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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
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~ご対面~

side メイジ


外への道が近くになるにつれ、外からの"威圧感"が強くなってくる。そして椅子に縛られたまま移動している俺に抵抗できるわけもなく、なすすべなく二人の軍人さんに運ばれています。


「あの、この先にいる方がどんな方なのか知ってますか?」


思わずどんな方という言葉が出てしまったがこの感じ明らかに位的に邪神とか創造神クラスだろうし。


その言葉を聞いてから運んでいる二人の軍人さんは足を止める事はなかったが暫く沈黙した後……


「正直目の前にしたら死んでしまうのではないかという位です」


「もし我々が襲われれば成すすべなく消滅(・・)するでしょう」


「……そこまでですか……ちなみにお名前とかは……」


「名前は『アザトース』様です」


うーむ、アザトースさんね。アザトースアザトースアザトース。うん覚えたぞ。


「まもなく外です」


よし、失礼の無いようにしよう。


二枚の扉が順に開かれ、外の宇宙へと飛び出す。


とその瞬間。











---------------------世界が白く染まった。










「……え?」


先ほどまで広がっていた宇宙空間の一面黒い光景は一瞬で見覚えのある白い空間に変化した。いつもの"神界"のような。


そしてあの忌々しい椅子がなくなっており、久しぶりに立ち上がることができている。


「神界……?」


「うーん、ちょっとちがうかなぁ?」


背後で声が響いた、反射で後ろを振り向く。


「あら、そんな簡単にお披露目?」


振り返った先には煌びやかなピンク色のドレスを纏っている女性が立っている。髪は黒と白のツートンで腰まで伸びている。瞳は髪と左右が逆の白黒のオッドアイをしている。


すごいモノクロだなぁ。


「あら、結構自身作なんだけど」


「自信作ですか?」


「そう、この体の事」


「体……ってニャ……旧支配者達と同じようにですか?」


「そうそう、ニャル達と同じだよ。まぁ僕は人型初めてだけどね」


うーん、ニャルのの事を知っている、そして姿が固定じゃない……これは……旧支配者の香りがします。傾向によると旧支配者はヤバイ率100%です。


「あーそうそう、自己紹介がまだだったね。僕の名前は『アザトース』名前は知ってた見たいだけどね?」


しっかりと名前を知っていたことを知られている。こう神様に対して全くと言っていいほど隠し事が通じないのは一般的なのだろうか。


「有村名人です」


「うん君のことはよーく知ってるよ?」


そういうとアザトースの姿が一瞬で消えすぐ目の前に出現した。


「よーくね?」

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