表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
348/368

~無限奪還編~

side クトゥルフ


煽りに煽った結果、ニャルは怒り狂って攻撃をしてきますし、ハスターは冷静ですけど単純に消耗が激しいですね。そんなんで旧支配者やっていけるんでしょうか?


ふぅ……そろそろいいですかね。もうメイジさんお持ち帰りしましょうか。


「あぁ!?ついに背中を見せましたね!余裕ってことですか?」


……あれ?メイジさんは?どこいきました?


先ほど椅子ごと位置を固定しておいたメイジさんの姿が忽然と消えていた。ついさっきまではいたはずなのに。


「メイジさんは?クトゥルフもしかしてメイジさんあの配下うごめく激きしょ空間に放りこんだんじゃないでしょうね!」


ニャルが言っている激きしょ空間とは。私の配下を収納したスペースの事だ。呼び出すときは海を生成してから出現する配下たちが普段収納されている場所で、常人が入ったら最後SAN値がはじけ飛びそのままなぶり殺される空間である。


「いや、あんな環境にメイジさんを……」


ここら一帯を探知……いない。もっと広域……遠くに離れていく反応が二つ!


……してやられた!かんっぜんに忘れてました!


「くそっ!」


全速力で反応に向かって移動を始める。



………

……



side ハスター


「あぁ!メイジさんいないじゃないですか!おらー!クトゥルフ何しとるんですかー!」


「こりゃ盗られたね」


「盗られたぁ!?」


「うん、多分さっきの艦隊の指揮官」


「うげ、私たちが気づかないなんて……邪神クラスですか?」


「とりあえず、ボクたちも追わないと」


「そうですよ!立ち話してる場合じゃないです!私はメイジさんを救うヒーローなんですから!」


まだそんな事言ってるのか。


ふたりの旧支配者たちは遠ざかっていく反応を追って移動を始めた。


「そもそも!ハスターが独り占めしようとさらわなければこんな事にはならなかったんですよ!」


「ニャルだって独り占めしようとしてたじゃないか!」


ギャーギャーと喧嘩をしながら……。



………

……



side メイジ



暫く前、クトゥルフ達がバチバチ戦闘をしていた頃。


うおー!いけークトゥルフー!


絶賛クトゥルフルート突入中だったメイジは滅茶苦茶クトゥルフを応援していた。


そんな戦いに夢中になっていたメイジの視点が45度右に傾く。


「へ?」


そして一気に視点が横に移動する。


「……へぇ!むごぉ!?」


「静かに」


口に放り込まれる布。そしてスピードは一気に加速する。


(これってまた誘拐されてるんかー!?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ