表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神の恋人  作者: おうどん(きしめん)
第10章【メイジ誘拐される】
339/368

~旧支配者バトル開催のお知らせ~

side メイジ


ハスターとニャルがにらみ合っています。


「ハスター、さっきから余裕そうですけど、その触手、大丈夫そうですか?」


「加害者がよく言うね」


先ほどニャルのドロップキックをはじいた触手、そのキックがヒットした箇所が大きくへこんでおり、一見使い物にならなそうだった。


「ハスターの速度、確かにすごいですけど負傷までしてあの速度出せるんですかね?」


「あんたねぇ、分かってて煽るんじゃないよ?それにこの傷治療できないんだけど?どうしてくれんの?」


「ふっふーん!よくぞ聞いてくれました!それは私がひそかにハスター対策をするために作り出した対旧支配者用治療阻害術式!」


「ニャルはそんなうざいの作ってたのか」


「いつかメイジさんを奪い合うために開発してました。私の最大の敵は同じ旧支配者たちですしね!」


……これ、どっちを応援したらいいのかわからないんですけど。どうやったらこの椅子から無事に解放されますかね?ちなみに解放された後被害食らうのはNGです。


正直確実にこの椅子から抜け出せるのはニャルだけどその後が怖いです。ハスターはこの椅子から解放してくれるか怪しいけど、その後はニャルよりは安全そうですね。


したらば導き出される答えは。


ニャルに解放してもらった場合、全力で逃げる、かニャルをなんとかなだめる。ハスターに連れられた場合、解放してもらえた場合はしばらくハスターの家でゆっくりしてもいいかもしれない。少し心を休めたいです。


「む、なんかメイジさんから睨むような視線が……」


「ふふ、僕には愛くるしい目を向けてくれてるけどね?」


「はぁ、そうですか、つまり私に殺されたいということですね?」


ニャルがどこともともなく剣を取り出した。


「へぇ、それ出すなんて本気だね」


ハスターは新たに触手を生やしたのか、さらに多くなった触手をすべてニャルに向けている。


「当たり前ですね、私は恋に一直線なんですよ」


「それにしてはメイジの気持ちを考えてないみたいだけど」


その言葉に思わず頷いてしまいます。そうだハスターもっと言ってやってください!ニャルももうちょっとおとなしくしてくれたらなぁ……。この前のデートの時のニャルがずっといてくれたらなぁ。


「なんかすっごい失礼なこと考えてるメイジさんをいったん離しませんか?」


「……離した瞬間かっさらうんでしょ」


「いえ、抵抗できないメイジさんを戦いに巻き込むことはできないので」


「うわ、メイジには優しいんだね」


「助けてからメイジさんとデートの約束してそのままベッドインですからね」


「しょうがない、メイジはそこで見ててね、あ、ちなみに僕の星に行ったらまずはゆっくり眠って休んでもらうからね」


そう言ってハスターは俺と椅子を触手から離してくれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ