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女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
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~強いしやさしい?~

さぁ始まりました旧支配者三つ巴の大決戦。まず一柱めはクトゥルフ、途中から参戦したため、まだ力を温存していると思われます。この中では一番有利なのかもしれない。二柱めにハスター、スピードはピカイチ、しかし最初にニャルから手痛い一撃を食らっており、消耗しています。三柱めはニャルラトホテプ、おなじみあたおか旧支配者。艦隊戦の影響で配下と力を失っており、力はハスターとどっこいどっこいか。うーん、これはやっぱりクトゥルフが有利なのかもしれない。


しかしここで一番重要なのがこの戦いに勝った後の結末である。この勝負の報酬が俺自身であり、正直、一番勝ってほしくない相手はニャルである。ニャルの場合、椅子から確実に解放ができるにも関わらず、解放せずにもてあそんでくる可能性が限りなく高い。なので俺は心の中ではハスターとクトゥルフを応援します。


「メイジさんは私と永遠にいちゃいちゃ過ごすんですよぉぉぉ!!!」


最初に仕掛けたのはニャル。ハスターに向けて斬りかかる。それに対してハスターは先ほどと同じように触手での迎撃を開始する。


「最初に僕をつぶそうってことね!」


「ひとまず一人潰して気持ちよくなりたいんですよ!」


「おい!もうひとりいるじゃないか!」


「あ、そのままやってていいですよ」


二柱が戦っているにも関わらず、クトゥルフは平静とした様子で……こちらに近づいてきた?え?どういう事です?


「ほら、さっきからぐるぐる回転して目が回ってたんじゃないですか?ほら」


クトゥルフはこちらに近づいたかと思うと、椅子の下に水たまり?を生成し椅子の足を沈めた。


「これで回転せずに固定できるから」


え?もしかして神ですか?いや正真正銘の神なんですけどね!やっぱりクトゥルフルートが一番安全なのか?


「おいクトゥルフ!なにひとりで勝手にメイジさんの好感度上げてんですか!」


「そうだぞずるいぞ!メイジをいい子いい子して甘やかすのは僕の仕事なのに!」


戦っているニャルとハスターから猛抗議という名の攻撃がクトゥルフに襲い掛かる。


「そんなの予測できてます」


クトゥルフは表情を崩さずサッと体を翻し、二人からの攻撃を避ける。


「足元がお留守ですねー」


二柱の後ろに水たまりが出現したかと思うと、そこから緑色の触手がふたりを襲う。


「足がいってえ!?」


その攻撃は人型を取っているニャルに命中し、ハスターは触手で弾いた。


「あれー?なんか強くない?」


攻撃を退けたハスターはクトゥルフから距離を取り、ニャルは触手で撃たれたところが痛むのかさすっている。


「乙女の足を狙うとは……」


あれ、もしかしてクトゥルフさんって強いですか?



………

……



巨大な反応が三体、チャンスは一回のみ、奪還するためには失敗は許されない。

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