや、いくら世間を知らない僕といってもそこまでまぬけなことは……」


『……』


『……なんだその沈黙は』


『……』


『うぅ……メイジに貸し借りの事が言えないとはいえ……ここまで恥をさらすことになるとはな……』

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