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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
353/368

~敗走、合流~

side メイジ


「貴方は自分の価値を認識したほうがいい」


はい、有村名人です。ただいま絶賛誘拐されています。そして誘拐している張本人が説教じみた事を言ってきます。


「じひゅんのふぁいひ?(自分の価値?)」


「ええ創造神、邪神、旧支配者達から慕われ、女性達からは求められる立場。そしてすべての頂点に立つあの方の寵愛も頂いている」


「ほうななぁ(そうだなぁ)」


「自分を客観的に見て、貴方が創造神達に頼めば新しい世界だって作れるし、地球だって一息で滅ぼせるのよ。それに全能神様に頼めば神すべてを削除して新しい秩序を作れますし」


世界を壊すにしろ旧支配者達がめちゃくちゃ張り切りそうだし。作るにしろ創造神やソウちゃんが手伝ってくれそうだし。それに、ソウちゃんに言ったら軽く「わかりました、マスター!」とか言ってすべて削除しそうな気がする。


「一応貴方も女神レベルには勝てる力を持っている、それに普段は誰かしら創造神級が一柱近くにいる。こうして無力になったら狙われるのは必然」


つまりこの椅子に拘束したニャルが悪いって事じゃないですか!


「ということで私たちの船に戻ってもらう。おとなしくしていろ」



………

……



side アマテラス



『えーニャルから通信が入りました』


ここはアマテラス達の作った戦艦。アマテラスの部下達が乗組員として搭乗しており、敵の艦隊達を追っている。


『う゛わ゛ぁぁぁぁぁぁぁん!取り逃がしましたぁ!』


「あんたたち、あんなに張り切ってたのに負け帰ってるの?」


『いやね?僕が一回確保したのにこいつらが邪魔したんだよ』


『それはあなたがメイジを誘拐しようとしていたからでしょう』


『そうですよ!クトゥルフだって抜け駆けしようとしてたじゃないですか!』


「あー!もううるさい!状況を教えなさい!」


『メイジさんが敵に邪神級に再度誘拐されました!現在追ってます!』


「邪神……ってあなたたちも一応邪神じゃないの!三人で掛かれば余裕でしょ!」


『『『私(僕)達が協力できるとでも?』』』


「……わかったわよ、ひとまずこっちに合流しなさい、私たちも今向かってるから」


『『『はーい』』』


(こいつらどうしよう……)


外に出して好き勝手されるよりは手元に置いて見える範囲で暴れてもらったほうがマシ。


「とりあえずアルケーにも情報を共有、簡単にミーティングしてから奪還に向かうわよ」


……今回一番気になるのは全能神様からの手出しが一切ないという事。なんらかの理由があって今回の件に関して不干渉になってる?

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