閑話~神界体験入社4~
一言言わせてください、神様多すぎませんか?
「ここからそっちまでが営業23課ね、ここら辺が日本の神が多いわよ」
「あの、アマテラスさん」
「なに?まだ3%ぐらいしか終わってないわよ?」
「覚えきれません、無理です」
「えぇ?スキルでもなんでも使っていいから覚えなさい。これまでお世話になった神達もいるかもしれないわよ?」
「お世話になった……もしかして間接的に助けられりしてる?」
「そうね、これまでの先祖の守護神になった神とかもいると思うし、それにメイジが転移する前に守護していた神もここにいるわ」
「それは……感謝しなきゃ」
「そうよ、そしてその上司の私ににもね!」
「うーん、自分から感謝を求めてくる上司はなぁ」
『そうですよ、元々その上から私が指示しましたもん』
ソウちゃんからも援護が入る。というかソウちゃんが一番上の立場だからもしかしてソウちゃんに感謝すべき?
「いや、あの方には……その……」
流石のアマテラスでも会社のトップの更にその上であるソウちゃんには逆らえないみたいですね。なんか前代の会長みたいな立場なのかなソウちゃん。
『ふふ、会長です。マスターの命令をなんでも聞きます』
よしソウちゃん、アマテラスに命令だ。多分今日じゃこの紹介終わらないからいったんスキップしてって言って!
『了解ですマスター!こら、アマテラス!今日中に終わらないスケジュールを組むんじゃありません!』
「へ!えっと……ば、ばれてましたか?」
『一緒にいる時間を長くしようとしたってそうはいきません。マスターは24時間四六時中私が監視してるんですから』
「はい、さすがに三日の予定はやりすぎでしたか」
「三日!?」
『ほら、やっぱりアマテラス様ポンコツになってない?』『なんかアルケー様も今日そわそわしてて仕事に手がつかないみたいだよ?』『けどこの見学以外の仕事はすべて終わらせたんでしょ?』
『ふふ、マスターが私を頼ってくれました……ふふ……』
「私の三日間二人っきりデートも仕事も満喫しよう作戦が……」
なんかとっても頭が悪い事言ってる気がしませんか?
「わかった……わかっわよ。なんとか今日中に入れ込むわ」
というか最初から俺は一日で済むと思っていたんですけど!三日間ってなんですか!会社に泊まるって事か!?社畜ですか!?
『マスターは今日は私と寝ましょうね~』
え、いきなりですか?
『ふふ、会長へのお願いは高いんです』